DC Weekly 2024年11月25日 Ultra-Trail Cape Town、JFK 50、Tokyo 100

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真はUltra-Trail Cape Townのスタートを待つ選手たち。Photo © RMB Ultra-Trail Cape Town / Sam Clark / Gran Canaria World Trail Majors)

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先週末開催のイベント

11月22日金曜日 – 24日日曜日

RMB Ultra-Trail Cape Town (100m, 100km, 55km, 35km, 23km)

南アフリカ・ ケープタウンの近郊にあるテーブルマウンテンや海沿いをコースとする大会で、距離98km、累積獲得高度4,972mD+の「UT100」は今シーズンのグランカナリア・ワールドトレイルメジャーズの最終戦でした。このレースは男子がウーゴ・デック Hugo Deck (FRA) と女子がジャズミン・ロウザー Jazmine Lowther (CAN) が優勝。男子はウーゴ・デックが10:31でフィニッシュし、14分差でミゲル・アルセニオ Miguel ARSENIO (POR) が10:45で2位、ミケリーノ・スンセリ Michelino SUNSERI (USA) が11:16で3位となりました。女子はジャズミン・ロウザーが12:04で優勝し、45分差でアントニーナ・ユシナ Antonina IUSHINA (RUS)が12:50で続き、3位はエヴァ・スペルガー Eva SPERGER (GER) で13:07でした。100マイルの「UTCT」ではワールドトレイルメジャーズの全大会の完走というプロジェクトに取り組むレジェンド、鏑木毅 Tsuyoshi Kaburaki が男子36位となる35時間29分で完走しています。

当サイトではこの大会のリザルトを紹介する記事を公開しています。

2024年 RMB Ultra-Trail Cape Townはウーゴ・デック Hugo Deck とジャズミン・ロウザー Jazmine Lowther が勝利

2024.11.25

11月23日土曜日 – 24日日曜日

Tokyo 100 (101km)

東京都最高峰の雲取山を含む山々をセルフナビゲーションで101kmと累積獲得標高 7,007mD+のコースを走るというイベントには100名余りの選手が参加しました。女子は安藤智美 Tomomi ANDOが21:53、男子は牧野高大 Takahiro MAKINOが17:10で最初のフィニッシャーとなりました。リザルト速報はこちら

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101km 女子

  1. 安藤 智美 Tomomi ANDO 21:53:26
  2. 林 榕 Rong LIN 23:47:51
  3. 中塚 江美子 Emiko NAKATSUKA 26:02:22
  4. 小椋 沙友里 Sayuri OGURA 28:34:56
  5. 小野 沙織 Saori ONO 29:07:19
  6. 古戝 有香 Yuka KOZUKA 29:07:22

101km 男子

  1. 牧野 高大 Takahiro MAKINO 17:10:55
  2. 小平 雅一 Masakazu KODAIRA 18:51:00
  3. 塚田 民衛 Tamie TSUKADA 18:51:00
  4. 長谷川 章 Akira HASEGAWA 18:57:24
  5. 上田 泰弘 Yasuhiro UEDA 19:19:14
  6. Visentini Oreste 19:27:52

11月23日土曜日

JFK 50

米国メリーランド州で開催される大会は、かつてジョン・F・ケネディ大統領が軍人に体力作りを促した言葉がきっかけとなって1963年から続く歴史あるウルトラランニングのイベントです。今年の大会では女子のレースでレイチェル・ドレイク Rachel Drake が5時間57分32秒で優勝し、これまでの大会記録(6時間5分42秒、2022年、サラ・ビール Sarah Biehl)を8分以上更新する快挙となりました。男子優勝のデイビッド・シンクレア David Sinclair は5時間8分26秒でフィニッシュし、こちらもこれまでの5時間18分40秒(2020年、ヘイデン・ホークス Hayden Hawks)を10分以上上回る新記録という鮮やかな結果を残しました。

女子優勝のレイチェル・ドレイクは今年は2月のBlack Canyon Ultra 100Kで優勝し、6月のウェスタンステイツで8位となっています。この日のレースはスタート直後からリードを守って大記録に繋げました。2位のメアリー・デンホルム Mary DENHOLMもコース中間地点でドレイクとは2分差、フィニッシュでは7分弱の差となる6:04でフィニッシュ。デンホルムもこれまでの大会記録を上回る好タイムでした。3位にはバレリー・アルソー Valérie ARSENAULT (CAN) が6:15で続き、トップ3選手は18分余りの間でフィニッシュするタイトなレースでした。

男子はコース前半のアパラチアントレイルの区間を、デイビッド・シンクレアをはじめとする5人の先頭集団がリードしていました。このトレイルセクションを終えたチェックポイントにはシンクレアが先頭で到着し、残る先頭集団と1分半の差をつけていました。ここからの川沿いの林道区間ではシンクレアと今年のOCCのチャンピオン、イーライ・ヘミング Eli Hemmingがリードしますが、次第にシンクレアが単独リードする展開に。Speedgoat 50Kで2022年、2024年に優勝しているシンクレアがそのまま大会新記録で勝利しました。コース終盤でペースダウンしたヘミングに代わってライアン・サリバン Ryan SULLIVAN が19分差の5:27で準優勝。マシュー・サイデル Matthew SEIDEL が5:29で3位に。ヘミングは5位でフィニッシュしました。

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リザルトはこちら

JFK 50 女子

  1. レイチェル・ドレイク Rachel DRAKE (USA) 5:57:32
  2. メアリー・デンホルム Mary DENHOLM (USA) 6:04:15
  3. バレリー・アルソー Valérie ARSENAULT (CAN) 6:15:59
  4. ロビン・レッシュ R. Robyn LESH (USA) 6:21:55
  5. ブリッタ・クラーク Britta CLARK (USA) 6:44:25
  6. リンジー・プレスコット Lindsay PRESCOTT (USA) 6:47:18

JFK 50 男子

  1. デイビッド・シンクレア David SINCLAIR (USA) 5:08:26
  2. ライアン・サリバン Ryan SULLIVAN (USA) 5:27:40
  3. マシュー・サイデル Matthew SEIDEL (USA) 5:29:34
  4. トレイセン・ノップ Tracen KNOPP (USA) 5:31:15
  5. イーライ・ヘミング Eli HEMMING (USA) 5:33:09
  6. フェルディナン=クロビス・エロー Ferdinand-Clovis AIRAULT (USA) 5:35:37

Formosa Trail (104k, 75k, 40k, 16k,8k)

台湾中部の埔里(プーリー)で104kmをはじめとする4つのトレイルランニングレースやハイキングが行われました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

11月24日日曜日

錦江町でんしろうトレイル(39km, 20km, 13km)

鹿児島県錦江町の花瀬自然公園レクリエーション村の花瀬川石畳をスタート、フィニッシュとする大会。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

11月28日木曜日 – 30日土曜日

Ultra Trail Kosciuszko by UTMB (100m, 100k, 50k, 30k)

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のスノーマウンテンズ国立公園で開催されるUTMBワールドシリーズのイベント。初心者からウルトラランナーまで、様々なレベルのランナーに対応した4つの距離カテゴリーが用意されています。100マイルのレースの距離は166km、累積標高差が5200mD+となっています。

11月29日金曜日 – 12月1日日曜日

Vietnam Mountain Marathon (100m, 100km, 70km, 42km, 21km, 10km)

ベトナム北西部の山岳地帯にあるサパで開催される大会。コースはテクニカルなトレイルの他、小さな村々や色鮮やかな棚田、竹の橋、水牛が行き交う道が含まれます。大会は地元の少数民族コミュニティのサポートを受け、地域の文化や生活を垣間見る経験も魅力となっています。

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11月30日土曜日

身延山七面山修行走(36k/13k)

山梨県身延町の身延山と七面山で開催される大会は今回で10回目の開催です。山を歩いたり走ったりすることを、自然の中での体力づくりに加えて、心の充足感を求める修行の一環として位置付けて開催されています。石川弘樹さんをアドバイザーに迎え、七面昇龍ロングコース(36km)と思親報恩ショートコース(13km)の2つのコースでレースは行われます。

La SainteLyon (156km, 78km, 44km, 24k, リレー)

La SaintéLyon – フランスの伝説的なトレイルランニング大会

フランスのサンテティエンヌとリヨンを結ぶ、夜間走のトレイルランニングレースで、今年で70年目という伝統ある大会です。二つの都市を結ぶ78kmのレースのほか、往復する156km、44kmや24kmのカテゴリーがあります。

12月1日日曜日

トレニックワールド in 外秩父 50km & 45km

埼玉県寄居町、東秩父村、ときがわ町、越生町にまたがるコースで開催される50kmと45kmのトレイルランニング大会で、今年で11回目を迎えます。

熊野古道トレイルランニングレース(51.7km, 30.2km, 10.5km)

三重県熊野市紀和町で開催される大会で、世界遺産・熊野古道をはじめ、丸山千枚田、赤木城跡、瀞峡、布引の滝など、絶景ポイントを巡るロング(51.7km)、ミドル(30.2km)、ショート(10.5km)のコースを走ります。

Lantau 50 (16km, 27km, 54km)

香港・ランタオ島でAction Asia Eventsが主催する大会で、54km(距離54.8km、累積標高差3,130mD+)、27km(距離27.3km、累積標高差1,777mD+)、16km(距離16.5km、累積標高差1,004mD+)のレースが行われます。

前週末の主大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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