吉住友里、近江竜之介が勝利・ハセツネ30K 2024 リザルト #Hasetsune30K

2024年のハセツネ30Kが3月31日日曜日に開催されました。3月末ながら多摩西部の最高気温は26℃に達し、季節外れの暑さの中でのレースとなりました。女子は吉住友里 Yuri Yoshizumi、男子は近江竜之介 Ryunosuke Omiが今年のチャンピオンの座を勝ち取りました。

季節外れの陽気は前日の土曜日から続きましたが、第一ウェーブがスタートした午前8時25分の大会会場の秋川渓谷リバーティオは気温はおよそ16℃の快晴でした。

Sponsored link


女子のレースはハセツネCUPで五連覇中の髙村貴子と東京五輪日本代表の萩谷楓がリードして始まります。しかし「今日は調子がよかった」とレース後に振り返った吉住友里がコース序盤の臼杵山への登りで2人を追い抜きます。「きっとコース後半で2人に追い付かれるだろうと思いながら走っていた」という吉住ですが、そのまま最後まで快走を続けて3時間40分で秋川渓谷リバーティオにフィニッシュ。後続選手に15分差をつけて勝利となりました。2月にもスペインのTransgrancanariaのClassic 123kmで6位になるなどウルトラディスタンスにも活躍の機会を広げている吉住友里 Yuri Yoshizumiが30kmのこのレースでも強さを見せました。吉住は今月のMt. FUJI 100でKAI70kにエントリーしています。

2024年ハセツネ30K女子優勝の吉住友里 Yuri Yoshizumi。

2024年ハセツネ30K女子優勝の吉住友里 Yuri Yoshizumi。

2位には髙村貴子 Takako Takamuraが3時間55分で続きました。春のハセツネ30Kでも2019年に優勝、再開された昨年も優勝している髙村にとってこのレースに賭ける思いは格別で、レース後には「応援してもらったのに不甲斐ない結果だった」と悔しさを滲ませました。3位は4時間6分で萩谷楓 Kaede Hagitaniが続きました。学生時代と実業団を通じて中長距離走のトップアスリートとして活躍し、昨年春に競技からの引退を発表した萩谷にとって、トレイルランニングのレースを走るのは今回が3回目でした。レース後には、引退後も何らかの形で陸上競技を続けていきたいと考えており、トレイルランニングでは会場で温かく迎えてもらって感謝していると話してくれました。高村と萩谷はともに今月20日に行われるGolden Trail World Seriesの開幕戦、Kobe Trailに参加する予定です。

男子のレースにも有力選手が揃ったことから激しい先頭争いが予想されましたが、この日は近江竜之介 Ryunosuke Ohmiが他の選手を圧倒して2時間58分で優勝しました。春の30Kと秋のハセツネCUPを通して初のハセツネ挑戦での勝利、後続に約8分の差をつけての勝利でした。この日は他の選手を意識せず自分のレースとすることを心掛けたといい、「舗装路は苦手なので無理しなかったが、得意のトレイルの登りに入ると一気にペースを上げた」とレースを振り返りました。「暑さを感じることもあったが日蔭では涼しかった」、「天気が良くて景色も楽しめた」と余裕を感じさせる堂々の勝利でした。

2024年ハセツネ30K男子優勝の近江竜之介 Ryunosuke Ohmi。

2024年ハセツネ30K男子優勝の近江竜之介 Ryunosuke Ohmi。

2位には2022年のハセツネCUPのチャンピオン、吉野大和 Yamato Yoshinoが3時間6分で続きました。吉野は昨年のハセツネ30Kでも2位でした。昨年6月のオーストリア・インスブルックでのWMTRC世界選手権でのケガでレースでの活躍からは離れていましたが、シーズン開幕は順調なリカバリーで復活をアピールすることになりました。レース後には「残り5kmでフラスクの水が切れ、ジェルも残っていなかったので最後はフラフラになった」とこの日を振り返りました。しかし「優勝に手が届かなかったものの、昨年のケガから無事に復帰して走れることが確認できたのでうれしい」と明るい表情で話しました。

3位には3時間9分で須賀暁 Satoru Sugaが入りました。昨年はハセツネ30Kで6位、秋のハセツネCUPで3位となっています。

「去年のハセツネCUPと同じで、最初は抑えて後半で若い選手たちに一人また一人と追いついていきました」と今日のレースを振り返りました。

ハセツネ30K 2024 リザルト

全体のリザルト(速報)はこちらから。

女子 Women

女子の表彰式。

女子の表彰式。

  1. 吉住友里 Yuri Yoshizumi 3:40:49
  2. 髙村貴子 Takako Takamura 3:55:10
  3. 萩谷楓 Kaede Hagitani 4:06:01
  4. 小川咲絵 Sae Ogawa 4:12:49
  5. 岩井絵美 Emi Iwai 4:19:40
  6. 中野沙知 Sachi Nakano 4:24:12
  7. 鈴木晴香 Haruka Suzuki 4:34:08
  8. 林楓 Kaede Hayashi 4:35:00
  9. 小谷奈穂 Naho Kotani 4:35:44
  10. 藤本麻里 Mari Fujimoto 4:37:52
これも読む
吉住友里が六連覇達成、近江竜之介が連覇・第77回富士登山競走リザルト

男子 Men

男子の表彰台。

男子の表彰台。

  1. 近江竜之介 Ryunosuke Omi 2:58:31
  2. 吉野大和 Yamato Yoshino 3:06:25
  3. 須賀暁 Satoru Suga 3:09:53
  4. 田村健人 Kento Tamura 3:12:40
  5. 笠木肇 Hajime Kasagi 3:14:05
  6. 日野原智也 Tomoya Hinohara 3:26:39
  7. 加藤浩 Hiroshi Kato 3:28:40
  8. 青木純 Jun Aoki 3:32:49
  9. 松田博幸 Hiroyuki Matsuda 3:35:27
  10. 吉井将晃 Masaaki Yoshii 3:36:00
この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link