UTMBワールドシリーズに中国の新たな二つの大会が加わる

UTMBワールドシリーズは来年2025年のシリーズに中国の二つの大会が新たに加わることを発表しました。福建省廈門市で開催される「Ultra-Trail Xiamen by UTMB」と、河北省張家口市橋西区で開催される「Ultra-Trail Great Wall by UTMB」が、それぞれ来年3月と5月に開催されます。2つのイベントが加わって、中国でのUTMBワールドシリーズのイベントは5つを数えることになります。

(All photo © UTMB)

Ultra-Trail Xiamen by UTMB – 海、都市、山の究極の組み合わせ

Ultra-Trail Xiamen by UTMBは2025年3月1-2日に開催されます。廈門（アモイ、Xiamen）は福建省の港湾都市で人口429万人の大都市でありつつ、海や山の環境に恵まれた地域です。

レースディレクターのツァオ・ビン Cao Bin 氏は「2025年のUltra-Trail Xiamen by UTMBは、『スポーツ+』のコンセプトを体現し、国際的なアスリートと地元のランナーの両方に最高の経験を提供します。レースは廈門の北部の山岳ルートを探索するほか、新たに整備される特別なレースコースを準備しています」と述べています。

この大会では100K、50K、20Kの三つの距離カテゴリーのレースが行われます。いずれに追いても廈門の自然の美しさと歴史的景観を体験することができるといい、コース上では歴史的な徳安要塞（De’an Fortress）、雲頂山（Yunding Mountain）の広大なパノラマ、西洞水庫（Xidong Reservoir）の緑豊かな環境などがあります。北辰山（Beichen Mountain）ではハードな登りセクションが待ち受けますが、登り切った先にはさらに美しい景色が楽しめる、とのこと。

参加者は閩南文化の中心となる廈門で活気ある食文化や、レース後の温泉でのリラックスすることもできる、といいます。

詳細は大会ウェブサイト（https://xiamen.utmb.world）から見ることができます。

Ultra-Trail Great Wall by UTMB – 歴史的な冒険が待ち受ける

Ultra-Trail Great Wall by UTMBは2025年5月17-18日に開催されます。開催地である河北省張家口市橋西区（Qiaoxi District, Zhangjiakou City, Hebei Province）では歴史、文化、自然の美しさを組み合わせたエキサイティングな体験ができるとしています。その大会名にもある通り、世界的に著名な中国を象徴するランドマークである、万里の長城がコースとなっています。

レースディレクターのマー・ジェンリー Ma Zhenli 氏は、「大境門 Dajingmen は、張家口市橋西区の北部に位置し、東太平山と西太平山の自然の峠に位置しています。万里の長城の「第一門」として有名です。張家口は万里の長城の博物館ともいえる場所で、様々な王朝により建設された万里の長城について知ることができます。ランナーは万里の長城の文化のユニークな魅力を体験し、明朝の万里の長城の歴史的特徴を鑑賞することができます。これは、歴史と自然が交わるトレイルランニングイベントであり、世界中のランナーに挑戦を呼びかけます」と述べています。

この大会では4つの距離カテゴリーのレースが行われます（100K、50K、20K、10K）。コース上の景観の美しい景色には、人頭山（Ren’tou Mountain）、清辺関（Qingbian Pass）、東太平山（East Tai Ping Mountain）などがあり、山岳都市の魅力を示しています。張家口市のパノラマビューを鑑賞し、明朝の万里の長城の歴史的特徴を近くで見る機会もあります。