DC Weekly 2025年6月9日 TAMBA100、奥信濃100、OSJ会津磐梯山、mozart 100 by UTMB、Skyrace Gorges du Tarn、Comrades Marathon

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真 メレル・スカイランナーワールドシリーズのレース、Skyrace Gorges du Tarnの女子のトップ5の選手たち。 Photo @ Skyrace Gorges du Tarn / MSWS)

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先週末開催のイベント

6月6日(金) – 6月8日(日)

TAMBA100 アドベンチャートレイル(100マイル、100K、20K)

兵庫県丹波市で開催。累積獲得標高が約16,200mD+という100マイルのレースには70人弱が参加。男子では前半に万場大がリード、山本諒馬が追う展開が続きますが、万場がリードを12分まで広げた85km地点でリタイアします。以後は山本が単独でレースをリード。85km地点で山本は後続に対して3時間近く先行しており、着実にコースを進んだ山本が40時間43分で優勝。昨年に続いてこのタフなレースで連覇を成し遂げました。3時間20分差で谷川照樹が44時間4分で完走して準優勝、村内裕宜が46時間25分で3位となりました。女子では昨年準優勝の橋本由紀が終始リードして54時間47分で優勝しました。野中京奈が56時間16分で続きました。57時間の制限時間までに28人が完走し、女子選手の完走者は2人でした。

100kmの男子では稲垣洋が前半からレースをリードし、2番手で追う萩原聖人には一時は1時間以上の差をつけます。しかし残り20kmほどになった頃からペースを落とします。稲垣は残り11kmの最後のエイドにはトップで到着しますが、ここでリタイアを選びました。その結果、萩原聖人が27時間13分で優勝、塚口悠介が27時間26分で2位、吉澤孝彦が27時間26分で3位で続きました。女子は序盤を大谷知夏がリードしますが、まもなく今田和美が先頭に立ち、その後は他のランナーの追従を許すことなく34時間38分で優勝。5時間半差で大谷が40時間9分で2位に。3番手には北原悠紀が続いていましたが、最終盤に追いついた松田恵美子が41時間26分でフィニッシュしてトップ3入りを果たしました。北原は4位でのフィニッシュとなりました。

リザルト速報はIBUKIで見ることができます。

100マイル男子

  1. 山本 諒馬 YAMAMOTO RYOMA 40:43:33
  2. 谷川 照樹 TANIKAWA TERUKI 44:04:43
  3. 村内 裕宜 MURAUCHI HIRONOBU 46:25:16

100マイル女子

  1. 橋本 由紀 HASHIMOTO YUKI 54:47:17
  2. 野中 京奈 NONAKA KYONA 56:16:17

100km男子

  1. 萩原 聖人 HAGIWARA MASATO 27:13:21
  2. 塚口 悠介 TSUKAGUCHI YUSUKE 27:26:09
  3. 吉澤 孝彦 YOSHIZAWA TAKAHIKO 27:26:34

100km女子

  1. 今田 和美 KONDA KAZUMI 34:38:07
  2. 大谷 知夏 OTANI CHINATSU 40:09:36
  3. 松田 恵美子 MATSUDA EMIKO 41:26:42

奥信濃100トレイルランニングレース(100k, 50k, 25k)

長野県北部の木島平村で開催。累積標高4,800mD+の100kmコース男子は前半に新地司がリードしたのち、中盤からは長谷怜信が先頭を走ります。後半の下り基調のコースに入ってからもリードを守り、10時間27分で男子優勝を勝ち取りました。中盤に入ってからも新地が2位、鬼塚智徳が3位で続いていましたが、終盤に入ると新地がペースを落とし残り5kmでDNFとなる一方で、喜多村久が猛迫します。最後は喜多村が10時間37分で2位、鬼塚が喜多村に2分の差で3位でフィニッシュしました。女子のレースは序盤から先頭を走った佐藤裕美が13時間46分で優勝、苅尾知里が14時間2分で続いて2位、沼尾葉月が14時間9分で3位に入りました。初の100kmのトレイルランニングレースへの挑戦となることで注目を集めていたタレントの井上咲楽さんも17時間15分で完走し、女子総合25位のフィニッシャーとなっています。

50kmではスペインから参戦し、スカイランナーワールドシリーズで入賞経験を持つアンデル・イニャラ・オランジレギ Ander Inarra Olaziregi (ESP) が4時間28分で優勝。5分差で小田切将真が2位となり、田村健人が3位となりました。女子は吉住友里が続く選手に1時間近く差をつけて5時間10分で圧勝。2位に井筒智子が6時間8分、3位にチャン・チャオフィ Chaohui ZHANG (CHN) が6時間22分という結果でした。

リザルト速報はこちら

100k 男子

  1. 長谷 怜信 Ryoshin HASE 10:27:40
  2. 喜多村 久 Hisashi KITAMURA 10:37:52
  3. 鬼塚 智徳 Tomonori ONITSUKA 10:39:48
  4. 大畑 匡孝 Masataka OHATA 10:48:51
  5. 澤柳 匠 Takumi SAWAYANAGI 10:49:20
  6. 関 真二 Shinji SEKI 10:51:10

100k 女子

  1. 佐藤 裕美 Yumi SATO 13:46:12
  2. 苅尾 知里 Chisato KARIO 14:02:18
  3. 沼尾 葉月 Hazuki NUMAO 14:09:04
  4. 福島 舞 Mai FUKUSHIMA 14:30:13
  5. 北村 三奈 Mina KITAMURA 14:42:43
  6. 清水 明子 Akiko SHIMIZU 14:46:15

50k 男子

  1. アンデル・イニャラ・オランジレギ Ander Inarra Olaziregi (ESP) 04:28:47
  2. 小田切 将真 Shoma OTAGIRI 04:33:38
  3. 田村 健人 Kento TAMURA 04:40:23
  4. 甲斐 大貴 Hiroki KAI 04:42:06
  5. 笠木 肇 Hajime KASAGI 04:47:19
  6. 藤 飛翔 Tsubasa FUJI 04:48:16
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50k 女子

  1. 吉住 友里 Yuri YOSHIZUMI 05:10:29
  2. 井筒 智子 Tomoko IZUTSU 06:08:57
  3. チャン・チャオフィ Chaohui ZHANG (CHN) 06:22:31
  4. 飯嶋 桃子 Momoko IIJIMA 06:22:51
  5. 篠原 瑠里 Ruri SHINOHARA 06:48:33
  6. 下門 高子 Takako SHIMOKADO 07:00:44

Scenic Trail(130k, 54k, 31k, 18k)

スイス南部のルガーノで開催。130kmの「K130 Ultra」の男子では他の有力選手を抑えてニコ・ラッハー Nico LACHER (SUI) が17時間12分でレースを制しました。女子はジュリア・サッジン Giulia SAGGIN (ITA) が18時間56分で優勝しました。リザルト速報はこちら

130K 男子

  1. ニコ・ラッハー Nico LACHER (SUI) 17:12:52
  2. アンドレア・マッキ Andrea MACCHI (ITA) 17:41:08
  3. ガレン・レイノルズ Galen REYNOLDS (CAN) 17:41:09

130K 女子

  1. ジュリア・サッジン Giulia SAGGIN (ITA) 18:56:00
  2. マリー=ルイーゼ・ミュールフーバー Marie-luise MUEHLHUBER (GER) 19:41:34
  3. デニス・ツィンマーマン Denise ZIMMERMANN (SUI) 20:47:38

54K 男子

  1. ドリアン・マルシャル Dorian MARCHAL (SUI) 5:45:05
  2. シュテファン・ヴェンク Stephan WENK (SUI) 5:47:48
  3. トビアス・バッゲンシュトス Tobias BAGGENSTOS (SUI) 5:56:37

54K 女子

  1. ミリアム・ニーダーベルガー Mirjam NIEDERBERGER (SUI) 6:50:10
  2. ジョゼファ・セイドゥー Josepha SEYDOUX (SUI) 7:11:29
  3. サラ・エスコバル・カロン Sara ESCOBAR CARRON (SUI) 7:14:16

31K 男子

  1. カルロ・コルテージ Carlo CORTESI (SUI) 2:56:51
  2. マヌエル・ボナルディ Manuel BONARDI (ITA) 2:58:09
  3. シリル・ショファ Cyril CHOFFAT (SUI) 3:01:55

31K 女子

  1. セリーナ・ベビ Selina BEBI (SUI) 3:33:37
  2. ポーリーヌ・ジェクス Pauline GEX (SUI) 3:34:46
  3. フェデリカ・マイヤー・デ・ヴェッキ Federica MEIER DE VECCHI (SUI) 3:36:32

Swiss Canyon Trail(166k, 111k, 81k, 51k, 31k, 16k)

スイス・ジュラ山脈のヴァル・ド・トラヴェール Val-de-Travers で開催され、111kと51kはGran Canaria World Trail Majorsのシリーズ戦でした。DogsorCaravanでは、リザルト紹介記事を掲載しています。

Swiss Canyon Trail は30回目の開催、111kはミゲル・アルセニオとアリアンヌ・ヴィルヘムが制す【World Trail Majors】

2025.06.08

San Diego 100

カリフォルニア州サンディエゴ郊外のトレイルをコースとする100マイルのトレイルランニングイベント。男子はロブ・キング Rob KING が19:50、女子はブリアナ・グリグスビー Brianna GRIGSBY が20:22で今年のチャンピオンとなりました。リザルトはこちら

男子

  1. ロブ・キング Rob KING 19:50:00
  2. ジェイソン・ベイカー Jason BAKER 20:20:20
  3. ジェイク・ジャクソン Jake JACKSON 21:29:02
  4. ルカ・ドラグネコフ Louka DLAGNEKOV 21:44:22
  5. ポール・シンクレア Paul SINCLAIR 22:09:03
  6. エイドリアン・バグリン Adrian BAGRIN 22:16:13

女子

  1. ブリアナ・グリグスビー Brianna GRIGSBY 20:22:41
  2. ジアン・スプリンガー Jian SPRINGER 22:59:52
  3. オルガ・キング Olga KING 26:18:40
  4. ローレル・サイプ Laurel SIPE 27:18:57
  5. アンナ・オルセン Anna OLSEN 27:35:22
  6. メーガン・スペリー Megan SPERRY 27:37:05
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6月7日(土) – 6月8日(日)

OSJ会津磐梯山ウルトラマラソン(100km, 65km, 44km)

福島県の名峰・磐梯山を舞台に、猪苗代町・磐梯町・北塩原村にまたがるコースを走るウルトラマラソンの大会です。100km男子は正岡隼が終始リードして7:22で優勝。第一回大会から四連覇となりました。女子は加藤志織が9:21で優勝しました。リザルト速報はこちら

100km 男子

  1. 正岡 隼 7:22:47
  2. 西原 隆之 7:49:56
  3. 東 勇樹 8:05:36

100km 女子

  1. 加藤 志織 9:21:17
  2. 塩田 麻美 9:40:49
  3. 林 絵里 9:56:05

65km 男子

  1. 渡邊 晋史 4:22:40
  2. 柳田 尚皓 5:08:13
  3. 大寺 真史 5:24:16

65km 女子

  1. 山田 博美 6:44:34
  2. 小島 綾子 7:12:18
  3. 田上 愛莉 7:42:33

みなかみ100(100k, 50k, 25k)

群馬県みなかみ町を舞台にトレイルランナー・横山峰弘さんによる企画で開催されました。25kmの周回コースで行われ、100kでは豊田哲也(13:09)、高野仁美(19:50)が男子、女子のそれぞれで優勝しました。リザルト速報はこちら

100k 男子

  1. 豊田 哲也 13:09:39
  2. 市村 耕太郎 16:30:09
  3. 井上 修平 17:31:30

100k 女子

  1. 高野 仁美 19:50:17
  2. 小澤 多香子 21:21:52

50k 男子

  1. 池田 健人 6:10:32
  2. 周東 むう 6:53:22
  3. 池内 祐介 7:03:04

50k 女子

  1. 武藤 佑子 7:21:15
  2. 細野 愛 8:15:16
  3. 中山 雪乃 8:23:49

25k 男子

  1. 糸魚川 宗志 2:42:48
  2. 杉山 司 2:44:20
  3. 田山 義高 2:48:22

25k 女子

  1. 稲垣 ひとみ 3:39:58
  2. 糸魚川 直子 3:46:59
  3. 中西 めぐみ 3:53:10

6月7日(土)

Mizukami Mountain Party(ロングコース、ショートコース)

熊本県球磨郡水上村で開催。ロングコース(約53km)は河野太志朗が6:17で男子優勝、小林祐子が9:04で女子優勝となりました。ショートコース(約25km)は北川泰輔が3:07、吉原綾音 が3:38で男女それぞれのレースを制しました。リザルトはこちら

53km 男子

  1. 河野 太志朗 6:17:02
  2. 三池 浩介 6:36:42
  3. 判田 誠太 6:47:29

53km 女子

  1. 小林 祐子 9:04:03
  2. 中島 裕子 9:05:38
  3. 石井 陽子 9:59:20

25km 男子

  1. 北川 泰輔 3:07:35
  2. 横溝 竜也 3:09:15
  3. 渡邊 賢 3:25:57

25km 女子

  1. 吉原 綾音 3:38:23
  2. 江田 なつみ 4:03:00
  3. 田中 美穂 4:09:04

奥多摩トレイルラン大会(37k/10k)

東京都青梅市の永山公園総合運動場。今回はトレラン初級者向けのBコース(約10km)のみ開催されました。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。

mozart 100 by UTMB(119km, 92km, 45km, 37km, 23km, 9km, リレー)

オーストリア・ザルツブルクで開催される「by UTMB」の大会で、9kmから120kmまで6つの距離カテゴリーやリレーのレースが行われました。100Mカテゴリーの120kmのレース「mozart 100」は男女ともにスペインのアスリートが制しました。男子はパブロ・ビジャ Pablo VILLA (ESP) が11:36、女子はクラウディア・トレンプス Claudia TREMPS (ESP) が13:46で優勝。トレンプスは4月にMt. FUJI 100でレースをリードしながらもケガのために無念のリタイアとなってからの見事な復帰戦となりました。日本の村田諒 Ryo MURATAがこのレースに参加し、13:04でフィニッシュして男子9位でした。

92kmのレースでは昨年のMt. FUJI 100のKAI70kのチャンピオン、アンドレウ・シモン・アイメリッチ Andreu SIMON AYMERICHが男子優勝、今年のKAI70k女子優勝のアンナ・タラソワ Anna TARASOVA が女子優勝となりました。リザルトはこちら

mozart 100 (120km) 男子

  1. パブロ・ビジャ Pablo VILLA (ESP) 11:36:27
  2. バルトシュ・ゴルチツァ Bartosz GORCZYCA (POL) 11:43:11
  3. マヌエル・ハートウェグ Manuel HARTWEG (GER) 11:52:09
  4. ウィリアム・エングルンド William ENGLUND (SWE) 12:08:29
  5. ジャック・チェンバレン Jack CHAMBERLAIN (GBR) 12:25:26
  6. ペトル・ヘネク Petr HÉNEK (CZE) 12:26:25
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mozart 100 (120km) 女子

  1. クラウディア・トレンプス Claudia TREMPS (ESP) 13:46:07
  2. ミカエラ・リシャコワ Michaela LISHAKOVA (SVK) 14:26:23
  3. シュテファニー・シェーラー Stefanie SCHERER (GER) 14:49:13
  4. マリヤ・ニコロヴァ Mariya NIKOLOVA (BUL) 15:15:25
  5. アレクサンドラ・ヴォロベヴァ Aleksandra VOROBEVA (GER) 15:57:26
  6. ヨハンナ・ジマー Johanna SIMMER (AUT) 16:00:21

mozart Ultra (92km) 男子

  1. アンドレウ・シモン・アイメリッチ Andreu SIMON AYMERICH (ESP) 08:33:20
  2. アンジェイ・ヴィテク Andrzej WITEK (POL) 08:37:08
  3. トビアス・ガイザー Tobias GEISER (ITA) 08:43:23
  4. フロリアン・ピシェル Florian PYSZEL (POL) 08:51:48
  5. カミル・レシュニャク Kamil LEŚNIAK (POL) 09:01:52
  6. ベルンハルト・マックナー Bernhard MACKNER (AUT) 09:25:11

mozart Ultra (92km) 女子

  1. アンナ・タラソワ Anna TARASOVA (ESP) 09:59:21
  2. テレザ・フドコヴァ Tereza HUDCOVA (CZE) 10:38:21
  3. アネテ・スヴィルペ Anete SVILPE (LAT) 10:40:44
  4. ウルシュラ・パプロツカ Urszula PAPROCKA (POL) 11:06:57
  5. マグダレナ・ベドナルチク Magdalena BEDNARCZYK (POL) 11:09:17
  6. クラウディア・フミェロフスカ Claudia CHMIELOWSKA (POL) 11:23:25

mozart Marathon (45km) 男子

  1. ハンス=ペーター・インナーホーファー Hans-Peter INNERHOFER (AUT) 03:24:23
  2. ヨハネス・ヌスバウマー Johannes NUSSBAUMER (AUT) 03:30:25
  3. サミー・ロティッチ・チェランガト Sammy Rotich CHELANGAT (KEN) 03:30:26
  4. スヴェン・コッホ Sven KOCH (GER) 03:33:59
  5. ホアキン・ナルバエス Joaquin NARVAEZ (ARG) 03:34:25
  6. オースムン・ヒョルモエン・スタイエン Aasmund KJØLLMOEN STEIEN (NOR) 03:38:22

mozart Marathon (45km) 女子

  1. ミシェル・ハッセル Michelle HASSEL (GER) 04:13:39
  2. トゥーチェ・カラカヤ Tuğçe KARAKAYA (TUR) 04:25:20
  3. ローリー・プル― Laurie PROULX (CAN) 04:28:30
  4. アイナラ・ウリバリ・マルティネス Ainara URIBARRI MARTINEZ (ESP) 04:30:40
  5. リアンナ・ネルソン Rianna NELSON (ESP) 04:32:14
  6. マリ・ヴェッターフース Mari WETTERHUS (NOR) 04:33:26

SKYRACE GORGES DU TARN(24k-SWS, 52k, 110k-two stages)

フランス南部、サント・エニミー St Enimieでメレル・スカイランナー・ワールドシリーズ Merrell Skyrunner World Seriesの第11戦としてGorges du Tarn Skyraceが開催されました。タルン渓谷の距離25km、累積獲得標高1,900mのレースは男子ではルカ・デル・ペロ Luca Del Pero (ITA)と女子ではパトリシア・ピネダ Patricia Pineda (ESP)がそれぞれのレースを制しました。

男子のレースは、今シーズンのシリーズランキングで現在首位のデル・ペロが、レース序盤からフレデリック・トランシャン Frederic Tranchand (FRA)と激しい先頭争いを繰り広げます。デル・ペロは、二つ目の下りでトランシャンを引き離すと、そのままリードを守り抜き、2時間23分18秒でフィニッシュ。今シーズン3勝目を挙げました。2位にはトランシャンが1分34秒差の2時間24分52秒で入り、3位には2時間30分1秒でイギリスの若手、フィンレイ・グラント Finlay Grant (GBR)が続きました。グラントはU23部門の優勝者としてエステバン・オリヴェロ賞も獲得しました。

女子では、スペインのパトリシア・ピネダがスタートから終始レースを支配しました。暑く湿度の高いコンディションの中、テクニカルな石灰岩のトレイルを安定したペースで駆け抜け、3時間4分0秒でフィニッシュ。今シーズンの2勝目を挙げました。2位にはセリア・バルセルス Celia Balcells (ESP)が3時間8分55秒で、3位にはアリス・ボーセロン Alice Bausseron (FRA)が3時間10分32秒で入りました。

スカイランナー・ワールドシリーズの次のレースは2週後のカナダのロッキー山脈で行われるMinotaur Skyraceとなります。

全体のリザルトはこちら

Gorges du Tarn Skyrace 2025 リザルト

男子トップ3

  1. ルカ・デル・ペロ Luca Del Pero (ITA) – 2:23:18
  2. フレデリック・トランシャン Frederic Tranchand (FRA) – 2:24:52
  3. フィンレイ・グラント Finlay Grant (GBR) – 2:30:01
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女子トップ3

  1. パトリシア・ピネダ Patricia Pineda (ESP) – 3:04:00
  2. セリア・バルセルス Celia Balcells (ESP) – 3:08:55
  3. アリス・ボーセロン Alice Bausseron (FRA) – 3:10:32

6月8日(日)

那岐ピークス タフトレイルチャレンジ in岡山(66k, 32k)

岡山県津山市と奈義町の那岐山系を走るトレイルランニングレース。66kmと昨年からさらに距離が延びたチャレンジコースの男子は岡本順央が10:31で優勝、5分半の差でTJAR大会記録ホルダーの土井陵が2位でした。女子は山本愛が12:18で優勝しました。32kmのミドルコースは前潤之介が3:51、南條愛が4:56で今年の優勝者となりました。リザルト速報はこちら

チャレンジコース(66km) 男子

  1. 岡本 順央 10:31:02
  2. 土井 陵 10:36:41
  3. 長谷山 陽大 10:45:35
  4. 堀 浩太 10:45:52
  5. 松原 克博 11:13:36
  6. 高村 颯 11:32:49

チャレンジコース(66km) 女子

  1. 山本 愛 12:18:14
  2. 細川 由美 13:11:16

ミドルコース(32km) 男子

  1. 前 潤之介 3:51:26
  2. 東 翼 3:57:27
  3. 大森 活 4:02:13
  4. 鷲田 明広 4:09:31
  5. 金森 靖之 4:14:40
  6. 南河 駿 4:22:38

ミドルコース(32km) 女子

  1. 南條 愛 4:56:19
  2. 石川 裕子 5:28:24
  3. 奥田 千恵 5:33:28
  4. 植村 器宇美 5:43:04
  5. 木村 加奈子 5:50:51
  6. 廖 翊帆 6:04:38

飛騨高山ウルトラマラソン(100km、71km)

岐阜県高山市で開催されるウルトラマラソン大会は山あいの標高差の大きいロードのコースを走ります。100kmでは石原展が7:35で男子優勝、兒玉里恵が8:53で女子優勝となりました。71kmは小野寺祐太が4:52、武士純子が5:38で男女それぞれの優勝を勝ち取りました。リザルト速報はこちら

100km 男子

  1. 石原 展 7:35:23
  2. 間宮 秀幸 7:38:54
  3. 関塚 昇吾 7:44:30
  4. 大林 僚 7:44:48
  5. 森口 幸祐 7:44:59
  6. 赤池 克史 8:02:57

100km 女子

  1. 兒玉 里恵 8:53:07
  2. 三池 瑠衣 9:23:27
  3. 鷲見 早紀 9:29:44
  4. 中津 志保 9:35:38
  5. 岡田 奈巳 9:39:07
  6. 田中 千裕 9:42:51

71km 男子

  1. 小野寺 祐太 4:52:01
  2. 久保田 雄也 4:58:00
  3. 北島 克洋 5:01:58
  4. 谷口 善隆 5:11:37
  5. 寺嶋 誠二 5:17:36
  6. 岡村 豊明 5:21:03

71km 女子

  1. 武士 純子 5:38:36
  2. 兼松 藍子 5:43:07
  3. 南口 冴香 5:46:11
  4. 坂上 由美子 5:50:33
  5. 川勝 裕夏 6:18:15
  6. 難波 彩華 6:31:00

Comrades Marathon(89km)

南アフリカで毎年一万人以上が参加する世界最大かつ最古のウルトラマラソンは約89kmの距離のポイントトゥポイントのコースを走ります。「アップラン(登り)」と「ダウンラン(下り)」として毎年方向を交代して開催されており、今年は「ダウンラン」のコースで行われました。

女子はゲルダ・ステイン Gerda Steyn (RSA)、男子はテテ・ディジャナ Tete Dijana (RSA)と、地元南アフリカの強豪が優勝を手にしました。

男子は序盤からオナレンナ・コンコベ Onalenna Khonkhobe (RSA)が独り飛び出してそのまま逃げ切るかに見えましたが、続く上位集団は冷静にチャンスを窺っていました。終盤に入ると猛然と追い上げを開始します。2022年、2023年に大会を連覇しているテテ・ディジャナ Tete Dijana (RSA)が残り16km地点でコンコベを捉えると、そのまま先頭に立ちました。昨年の覇者ピエト・ウィエルスマ Piet Wiersma (NED)との熾烈な優勝争いとなりましたが、ディジャナがわずか5秒差で振り切り、5時間25分28秒でフィニッシュ。昨年の雪辱を果たし、見事3度目のタイトルを獲得しました。コンコベはDNFとなりました。日本からは100km世界記録保持経験者で、この大会では2019年のアップランコースで3位に入賞した経験を持つ風見尚 Nao Kazamiも参戦し、男子42位となる6時間1分で完走しています。

女子のレースでは、一昨年、昨年のチャンピオン、ゲルダ・ステイン Gerda Steyn (RSA)が圧倒的な強さを見せ、5時間51分19秒でフィニッシュ。3連覇、そして通算4度目の勝利をおさめました。レース終盤には2022年のこのレースの覇者であるアレクサンドラ・モロゾワ Alexandra Morozova (RUS)が猛追しましたが、ステインはリードを守り抜き大きなタイトルを手にしました。モロゾワは4分半の差で2位でフィニッシュしました。3位にはケニアのシェルミス・ムリウキ Shelmith Muriuki (KEN)が入りました。この大会で黒人女性として初めて表彰台に上がるという快挙となりました。

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Comrades Marathon 2025 ダウンラン 男子

  1. テテ・ディジャナ Tete DIJANA (ZAF) 5:25:28
  2. ピート・ウィールスマ Piet WIERSMA (NLD) 5:25:33
  3. ニコライ・ヴォルコフ Nikolai VOLKOV (RUS) 5:29:42
  4. エドワード・モティビ Edward MOTHIBI (ZAF) 5:31:41
  5. ジョセフ・マンイェディ Joseph MANYEDI (ZAF) 5:32:09
  6. アレックス・ミルン Alex MILNE (GBR) 5:34:08

Comrades Marathon 2025 ダウンラン 男子

  1. テテ・ディジャナ Tete DIJANA (ZAF) 5:25:28
  2. ピート・ウィールスマ Piet WIERSMA (NLD) 5:25:33
  3. ニコライ・ヴォルコフ Nikolai VOLKOV (RUS) 5:29:42
  4. エドワード・モティビ Edward MOTHIBI (ZAF) 5:31:41
  5. ジョセフ・マンイェディ Joseph MANYEDI (ZAF) 5:32:09
  6. アレックス・ミルン Alex MILNE (GBR) 5:34:08

今週末開催のイベント

6月12日木曜日 – 6月14日土曜日

Zugspitz Ultratrail (164k, 106km, 86km, 68km, 44km, 29km, 16km)

ドイツ最高峰のツークシュピッツェ(2,962m)を望む、バイエルン州のガルミッシュ=パルテンキルヒェンを拠点に開催されるドイツ最大級のトレイルランニングイベントです。ヴェッターシュタイン山地に設けられるコースを走るこの大会には、世界中から数千人のランナーが集まる国際的なトレイルランニングの祭典として知られています。今年の大会には新たに100マイル(164km)の「ZUT100」が加わり、16kmのショートレースから最長の100マイルまで、合計7つのカテゴリーのレースが開催されます。

6月13日金曜日 – 6月14日土曜日

Ultra Sky running Madeira (Madeira Skyrace 45k, 22k, 12k, VK)

北大西洋のポルトガル領マデイラ島で開催されるスカイランニングのイベント。かつてスカイランナー・ワールドシリーズのレースだった「Madeira Sky Race (MSR)」のほか、バーティカルレースの「Santana Vertical Kilometer」などのレースが開催されます。

6月13日金曜日 – 6月15日日曜日

Tatra Fest (65k, 25k-WMRAWC , VK)

ポーランド南部のタトラ山脈の麓に位置するリゾート地、ザコパネで開催されるアウトドアイベントで、トレイルランニングのレースを中心に、クライミング、マウンテンバイク、ハイキングなどのアクティビティが家族で楽しめる総合的な山の祭典として開催されます。このイベントの中で行われる25kmのレースがマウンテンランニングW杯 Valsir Mountain Running World Cup の第4戦となります。

Trail 100 Andorra by UTMB (105k, 79k, 50k, 21.5k, 10k)

ピレネー山脈の中にある小国、アンドラ公国で開催される大会で、UTMBワールドシリーズの一つです。レースは最長の105km(累積獲得標高6,900m)から10kmまで、計5つのカテゴリーで構成されており、参加するランナーはアンドラの美しい自然と豊かな文化遺産を探訪しながら、自身の限界に挑戦します。

Trail du Saint-Jacques by UTMB (134K, 81K, 54K, 26K)

フランスのル・ピュイ=アン=ヴレで開催されるトレイルランニングイベントは、世界的に有名なサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路とその周辺地域がコースとなっているのが特徴です。こちらもUTMBワールドシリーズの大会の一つです。ランナーは、巡礼者とは逆のルートを辿り、モン・デュ・ヴレやアリエ渓谷の壮大な自然の中を走り、巡礼路の出発点であるル・ピュイ=アン=ヴレのノートルダム大聖堂でフィニッシュすることになります。

6月13日金曜日 – 6月17日火曜日

Tahoe 200 (200マイル)

米国のネバダ州、カリフォルニア州にまたがる北米最大の高山湖であるタホ湖の周辺をコースとする200マイル(約320km)のウルトラトレイルランニングレースです。タホ湖を周回するタホ・リム・トレイル(TRT)を基調としながら、草原や岩場、美しい湖沼、深い森、そして絶景が広がる稜線などを巡るルートがコースとなっています。ただし、2025年大会のコースは、スタート・フィニッシュ地点からの往復(アウト&バック)コースとなる予定です。今後の国立森林内での森林整備作業の進捗により、将来的にオリジナルのループコースが復活することが期待されています。

6月14日土曜日

“ROCKIN’ BEAR”妙高トレイルランニングレース(48km, 17km, 6.5km)

新潟県妙高市と長野県信濃町にまたがる妙高高原エリアで開催される大会です。本格的な山岳コースに挑むロング48km(累積標高1800mや、初心者でも参加しやすいミドル17km(累積標高600m)、ショート6.5km(累積標高450m)のレースが行われます。

Eco Trail Stockholm (80k, 45k, 33k, 16k, 8k)

スウェーデンの首都ストックホルムで開催される大会で、今年で9回目を迎えます。本格的な80kmのレースから、16km、8kmの短い距離、さらには子供向けのレースまで、ストックホルムの豊かな自然を満喫できるコースで行われます。

My Home Trail (50k)

タイのチェンマイ県メーチェムで開催される大会は、タイを代表するアドベンチャーレーサーでありトレイルランナーでもあるジェイ Jay Jantaraboon が自身の故郷の魅力を伝えたいという想いから始まったイベントです。50kmと30kmのレースがあり、Asia Trail Masterのシリーズ戦でもあります。

Point Trail Ultra (70k, 42k, 21k, 10k)

フィリピンのミンダナオ島北部、ブキドノン州の州都マライバライ市で開催される大会で、こちらもAsia Trail Masterのレースとなっています。70km、42km、21km、10kmの距離カテゴリーが設定されています。

6月14日土曜日 – 6月15日日曜日

HOTAKA SKYRUN | 武尊スカイラン (25k, 23k, 12k, 5.5k, 4K, キッズ)

群馬県片品村の日本百名山・上州武尊山を舞台に開催される大会で、武尊山が作り出した花咲谷を駆け巡るコースは鎖場や残雪といったテクニカルなセクションも含まれ、本格的な山岳レースを楽しむことができます。

クマン100(100マイル)

広島県の江田島を舞台に開催される100マイルのトレイルランニングレース。「初めての100マイルレースとしてチャレンジしやすい大会」をコンセプトに掲げており、1周約20km(累積獲得標高約750m)のコースを8周するコースで10マイル完走を目指します。

スリーピークス八ヶ岳トレイル(38k, 23k)

山梨県北杜市の八ヶ岳南麓で開催される大会は今回で第10回大会となり、日本のトレイルランニングシーンを代表する人気レースの一つです。スタート・フィニッシュ地点は名水百選にも選ばれた三分一湧水。レースのカテゴリーとしては、累積標高差約3,000mの「One Pack Line」(約39km)と、累積標高差約1,000mの「Attack Line」(約22km)があります。

奥武蔵ロングトレイルレース(105k, 35k, 20k)

埼玉県飯能市で開催。都心からも近い本格的なロングトレイルレースとして知られます。メインとなる105kmのカテゴリーは、累積獲得標高が8,000mを超え、「エベレスト級」と称されるハードなコースです。このほか、より短い距離の35kmと20kmのカテゴリーも設けられています。

Kettle Moraine 100 (100m, 100k, 50k, 38m)

アメリカ中西部のウィスコンシン州のケトルモレーン州有林で開催される大会で、1996年から続く歴史あるウルトラライニングイベントです。100マイル、100km、50kmなどの種目があります。

South Dawns Way 100 (100m)

イングランド南部のサウス・ダウンズ国立公園を横断する100マイルのトレイルランニングレースで、Centurion Runningが主催して開催されます。Gran Canaria World Trail Majorsのシリーズ戦です。古代サクソン人の首都であったというウィンチェスターの近郊をスタートし、イギリス海峡に面したイーストボーンまで、歴史あるナショナルトレイル「サウス・ダウンズ・ウェイ」のほぼ全長を走ります。累積獲得標高は約3,800mです。

6月15日日曜日

Echigo Country Trail (63km, 22km, 2.5km)

Echigo Country Trail

新潟県長岡市で開催。おぐに森林公園を拠点に、小国町から小千谷市にまたがるコースで、63km、22km、そして家族で参加できる2.5kmの3つのカテゴリーのレースが予定されています。

SAPPORO★テイネトレイル(50k, 34k, 16k, 5k)

札幌市手稲区・手稲山周辺で開催される北海道最大級のトレイルランニングイベントです。標高1,023mの手稲山山頂を含むエリアで、スーパーロング50km、ロング34km、ミドル16km、ショート5kmの4種目が用意されています。今シーズンのスカイランナージャパンシリーズの第3戦です。

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