トレイルランニングの国際的なレースサーキット「Golden Trail Series(ゴールデントレイルシリーズ)」は今シーズンの最終戦「グランドファイナル」を10月19日木曜日から22日日曜日にかけてイル・ゴルフォ・デル・イソラ・トレイルレース Il Golfo dell Isola Trail Race において開催中です。最終日の22日日曜日ではエルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR) が初日のプロローグに続いて勝利を収めました。この日のレースで4位のレミ・ボネ Rémi Bonnet (SUI) が今年の年間チャンピオンの座を獲得しました。レミ・ボネは昨年に続いて二度目の年間チャンピオンとなりました。
(Photo 男子のメインレースを制したエルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui。Photo © Golden Trail Series/The Adventure Bakery)
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エルハウシン・エラザウイ、史上最も競争の激しいレースで勝利
今回のグランドファイナルで、エルハウシン・エラザウィはプロローグに続いて今、最強のトレイルランナーであることを示しました。今回の男子のレースはトップ10人のアスリートのITRAパフォーマンスインデックスの平均が920.6に達していて、GTWSでは史上最も競争の激しいトレイルレースでした。
「とても嬉しい」と彼はフィニッシュ後に話しました。「今シーズンのDolomyths Runでの勝利の後、再びレースで勝てることを示したかった。ビザの問題でアメリカに行けなかったので、今回のグランドファイナルに集中していました。(2位の)フィレモンは信じられないほど速かった。レミだったら勝負を仕掛けることができたかもしれないけど自分には無理だったので、彼とのペースを保ち、チャンスが来るのを待つしかありませんでした。この結果にとても満足していて、来年が待ち遠しいです。もう一度ここでいいますが、私の夢はGolden Trail Seriesを制覇することです。」
フィレモン・キリアゴ Philemon Kiriago (KEN) は、最後のループに入る直前にエラザウィにリードを譲ることになりましたが、この日のレースの大半で先頭を走りました。
「こんなに素晴らしいアスリートに負けることにがっかりすることはありえません。エルハウシンは私よりも優れていた、それだけです。私の脚は絶好の調子だったので、登りもフラットも下りも全てを楽しむことができました、今回の私の目標はトップ5に入ることだったので、2位に非常に満足しています。来年が待ち遠しいです。」
キリアゴのチームメイト、パトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (KEN) が3位で続き、このグランドファイナルの表彰台を締めくくりました。
「レースの前に膝にトラブルがありましたが、最終的にはとても良い感じでした。下りで慎重になり、登りでは強くプッシュしました。本当に厳しいレースでしたが、この表彰台に立てたことに大変満足しています。そして、私も来年が待ち遠しいです。」
レミ・ボネが昨年に続いて年間チャンピオンに
年間ランキングにおいて2番手に93ポイントのリードでグランドファイナルに挑んだレミ・ボネですが、今日のレースは厳しいものになりました。しかし何とか耐え抜き、Golden Trail Seriesのタイトル、昨年に続く2回目のタイトルを確保するために4位でフィニッシュしました。
「目標はもちろんタイトルを獲得することでしたし、十分なリードがあることは知っていましたが、レースも制覇したかった。それは今日は不可能でした。私は全力を尽くしましたが、彼らは単に強すぎました。来年が待ち遠しいです。この3人とは、信じられないほどのバトルが繰り広げられるでしょう。」
年間ランキング2位にはパトリック・キプンゲノ、3位はチームメイトのフィレモン・キリアゴとなりました。
スペインのミケル・コルベラ・ルビオがGTNSグランドファイナルでの勝利
世界の12の国と地域で開催されたナショナルシリーズを経て出場権を得た選手により争われるGTNSグランドファイナルは、前日の
女子のエフ・ヴァン・ドンゲン Eef Van Dongen に続き、男子ではミケル・コルベラ・ルビオ Miquel Corbera Rubio (ESP, GTNS ESP/POR) が制覇しました。2位はマルコ・フィロシ Marco Filosi (ITA, GTNS ITALY) で、僅差でリーナス・フルテガード Linus Hultegard (SWE, GTNS Nordics) が3位でした。
日本勢では田村健人 Kento Tamuraが2:12で総合43位(GTNSで12位)、甲斐大貴 Hiroki Kaiは2:15で48位(同15位)、牛田美樹 Miki Ushidaが2:24で62位(同23位)でした。
GTNS NORDICS チームが団体優勝
この日のレースにより、GTNSの国別チームのランキングにおいては、エフ・ヴァン・ドンゲンとリーナス・フルテガードを擁するGTNS NORDICS チームが団体優勝となりました。団体戦ランキングは、各国の男子トップ2と女子トップ2のタイムの合計により決まります。2位には GTNS ESP/POR 、3位はGTNS CZE/SVK/POL。GTNS Japan は5位に入る健闘ぶりでした。
リザルト – グランドファイナル男子
総合
- エルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (HOLYFAT – MAR): 1:56:14 (+300 pts)
- フィレモン・オンボゴ・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (RUN2GETHER – KEN): 1:56:29 (+282 pts)
- パトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (RUN2GETHER– KEN): 1:57:14 (+264 pts)
- レミ・ボネ Rémi Bonnet (SALOMON / RED BULL – SUI): 1:59:35 (+249 pts)
- エリ・ヘミング Eli Hemming (SALOMON – USA): 2:03:44 (+234 pts)
GTWS – 年間ランキング
- レミ・ボネ Rémi Bonnet (SALOMON / RED BULL – SUI): 937 pts
- パトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (RUN2GETHER – KEN): 859 pts
- フィレモン・オンボゴ・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (RUN2GETHER – KEN): 840 pts
- エルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (HOLYFAT – MAR): 831 pts
- エリ・ヘミング Eli Hemming (SALOMON – USA): 818 pts
- ロベルト・デロレンジ Roberto Delorenzi (BROOKS – SUI): 777 pts
- バート・プシェドヴォエフスキ Bart Przedwojewski (SALOMON – POL): 711 pts
- マヌエル・メリジャス Manuel Merillas (SCARPA – ESP): 695 pts
- ダニエル・パティス Daniel Pattis (BROOKS – ITA): 647 pts
- アレックス・ガルシア・カリージョ Alex Garcia Carrillo (BROOKS – ESP): 594 pts
GTNS 個人
- ミケル・コルベラ・ルビオ Miquel Corbera Rubio (ESP – GTNS ESP/POR): 2:42:40
- マルコ・フィロシ Marco Filosi (ITA – GTNS ITALY): 2:43:37
- リーナス・フルテガード Linus Hultegard (SWE – GTNS NORDICS): 2:43:42
- オスカー・クレーソン Oscar Claesson (SWE – GTNS NORDICS): 2:44:36
- タボール・ドミニク Tabor Dominik (POL – GTNS CZE/SVK/POL): 2:46:09
GTNS チーム
- GTNS NORDICS: 12:09:31
- GTNS ESP/POR: 12:25:58
- GTNS CZE/SVK/POL: 13:06:56
- GTNS FRANCE: 13:20:41
- GTNS JAPAN: 13:41:33