Hong Kong 100の56km「The Half」では大会新記録が更新され、ワールドトレイルメジャーズ・ショートシリーズがローンチ

香港で開催中の「Anta Guanjun Hong Kong 100」（以下、Hong Kong 100）で1月17日金曜日に距離56km, 累積獲得高度2,010mD+の「The Half」が開催され、男女のレースでともに大会記録が更新されました。このレースは、「グランカナリアワールドトレイルメジャーズ」の新しいレースシリーズとなる「ショートシリーズ」の開幕シーズンの第一戦でした。メインとなるシリーズと同様に、ショートシリーズも世界の12のトレイルランニングレースから構成されます。

（写真・Halfを大会新記録で優勝したラム・マヤ・ブッダ Ram Maya Budha。Photo by DogsorCaravan）

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女子のレースではでは、ネパールのラム・マヤ・ブッダ Ram Maya Budha がスタートからフィニッシュまでリードし、5時間34分でフィニッシュしました。このタイムは、シュウ・ルイファン Ruifang ZHOU 周瑞芳 (CHN) によるこのコースでの大会記録（5:48:30、2024年）を24分上回りました。ラム・マヤはITRAパフォーマンスインデックスでアジアランキング3位、世界ランキング18位のスンマヤ・ブッダ Sunmaya Budha の妹で、今回は海外レースへのデビューとなりますした。ラム・マヤは通訳を務める姉を通じて「勝てたことに驚いています。今後も国際的なレースに出たい」とレース後に話しました。今後のブッダ姉妹の活躍が期待されます。

ラム・マヤ・ブッダ Ram Maya Budhaのフィニッシュ。Photo by DogsorCaravan

2位には日本の吉住友里 Yuri Yoshizumiが5時間58分で続きました。吉住は序盤に抑えて入り、中盤以降2番手に浮上してそのままフィニッシュする巧みなレース展開を見せました。中国のヤン・ヤン Yang YAN が6時間13分で3位となりました。

2位となった吉住友里 Yuri Yoshizumi。Photo by DogsorCaravan

男性のレースは、日本勢と中国勢のエリート選手による接戦で始まりましたが、中盤以降は中国の二人の選手が他を引き離すことになりました。優勝したのは昨年10月のNinghai by UTMB 59k準優勝の経験を持つヤン・ジェンジェン Jianjian YANG 杨健健で4時間36分でフィニッシュしました。7分差でチャン・シェン Sheng ZHANG 张胜が準優勝となりました。チャンは昨年10月のTransJeju by UTMB 50kのチャンピオンです。3位には2023年のHK100の4位、ロ・サンファ Canhua LUO 罗灿华が続きました。上位3選手は大会記録を上回る好タイムでのフィニッシュとなりました。日本勢は4位に吉野大和 Yamato Yoshinoが入り、7位に甲斐大貴 Hiroki Kai、10位に小田切将真 Shoma Otagiri が続きました。