Ledlenserからヘッドライトを腰と腹部に装着できる純正アクセサリー「RUN BELT」が発売されました。同社製のNEOシリーズのヘッドライト(2022年発売のNEO1R、NEO3、NEO5R、NEO9R)に対応しています。公式オンラインストアでの販売価格は4,400円(税込)となります。
ヘッドライトを着けた時の頭部を締め付ける感覚が気になる人にとっては不快感を解消できます。もちろん、ヘッドライトと腹部のライトを併用することで、さらに明るく前を照らすこともできます。このほか、腹部にライトをつけることで目線とは異なる角度から照射できるので、とりわけ霧の濃い状況下では視認性が高まるといわれます。
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当サイトでは昨年の新しいNEOシリーズに続いて、このRUN BELTもレビュー用に提供していただき、使用感を体験しました。ライトをベルトで腰にしっかり固定するというソリューションは、これまで課題となりがちだった安定感のなさを一掃しています。日本では、日没後にコースが霧で覆われがちなハセツネCUPで威力を発揮しそうなアイテムだと感じました。
ありそうでなかったライトを固定できるベルト
RUN BELTはLedlenserのNEOシリーズの4つのモデルに対応した純正アクセサリーです。形状としては伸縮性のあるポリエステル製の生地でできた幅12.3cmの帯で、端がゴムの入った伸び縮みする素材になっています。これを反対側のバックルに通して強力なベルクロで固定する、という仕組みです。ちなみにベルトの長さは98.5cmとなっています。ベルクロの固定面を完全に接着できるという条件で実測すると、対応する腹囲は71cmから87cmでした。もちろん、ベルト自体が多少伸縮するほか、ベルクロの固定面を狭くすることもできるので、もう少し広い範囲の腹囲に対応するでしょう。
ヘッドライトはベルトに付属する専用パーツを使って固定します。NEOシリーズの4つのモデルに対応する3種類の専用パーツが付属しています。ベルトに設けられた縦横2本のゴムバンドを、専用パーツの4箇所の切り欠きに通します。
ライト本体から伸びるバッテリーはバッテリー専用ポケットに収納。NEO 9Rのバッテリーがヘッドバンドをつけたままでも収まります。この専用ポケットは大きく開きますが強力なベルクロでしっかり閉じることができます。
ポケットの上には2箇所にストラップがついています。こちらはレースのビブをつけたり、ランニング用のポールを取り付けるホルダーとのこと。ただ、筆者の手元にある三つ折りのポールだと2本を束ねて固定するにはちょっとストラップの長さが足りませんでした。ちなみにこのホルダのストラップの長さは実測で16cmでした。
安定感は抜群、プラスアルファの機能も便利
では実際にNEO 9Rを取り付けたRUN BELTを身につけて走ってみます。ライトの装着感は申し分ありません。幅広のベルトが身体にフィットしてライトやバッテリーの揺れを感じません。さらにライトやバッテリーが身体に当たる感じもさほどありません。
ポケットについては体の右前側に来るのでスマートフォンのような大きなものを入れると違和感があるのでは、と思いましたが、実際に使ってみるとベルトの生地がうまい具合に伸縮するせいか不快な体へのあたりは感じませんでした。ホルダーも便利ですが、体の右前側に位置しているのでナンバーカードをとめる場合はライトを正面にしていると少し右にずれることになります。
ライトを腰に固定するなら決定版といえるアクセサリー
これまでヘッドライトを腰につける場合はライトやバッテリーが走っている時に揺れて、視界が安定しなかったり身体に当たって不快感を感じることが少なくありませんでした。専用のライトを設計してベルトと組み合わせてこの問題を解決する製品も他社では販売されていますが、同じヘッドライトを頭にも腰にもつけられたらその方が便利です。
腰に固定するライトは、頭の圧迫感を避けられるだけでなく、ヘッドライトと併用することで二つのヘッドライトでさらに前方を明るくできるメリットがあります。このほかにも、例えばグループで走っている時や、レースでランナーのサポートをする時に、相手に眩しい思いをさせずに済むというのもメリットです。快適にライトを腰に固定するにはLedlenserのNEOシリーズと純正アクセサリーのRUN BELTのコンビはベストの選択です。
繰り返しになりますが、やはり来月に迫ったハセツネCUPではその威力を発揮するのではないでしょうか。ほぼ毎年、日没後は次のマーキングが見えないほど濃い霧になるので、腰のライトが安心感を与えてくれることでしょう。