キャッチフレーズは「予想外」、土曜日のGolden Trail World Series開幕戦のKobe Trailを前に記者会見を開催

Kobe Trail(神戸トレイル)2024」の開催を前に、神戸市で記者会見が行われました。今年初開催のこの大会の初日の土曜日に来なわれる21kmのレースがGolden Trail World Series(ゴールデントレイル・ワールドシリーズ、GTWS)の開幕戦となります。

Golden Trail Seriesのディレクター、グレッグ・ヴォレ氏は冒頭の挨拶で「アジアでのシリーズ戦開催は念願だった」と話しました。さらに神戸トレイルのキャッチフレーズを「Unexpected」(予想外)としたことについて振り返りました。「昨年コースの視察のために日本を訪れた時、神戸については普通の森のように見えました。しかしその森の中に入ってみると素晴らしいトレイルランニングのプレイグラウンドが広がっていることにびっくりしました。」と神戸のトレイルとの出会いを話します。

Sponsored link


Golden Trail Seriesのディレクター、グレッグ・ヴォレ氏

Golden Trail Seriesのディレクター、グレッグ・ヴォレ氏

続いて、今回の21kmに出場する有力選手が登壇します。アリー・マクラフリン Allie McLaughlin (USA) は今回の神戸での目標について「勝つことではなく自分の限界を試したい。神戸のこのテクニカルなコースで、難しいけれどパワーハイクをせずにランニングをキープし続けたい。ダウンヒルはエクストリームスポーツのつもりで恐れずにいきたい」とコメント。

開催国日本のトップ選手で今回がGTWS初参戦となる髙村貴子 Takako Takamuraは「神戸にこうして世界のトップ選手が集まっていることに感激しています。さらに一緒にレースで走れることは光栄なことだと思っています。日本で開催されるからには、日本人選手として結果を出せるように頑張りたいと思っています。」と抱負を話しました。

昨年のGTWSチャンピオン、ソフィア・ラウクリ Sophia Laukli (USA) はクロスカントリースキーで北京五輪米国代表となるエリート選手で、今年も神戸に入る直前までスキーで活躍しています。「3、4週間ほど前にスキーシーズンを終える前から、神戸への旅にワクワクしていて冬の間にもランニングをしていました。ただ、切り替えは必ずしも上手くいかなくて、もっと工夫が必要だと考えています。」と話し、今回は足の怪我のために神戸でのレースへの出場は見送ることを明らかにしました。

2021年のGTWS年間チャンピオンであるモード・マシス Maude Mathys (SUI) は昨年足の手術を受けてからの復帰レースとなります。「レースに向けて十分な準備ができているとは思っておらず、特にダウンヒルは速く走れないだろうし怪我のリスクも避けたい。登りで頑張って追いつきたい。」と今回のレースについて展望を話しました。

男子選手では2022年のGTWS年間ランキング4位の上田瑠偉 Ruy Ueda(JPN) が登壇。昨年6月のマウンテンバイクでの転倒による怪我をして以来の、ハイレベルな国際レースへの復帰となります。「とても緊張しています。いつも自分がヨーロッパに遠征している経験からすると、今回日本に来ている選手たちに比べて自国開催の神戸トレイルは有利なので、頑張ろうと思います。」とコメント。

2022年ハセツネCUPチャンピオンの吉野大和 Yamato Yoshinoは「非常にハイレベルなレースとなるに違いないので、海外のトップ選手と自分の実力の差を肌で実感するいい機会にしたい」と話しました。

昨年のGTWSファイナルで印象的な勝利をおさめたエルハウシン・エラザウィ Elhousine Elazzaoui (MAR)には、今回も前半は抑えて最後に勝利を奪う戦略なのか、と質問が飛びました。これには「レースを通じて多くを学んでいて、いろいろやり方を変えている。今回は自分のレースを走りたい。」と静かな闘志をうちに秘めて答えました。

昨年のGTWS年間準優勝のパトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (KEN) は「神戸に来てコースを試走して走りにくいコースにびっくりした。僕にとってはとてもハードなコースだけど、ベストを尽くします」と語りました。

左から上田瑠偉、モード・マシス、エルハウシン・エラザウィ、アリー・マクラフリン、パトリック・キプンゲノ、髙村貴子、吉野大和の各選手。

左から上田瑠偉、モード・マシス、エルハウシン・エラザウィ、アリー・マクラフリン、パトリック・キプンゲノ、髙村貴子、吉野大和の各選手。

都市と自然、世界最高レベルの激しいレースと誰もが楽しめるオープンレースという対象的な魅力を両立する。国際都市・神戸にふさわしく世界から集まるランナーとともに、賑わいの中でトレイルランニングを観て、走って楽しむ。そんな新しいコンセプトで開催されるのがKobe Trailです。

GTWS開幕戦となるレース「KOBE 21k GTWS」は距離21.3kmに対して累積獲得高度は2,109mに達するタフな4つの周回コースで行われます。スタート・フィニッシュ地点となるのは標高約700mに位置する摩耶山山頂近くの掬星台(きくせいだい)。神戸ハーバーランドの高浜岸壁にサテライト会場が設けられ、レースの生中継を大型スクリーンでパブリックビューイングで楽しめるほか、各種のブースやアトラクションも出店します。

レースは13時5分に女性のレース、13時35分に男性のレースがスタート。表彰式は神戸ハーバーランドのサテライト会場で18時に予定されています。

Kobe Trail 2024 プレビュー・日本初のGolden Trail World Seriesは今シーズンの開幕戦

2024.04.08
この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link