HOKA UTMB Mont-Blanc 2025の抽選結果が発表に

2025年8月25-31日に開催される HOKA UTMB Mont-Blancの抽選結果が発表されました。世界のトレイルランニングファンの注目を集めるこのイベントは、自らについて「地域コミュニティとの深い結びつきと、国際的な魅力を兼ね備えた大会」と表現しています。

本日大会から発表されたプレスリリースとインフォグラフィックをもとに、今年のUTMBへのエントリーの傾向を紹介します。

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地域に根ざしながらも国際的な広がり

今年の大会の参加者の79%がヨーロッパ出身で、そのうちフランス、スイス、イタリアの3カ国があわせて52%を占めています。一方で、121カ国からのランナーがモンブランのトレイルに挑む予定であり、グローバルな人気も年々高まっています。

抽選に申し込んだプレエントリー件数は過去最高を記録

2025年大会の参加のための抽選に申し込むプレエントリーを行ったランナーは25,000人を超え、前年比で30%の増加となりました。OCCには約10,000人、UTMBには約8,900人、CCCに約6,000人の応募があり、合わせて定員の5倍以上の応募がありました。これらのUTMBワールドシリーズファイナルとなるレースは特に人気が高いことがわかります。

UTMBのフランス・ディレクターのイザベル・ヴィズー=ポレッティ Isabelle Viseux-Poletti 氏は「毎年増え続ける参加者たちの情熱には感動を覚えます。一方で、多くの方々をお断りしなければならないことは心苦しいですが、すべての応募には夢が詰まっていることを忘れてはなりません。」とコメント。

ランニングストーン獲得数の増加

2025年大会では、100マイルのUTMBにプレエントリーしたランナーのランニングストーン(抽選チケット)の平均はが6.4と前年の5.4から大幅に増加しました。同様にCCC(4.4→5.7)、OCC(3.2→4.7)でも上昇傾向が見られます。UTMBワールドシリーズを構成する大会が増えたことで、ランナーはアクセスしやすい場所で開催される大会でストーンを獲得する機会が増えたことが要因と考えられます。

ちなみに、抽選で選ばれたランナーについてもこの上昇傾向は当てはまり、UTMBでは平均8.9、CCCでは5.7、OCCでは4.7のランニングストーンとなっています。

チャリティビブ:驚異的な支援額

大会が指定する各種の慈善団体、NGOなどに一定額以上の寄付を行うことで抽選なしの先着順で出場権を獲得できるチャリティビブは285枚が用意されました。これらチャリティビブはわずか1時間で完売し、総額で60万ユーロ(約8,700万円)が15団体に寄付される予定です。これらの団体は健康、環境保護、連帯、包括性といった分野で活動しており、参加者はこれらの団体へのサポートを通じて自らの挑戦にさらに大きな意味を加えることになります。

ファイナル以外のレースも人気

今年、大会を開催するモンブランを囲む21の自治体の住民には、地域コミュニティを称えるためにMCC(40km、2,300mD+)について24時間の優先エントリー時間帯が設けられました。受付開始から24時間以内に全体の出場枠の80%がこの優先エントリーで埋まり、その後の一般登録では残りの出場枠は数秒で完売しました。

クールマイユールを拠点に開催されるETC(15km、1,200mD+)もエントリー開始から1週間で完売。

148km、9,100mD+のTDSは、上級者向けのタフなコースで知られますが、抽選結果発表後、順調にエントリーが埋まり、数日以内で完売となりました。

環境と地域社会への配慮

HOKA UTMB Mont-Blancの人気は年を追うごとに高まっていますが、自然景観と地域社会を保護するため、そして参加する選手にワールドクラスの体験を提供するため、大会は2006年以来参加者数を増やすことなく維持しています。

この姿勢は世界中から支持され、大会そのものがトレイルランニング界における模範となっています。

2025年大会もまた、多くのドラマと感動を生み出す世界のトレイルランニングの祭典となることでしょう。8月のモンブランでのそれぞれの冒険に向けて、世界各地で多くのランナーがその準備を進めています。

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