パタゴニアが Worn Wear プログラムで中古製品の買取とリサイクルを開始、循環型ビジネスで環境負荷を低減

パタゴニアは、アウトドアウェアやギアの長期間の使用を促進するため、新たな取り組みとして「Worn Wear」プログラムを開始しました。消費者から不要になったパタゴニア製品を買い取り、修理やリメイクを施した上で再販売するほか、リサイクル処理も行うという、循環型のビジネスモデルとなります。

アパレル業界は膨大な二酸化炭素排出と廃棄物の発生に直面しています。エレン・マッカーサー財団の試算では、2050年にはアパレル産業が世界の年間CO2排出量の4分の1を占めるまでになると予測されています。また、2017年だけで1,120万トンの繊維産業廃棄物が埋め立て処分されたと報告されています。

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「Worn Wear」プログラムとは

パタゴニアはこの環境問題に対処するため、「Worn Wear」と呼ばれる循環型サービス事業を立ち上げており、次のような取り組みを行います。

  • 買取 – 機能に問題のないパタゴニア製品の中古品(ウェアやラゲッジ、アクセサリー)を買い取る。
  • 修理 – 買い取った中古品に修理を施し、再販売できる状態に仕上げる。
  • リメイク – 寿命の終わった中古品を組み合わせ、新しい「Recraftedリクラフテッド」製品に生まれ変わらせる。
  • 再販売 – 修理やリメイクされた中古品を直営店で販売。
  • リサイクル – 再利用が難しい製品は、適切にリサイクル処理する。

買取とポップアップストア

5月24日から8月4日まで、パタゴニア東京・渋谷で「Worn Wearポップアップストア」が開催されます。この期間中は、中古のパタゴニア製品の買取と販売が行われるほか、リペアイベントやアップサイクルイベントも予定されています。

このほか、オンラインで不要になったパタゴニア製品の買取も受け付けます。買取を申し込み、対象となる中古の製品を発送すると査定を受けられるという仕組みです。買い取られた製品は修理・リメイクされた上で、パタゴニア東京・渋谷ストアのポップアップストアで販売されます。

環境への取り組み

パタゴニアによれば、新品を買わずに所有している衣類の寿命を9ヶ月延ばすことで、水使用のフットプリントや二酸化炭素排出量を20〜30%削減できるといいます。「Worn Wear」プログラムを通じて、循環型ビジネスモデルを推進し、持続可能な社会の実現に貢献することが目指されています。

(Source: パタゴニア)

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