仲田光穂とアレクサンドル・ソロキンが2023年IAUアスリートオブザイヤーを受賞

ウルトラマラソンの国際競技団体である国際ウルトラランナーズ協会(IAU)は2023年のIAUアスリートオブザイヤー IAU Athlete of the Year に仲田光穂 Miho Nakata (JPN) とアレクサンドル・ソロキン Aleksandr Solokin (LTU) を選出したことを発表しました。

IAUアスリートオブザイヤーはその年のウルトラマラソンの世界選手権などの成績に基づいて候補者が選定され、各国競技団体の投票により選出されます。

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仲田光穂は、100kmレースに出場し始めた2015年以来、ウルトラランニングの大会において年々成長を遂げてきたアスリートです。100km走では2019年に7時間47分34秒の自己ベストを達成し、8時間を切る距離を2回完走し、5つのレースで優勝を飾っています。IAUによる選手権大会は2022年のIAU100km世界選手権が最初で、この時は7時間19分12秒で6位に入り、日本女子チームは国別団体では銅メダルを獲得しました。2023年はさらなる高みに登った一年で、インドで開催された2023年IAU100kmアジア・オセアニア選手権と台北で開催された2023年IAU24H世界選手権に出場。両大会とも金メダルを獲得し、100kmでは団体金メダル、24Hでは団体銀メダルを獲得してチームに貢献しました。特に24時間走での270.363km(公認申請中)という驚異的な距離を走破し、IAU24時間走世界新記録を樹立しました。

アレクサンドル・ソロキンは、2014年にカタールで開催されたIAU100km世界選手権でIAUの大会に初めて挑み、今日では世界のランニング界をリードする存在です。2017年のスパルタスロンでの勝利、ルーマニアで開催された2018年IAU 24Hヨーロッパ選手権での銅メダル、そしてフランス・アルビで開催された2019年IAU 24H世界選手権での金メダルで頂点を極めました。2021年には309.399kmという驚異的な記録で、ヤニス・クーロスを上回る24時間走の世界新記録を打ち立てました。その後も2022年のイタリア・ヴェローナでのIAU24Hヨーロッパ選手権で319.614kmを記録して自らの世界記録を更新します。2023年はIAU24H世界選手権で二度目の金メダルを獲得、リトアニア男子団体の金メダルに貢献しました。加えて100km走で2022年に樹立した100km世界新記録、6時間走での世界記録となる、2022年にはイスラエルのテルアビブでの100マイルで10時間51分39秒、12時間走での177.410kmはともに世界記録となっています。

仲田光穂は初の受賞、アレクサンドル・ソロキンは2021年、2022年に続く三年連続での受賞です。

IAUアスリートオブザイヤーは近年の日本のアスリートでは2017年に石川佳彦 Yoshihiko Ishikawa、2018年に風見尚 Nao Kazami が受賞しています。

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