Amazfit Balance 2・フラッグシップの新世代モデル、ゴルフ機能や等高線付きオフライン地図ナビ機能搭載でアウトドアスポーツにも対応の大進化【先行レビュー】

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2025年6月24日、「Amazfit(アマズフィット)」を展開するZepp Health Corporationは同社のスマートウォッチのフラッグシップモデルとなる「Amazfit Balance 2」を日本で発表しました。2023年秋に発売された前モデルの「ライフスタイルとフィットネスの融合」というコンセプトを引き継ぎつつも、ハードとソフトの両面が強化されました。特にAmazfitとしてはゴルフ機能を初めて搭載したほか、トレイルランナーにとってはキラー機能といえる等高線付きオフライン地図を使ったナビゲーション機能が利用できます。GPS高精度モードでのバッテリー持続時間は33時間です。メーカー希望小売価格は43,890円(税込)となります。

今回、DogsorCaravanでは発売前の製品を先行して試用する機会を得ました。Amazfit Balance 2 は何を目指しているのか、この新製品のセールスポイントを解説します。そして後半では、トレイルランニングで実際に使ってみて、ランナーの視点から見た実力と可能性をチェックします。

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シンプルでスマートな見た目なのに本気のスポーツ、アウトドア機能を備えるのが「Balance 2」の進化点

Amazfit Balance 2 を手に取ると、初代モデルと同様に、シンプルで汎用性の高いデザインであることがわかります。

ベゼルはアルミニウム合金フレーム、風防には耐久性の高いサファイアクリスタルガラススクリーンを使用しています。サイズは47.4mmのラウンド型で薄さは12.3mm、ベルトなしの重さは42gとなります。ディスプレイは1.5インチのAMOLED(有機EL)素材となっており、ピーク輝度は2,000nit(ニト)と高く、屋外での視認性に優れます。ストラップはシリコン製のブラックとオレンジの2本が付属しています。少しデザインは異なりますが、同じ素材を使っているようなのでスタイルによって色を選択できるという趣旨のようです。

6つの衛星測位システム(GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSSなど)に対応したデュアルバンドGPSと円偏波アンテナ技術を搭載し、高層ビルの谷間や高い絶壁のそばのような衛星の信号が入りづらい場所でも高精度な位置情報が取得できます。内蔵センサーはBioTracker™ 6.0 PPGバイオセンサーを搭載しており、心拍数、血中酸素レベル、睡眠の質などをモニタリングします。

Amazfitのフラッグシップモデルとして、これまで展開しているヘルスケア、フィットネス関係の機能はほぼ全て搭載しています。身体とメンタルの準備度を数値化する「レディネススコア」や、AIを活用したパーソナルコーチ機能「Zepp Coach」も搭載しています。音声操作システムの「Zepp Flow」も使うことができます。ウォッチ本体の操作やスマホのZeppアプリで確認できるデータについては、このZepp Flowでアクセスできます。ランニングをはじめとする対応しているワークアウトモードは170以上で、その中には最近注目を集めている持久力、筋力、スピード、メンタルを試されるハイブリッドフィットネスレースであるHYROXも含まれています。

バッテリーの持続時間は通常使用で最大21日間、ヘビー使用時で最大10日間。実際に筆者が試したところでも1時間前後のランニングを週4回程度、各種のモニタリングをオン、ディスプレイの常時表示をオンという使い方で一週間使ってもバッテリーはまだ十分残っていました。

トレイルランナーには気になる、GPSの信号を受信しながらのアクティビティの記録をした場合のバッテリー持続時間は省電力モードで最大67時間、高精度モードで最大33時間に達します。ちなみに高精度モードの持続時間は初代Balanceが最大26時間で、アウトドアにフォーカスしたT-Rex3が最大42時間。T-Rex3のスタミナが抜きん出ていますが、Balance 2は多くの人にとってほとんどの使用シーンをカバーできるといえるでしょう。

さらに、Balance 2が進化した点として挙げられるのが、軍用規格準拠の耐久性と高防水性能を備えたことです。米国国防総省が定める軍用規格「MIL-STD-810G」に準拠した耐久性を備え、10ATM(10気圧)防水に対応し、水深45mまでのフリーダイビングやレクリエーションスクーバダイビングにも対応します。スタイリッシュな見た目ながらBalance 2はアウトドアモデルのフラッグシップであるT-Rex 3に近いタフネス・スマートウォッチという顔も持つといえます(正確には「MIL-STD-810G」が定めるミルスペックのうち、Balance 2は6つの試験項目を合格しているのに対し、T-Rex 3は、極端な高温、極端な低温などの9つの試験項目で合格しているとのこと)。

新機軸「ゴルフ機能」の搭載が示すAmazfitの新たな野望

AmazfitはBalance 2を、単なるフィットネスウォッチの枠を超え、ユーザーのあらゆる生活シーンに寄り添う「プレミアムスマートウォッチ」として位置づけています。その思想は、新たに追加された機能やデザインの細部にまで貫かれています。

象徴的なのはAmazfit製品として初めて搭載されたゴルフラウンド機能です。世界40,000以上(日本国内は2,349コース、カバー率99%以上)のコースマップをZeppアプリを経由してBalance 2の本体にダウンロードすることができます。高精度なGPS測位機能を活かしてグリーンまでの距離が確認できるほか、ハザード情報、ホールレイアウトの確認から、スコア管理までをウォッチ単体で完結できます。

全国各地のゴルフ場のコースデータをダウンロードしてウォッチで利用できる。

全国各地のゴルフ場のコースデータをダウンロードしてウォッチで利用できる。

DogsorCaravanではこの機能についてここで掘り下げませんが、Amazfitがターゲット層を大きく広げ、より多彩なライフスタイルを持つユーザーを取り込もうとしている意図がこの新機能の投入から読み取れます。ランニングだけでなく、様々なアクティビティを楽しむ人にとって、Amazfitは魅力的な存在となります。

この軽量でエレガントなウォッチが、ハードなトレイルランで通用するのか?

Amazfitのライフスタイルカテゴリーの最新世代のフラッグシップでありつつも、本格的なアウトドア機能を備える Balance 2 を日常生活とランニングで二週間余り活用してみました。

薄手でシンプル、洗練されたデザインが使いやすい

まず腕につけてみて感じるのはクラシックな時計らしいデザインです。つや消しグレーのアルミボディは初代のBalanceと同様に目立つことなく、プレミアムな質感を感じさせてくれます。右上にデジタルクラウンがあることもあって、クラシックな時計らしさを感じます。

1.5インチのディスプレイはベゼルも細くて見やすいですが、サイズは47.4mmとあってやや大きめと感じます。しかし、厚みが12.3mmで重さが42g(ベルト抜き)に抑えられているのは特筆すべきポイントです。シャツの袖口への収まりがよく、ゴツゴツした感じが抑えられています。他社も含めてアウトドアにフォーカスしたスマートウォッチではウォッチ本体の大きさ、重さが気になること多いので大きな魅力です。

声でウォッチを操作する「Zepp Flow」の意外な実用性

Amazfitのスマートウォッチを音声で操作できる「Zepp Flow」も初代Balanceに続いて、Balance 2でも搭載されています。機能としては、DogsorCaravanでも今年3月にレビューした「Active 2」に搭載されているのと同様です。デジタルクラウンを長押しすると起動し、音声のプロンプト待ち状態となります。基本的にはウォッチの機能を呼び出すことができます。

Zepp Flowはウォッチの備えている機能の大半を音声で操作できる。

Zepp Flowはウォッチの備えている機能の大半を音声で操作できる。

今回試していた気付いたのは、ランニングなどのアクティビティをこの「Zepp Flow」で起動させることができるということ。このほかにも「ラップタイムを記録」や「タイマーをスタート」といった音声の指示にも答えてくれます。例えばランニングの途中に、ここから1kmのタイムトライアルをするとか、その後、1分のジョグをするといったことを、思いついたその時にウォッチを操作せずに声で指示できます。認識精度も高く、実用的な機能として十分に機能するので、日々のワークアウトをより実りあるものにしてくれる可能性を感じました。もちろん、ある程度の期間にわたって計画的なトレーニングをするならば、AIを使ったコーチング機能「Zeppコーチ」を使うこともできます。

等高線マップ上での本格的なナビゲーションが可能に

トレイルランニングやハイキングの愛好家にとっては、GPXファイル形式のコースに沿って、地図上で現在地と進むコースを確認できるナビゲーション機能はスマートウォッチに最も期待したい機能です。しばらく前まではスポーツに特化したメーカーの高価な上位モデルのみが備えていた機能でした。

AmazfitのスマートウォッチでもアウトドアにフォーカスしたT-Rexシリーズでナビゲーション機能の搭載が始まり、昨年秋に発売の「T-Rex 3」でついに等高線付きオフラインマップ上でのターンバイターンのナビゲーションが可能になりました。この等高線付きオフラインマップでのナビゲーション機能がBalance 2にも搭載されています。この機能について、DogsorCaravanでもT-Rex 3が発売された時に詳しくレビューしています。今回、Balance 2でこの機能を試しましたが、T-Rex 3と同じ機能が実現されていました。スマホのZeppアプリから等高線情報を含む「コンターマップ」をWiFi接続でダウンロードできます。ランニング中のディスプレイ表示では、ルートの標高を示す高低図上で現在地を確認できました。ルート上の登りの区間を自動的に選び出し、走っている途中で自分がその区間のどこにいるのかをリアルタイムで表示する機能を備えているのも同じです。

Balance 2でナビゲーション。等高線入りのマップが利用できる。

Balance 2でナビゲーション。等高線入りのマップが利用できる。

こうした機能は、例えばGarminのClimbPro機能を意識したものだと思いますが、ここまでの機能がライフスタイル系のフラッグシップモデルであるBalance 2に載っているというのが驚きです。

GPS高精度モードでも最大33時間というバッテリー持続時間の長さも考えると、Balance 2はライフスタイル系のフラッグシップモデルというだけでなく、アウトドア系のフラッグシップであるT-Rexシリーズの機能もほぼカバーしているといえます。T-Rex 3のバッテリーはGPS高精度モードで42時間なので、この点では差別化されていますが、そのほかはBalance 2が機能面では上回っているといえます。

右折、左折が近づいてくると注意を促してくれる(左)。コースを外れるとアラートが出て、コースに戻るとそのことを知らせてくれる。

右折、左折が近づいてくると注意を促してくれる(左)。コースを外れるとアラートが出て、コースに戻るとそのことを知らせてくれる。

まとめ:4万円台で手に入るプレミアムなスマートウォッチ

Amazfit Balance 2はプレミアムな素材とデザイン、今日のスマートウォッチに期待されるフィットネス、ヘルスケアの機能を幅広くカバーしたフラッグシップモデルです。さらに、等高線マップ上のナビ機能のような本格的なアウトドアスポーツ機能を惜しげもなく盛り込んだことで驚きの新製品となりました。ここまでの機能を持ちながらも、価格は43,890円で発売なので、Balance 2はスマートウォッチ市場の大きなゲームチェンジャーとなりうるでしょう。

日常に溶け込むデザイン性を求めつつも、週末のタフなアクティビティにも妥協したくない。そんな欲張りな現代のアスリートにとって、Amazfit Balance 2はこれ以上ない魅力的な選択肢となります。多くのランナーの腕で新たなスタンダードになる日は遠くないかもしれません。

DogsorCaravanの読者に5%オフのクーポンコードあり

記事の冒頭で紹介したAmazonのクーポンコードは2025年7月31日まで有効です。下のAmazonのページのリンクからクーポンコード「BALANCE2G」を入力することで5%の割引が適用されます。

公式オンラインストア、公式楽天市場店、公式Yahoo!店でも販売されます。

公式楽天市場店: https://item.rakuten.co.jp/trendlabo-777/su170076/

 

公式オンラインストア: https://www.amazfit.jp/products/amazfit-balance2

公式Yahoo!店: https://store.shopping.yahoo.co.jp/trend-labo/su170076.html

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