DC Weekly 2025年10月13日 ハセツネCUP、LAKE BIWA 100、Koumi 100、烏帽子スカイラン、GTWSグランドファイナル、Kodiak by UTMB、MOURNE SKYLINE

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

【お知らせ】犬猫通信 by DogsorCaravanは当サイト・DogsorCaravanのファンクラブ通信。メールアドレスを登録していただければニュースレター形式で週に数回くらい当サイト編集人・岩佐が書く記事が届きます。過去の記事もSubstackのウェブサイトやアプリで読むことができます。
【お知らせ】ポッドキャスト「Run the World, by DogsorCaravan」はAnchor.fmで公開し、Apple PodcastやSpotifyなどの各種プラットフォームで配信しています。ポッドキャストへのメッセージ、感想、リクエストをお待ちしています。エピソードやウェブサイトの中でご紹介します。投稿フォームはこちら。DogsorCaravanのライブ配信イベントの予定はGoogleカレンダーで公開しています。登録すると見逃しを防げます。

Sponsored link


先週末開催のイベント

10月10日(金) – 10月12日(日)

Golden Trail World Series 2025 Grand Final(Ledro Sky Trentino)

GTWS(ゴールデントレイルワールドシリーズ)の今年の年間チャンピオンを決めるグランド・ファイナルがイタリア・トレンティーノ州のレドロ渓谷で開催されました。初日のタイムトライアル形式の「プロローグ」に続き、21kmのメインレースが二日目は女子、三日目は男子という日程で行われました。プロローグではここまでランキング首位のマダリナ・フロレア (ROU) とエルハウシン・エラザウィ (MAR) が女子、男子それぞれで勝利。メインレースではローレン・グレゴリー (USA) が女子優勝、フロレアは2位。エラザウィはプロローグに続いて男子優勝という結果でした。年間チャンピオンはフロレアとエラザウィと決まりました。DogsorCaravanでは連日のレースの模様をレポートしています。詳細はこれらの記事でご覧いただけます。

GTWSグランドファイナル・プロローグはマダリナ・フロレアとエルハウシン・エラザウィが圧勝、年間タイトルに王手

2025.10.11

グレゴリーがメインレースを制覇、フロレアが年間王者に輝く、GTWSグランドファイナル・女子

2025.10.12

エルハウシン・エラザウイが戦略的なレース展開でGTWSグランドファイナルを制覇、昨年に続いて年間チャンピオンに

2025.10.13

10月10日(金) – 10月12日(日)

LAKE BIWA 100

琵琶湖を取り囲む関西屈指の山岳エリアを舞台にした本格的な100マイルレースで、今年は5回目の開催。湯の山温泉希望荘をスタートして、琵琶湖岸の比良レークハウスを目指す100マイルのレースに331人が挑みました。女子ではスタートから14時間が経過し、70kmを過ぎた頃に坪井光穂武市香里を捉えて先頭に立ちます。その後は坪井がリードを守り、32:12で女子優勝。武市が33:15で2位、坂井真弓が34:31で3位となりました。坪井は今シーズンは6月のDeep Japan Ultraに続いての100マイルレースでの優勝であり、先月の白馬国際50k、スカイビュートレイル80kに続いての勝利となります。男子のレースはこの大会で2度の優勝経験を持つ中谷亮太が序盤の難所である鈴鹿山脈を越えるセクションで先行します。山越えを終えた45km地点では2番手のマーク・ダービーシャー Mark Darbyshire (GBR) に47分ものリードを広げていました。その後の深夜の時間帯はダービシャーがリードを奪い、数分差で中谷が続きます。しかし120kmを過ぎて夜明けが近づいた頃にダービーシャーは失速する一方、中谷は好調を維持。そのまま25:12でフィニッシュし、2022年、2023年に続いて3度目の優勝、タイムは自身の大会記録(2023年の25:19:58)を7分強上回る新記録となりました。2位には50分差の26:02でリ・ザイラン Zairan Li (CHN)が入りました。リは2023年のTsaigu Trail 115kで10位、昨年のTDSで7位などの成績を残している中国の実力派ウルトラランナーです。3位には山本諒馬が26:55で続きました。ダービーシャーは10位でフィニッシュしています。

リザルトはこちら

LAKE BIWA 100 女子

  1. 坪井光穂 32:12:57
  2. 武市香里 33:15:41
  3. 坂井真弓 34:31:40
  4. 木下久美 34:42:23
  5. 湯浅綾子 36:07:10
  6. 古田景子 36:28:34

LAKE BIWA 100 男子

  1. 中谷亮太 25:12:38
  2. リ・ザイラン Zairan Li (CHN) 26:02:19
  3. 山本諒馬 26:55:16
  4. 谷川照樹 27:52:23
  5. 杉本諭 27:56:25
  6. 井原知一 28:05:08

Gran Trail Penalara(104k, 61k, 11k)

スペイン・マドリード近郊のナバセラーダを舞台に開催される山岳トレイルレースです。

104kmの「GTP」の女子はサンドラ・ヤゲ Sandra Yague (ESP)が終盤に追い上げ、16時間8分23秒で初優勝。序盤からクリスティーナ・フェメニア Cristina Femenía (ESP)がレースをリードし、中盤からエバ・ガルシア・マエストロ Eva García Maestro (ESP)、サンドラ・ヤゲの三つ巴となりましたが、最終盤の登りでサンドラが首位に立ち、そのまま栄光を手にすることとなりました。エバ・ガルシア・マエストロが16時間22分25秒、フェメニアが3位となっています。男子ではアグスティン・ルハン Agustín Luján (ESP) が12時間24分55秒で優勝。序盤から徐々にリードを広げ、厳しい山岳セクションでもトップを守り続けました。終盤にルベン・ディエゲス Ruben Dieguez (ESP)とユーリ・ピク Yuri Pikh (ESP)の両選手が追い上げをみせましたが、ルハンがなんとか逃げ切りました。ディエゲスが12時間38分33秒で2位、ピクが12時間44分47秒で3位となりました。

60kmの「TP60」はヘマ・アレナス・アルカサール Gemma Arenas Alcázar (ESP) が5時間25分31秒で女子優勝。序盤から先頭を譲らずベテランの実力を発揮しての堂々の優勝でした。2位にはサラ・ロレンソ Sara Lorenzo (ESP)、3位はイスラ・スミス Isla Smith (ESP) が続きました。男子はアルバロ・ゴンサレス・デル・サルト Alvaro González del Salto (ESP) が圧巻の走りを見せ、5時間21分57秒で優勝。序盤から独走状態を築き、最後のダウンヒルで他選手との差をさらに広げての勝利でした。2位はブルーノ・デルトロ・サバテル Bruno Deltoro Sabater (ESP)、3位はダビド・ロペス・カスタン David López Castán (ESP) で、いずれも経験豊かな山岳ランナーが表彰台に立ちました。

リザルトはこちら

Ultimate Trails Of Penang(100m, 100k, 60k, 30k, 26k, 10k)

マレーシア・ペナン島のユースパークを拠点にマレーシア屈指のタフな山岳トレイルレースとして開催されました。リザルトはこちら

これも読む
DC Weekly 2023年8月21日 嬬恋スカイラン、Montcalm、Squamish、Leadville、富士山山麓一周、STS、神戸24時間

10月10日(金) – 10月11日(土)

Kodiak Ultramarathons by UTMB(159k, 98k, 50k, 23k, 10k)

カリフォルニア州ビッグベアレイクで開催される大会で、今回初めてUTMBワールドシリーズのアメリカ大陸メジャー大会となりました。これにより、100マイル、100k、50kの三つのレースについては男女それぞれの上位10選手がそれぞれUTMB、CCC、OCCの出場権を獲得します。100マイル女子は中国のチェン・リン Lin CHEN (CHN) が19:31で優勝、総合9位でのフィニッシュでした。チェンは今年4月に同じくカリフォルニアで行われたCanyons by UTMB 100マイルでも優勝しています。男子は昨年のCCC優勝のヘイデン・ホークス Hayden HAWKS (USA) が16:40でこのレースを制しました。100kはメアリー・デンホルム Mary DENHOLMが9:28で女子優勝。デンホルムは昨年のLeadville 100で大会記録に迫る好タイムで優勝したことで注目されています。男子はケレン・ブランバーグ Kellen BLUMBERG (USA) が8:30で勝利。50kは4:03でマケナ・モーリー Makena MORLEY (USA) が女子優勝、カンフランクでのWMTRC世界選手権のショートで銅メダルを獲ったばかりのアンドレウ・ブラネス・レイグ Andreu BLANES REIG (ESP)が3:30で男子優勝でした。

リザルトはこちら

100mile 女子

  1. チェン・リン Lin CHEN (CHN) 19:31:17
  2. マディソン・リーチティ Madison LIECHTY (USA) 19:43:59
  3. ジェネヴィーヴ・ハリソン Genevieve HARRISON (USA) 20:15:58
  4. クリスティ・ネクト Kristi KNECHT (USA) 21:02:48
  5. マディソン・ハート Madison HART (USA) 22:40:25
  6. ジャスティン・ハル Justine HULL (CAN) 23:30:30
  7. レベッカ・フォースベリ Rebecka FORSBERG (SWE) 23:53:39
  8. ソニア・アフージャ Sonia AHUJA (USA) 23:54:40
  9. カイラ・マハー Kyla MAHER (USA) 24:05:35
  10. マロリー・レフコウィッツ Mallory LEFKOWITZ (USA) 24:14:14

100mile 男子

  1. ヘイデン・ホークス Hayden HAWKS (USA) 16:40:37
  2. ジョセフ・マコーノーヒー Joseph MCCONAUGHY (USA) 17:01:32
  3. ジョン・バレーラ Jhon BARRERA (COL) 17:29:53
  4. クラーク・メスマン Clark MESSMAN (USA) 17:46:47
  5. マリオ・メンドーサ・ジュニア Mario MENDOZA JR (USA) 19:18:55
  6. ゲイレン・ヘクト Galen HECHT (USA) 19:26:23
  7. エリック・ソレンソン Erik SORENSON (USA) 19:29:33
  8. ジョセフ・ロルダン Joseph ROLDAN (USA) 19:30:51
  9. ショーン・バーク Shaun BURKE (USA) 19:33:49
  10. オースティン・チリコ Austin CHIRICO (USA) 19:48:08

100k 女子

  1. メアリー・デンホルム Mary DENHOLM (USA) 09:28:28
  2. エリン・モイヤー Erin MOYER (USA) 10:03:19
  3. イモージェン・エインズワース Imogen AINSWORTH (GBR) 10:50:49
  4. ニコル・バーグストローム Nicole BERGSTROM (USA) 11:04:14
  5. アニー・ミルヴァング Annie MYRVANG (USA) 11:07:33
  6. シャーロット・コックス Charlotte COX (USA) 11:15:23
  7. ジェナ・ベンスコ Jenna BENSKO (USA) 11:38:34
  8. クリスティーナ・ランドラップ Kristina RANDRUP (USA) 11:40:08
  9. ナタリー・ジョンストン Natalie JOHNSTON (CAN) 11:44:37
  10. ターニャ・ハース Tanja HAAS (SUI) 11:45:24
これも読む
DC Weekly 2025年8月25日 Grand Raid des Pyrenees、L'Echappee Belle、Matterhorn Ultraks、Šmarna Gora

100k 男子

  1. ケレン・ブランバーグ Kellen BLUMBERG (USA) 08:30:06
  2. ギヨーム・ティフェーヌ Guillaume TIPHENE (FRA) 08:31:10
  3. ライアン・ラフ Ryan RAFF (USA) 08:53:59
  4. ザック・ペリン Zach PERRIN (USA) 09:02:18
  5. マックス・ラーム Max RAHM (GER) 09:23:32
  6. ブレイク・スラテングレン Blake SLATTENGREN (USA) 09:25:18
  7. ミケリーノ・サンセリ Michelino SUNSERI (USA) 09:40:16
  8. マシュー・ビッグマン Matthew BIGMAN (USA) 09:45:47
  9. ネイサン・ウィリアムズ Nathan WILLIAMS (USA) 10:08:41
  10. ニコラス・ライトボディ Nicholas LIGHTBODY (CAN) 10:33:51

50k 女子

  1. マケナ・モーリー Makena MORLEY (USA) 04:03:20
  2. アリシア・ヴァーゴ Alicia VARGO (USA) 04:14:35
  3. ソフィー・シュンク Sofie SCHUNK (USA) 04:15:35
  4. リンゼイ・ウィンター Lindsay WINTER (CAN) 04:20:15
  5. マエル・ボヴィール Maëlle BEAUVIR (FRA) 04:20:55
  6. エラニー・マタレーゼ Ellaney MATARESE (USA) 04:25:08
  7. リンゼイ・アリソン Lindsay ALLISON (USA) 04:28:01
  8. ジェーン・マウス Jane MAUS (USA) 04:35:40
  9. サラ・ビール Sarah BIEHL (USA) 04:39:26
  10. クレア・デヴォー Claire DEVOE (USA) 04:48:41

50k 男子

  1. アンドレウ・ブラネス・レイグ Andreu BLANES REIG (ESP) 03:30:21
  2. アレックス・ガルシア・カリーリョ Alex GARCIA CARRILLO (ESP) 03:38:23
  3. アンソニー・コスタレス Anthony COSTALES (USA) 03:38:51
  4. コールマン・クレイガン Coleman CRAGUN (USA) 03:42:32
  5. ケイド・マイケル Cade MICHAEL (USA) 03:42:56
  6. リッカルド・スカレット Riccardo SCALET (ITA) 04:00:31
  7. クリストファー・ジョーンズ Christopher JONES (USA) 04:03:54
  8. ディラン・ベイカー Dylan BAKER (USA) 04:12:37
  9. エセキエル・アレクシス・パウルサク Ezequiel Alexis PAULUZAK (ARG) 04:20:32
  10. アンドリュー・フォルマー Andrew VOLLMER (USA) 04:27:20

10月11日(土) – 10月12日(日)

Indiana 100(IN, USA)

インディアナ州アルビオンのチェーン・オー・レイクス州立公園で開催される大会で20マイルの周回コースで行われました。100マイルのカテゴリーではブレンダ・ジョンソン Brenda Johnson が21:02で女子優勝、エバン・ベリゴ Evan Perigo が15:54で男子優勝でした。リザルトはこちら

Kilometro Verticale Chiavenna-Lagunc (3.2km), Val Bregaglia Trail (23km)

イタリア・キアヴェンナで開催される垂直レースとトレイルレースの複合イベントです。土曜日のKVはカースティ・スカイ・ディクソン Kirsty Skye Dickson (GBR) が38:36で女子優勝、アンリ・アイモノー Henri Aymonod (ITA) が31:16で男子優勝を手にしました。日曜日は23kmの山岳コースで「ヴァル・ブレガリア・トレイル」が開催されました。女子は前日のKVで3位のベアトリス・ビアンキ Beatrice Bianchi (ITA) が2:02で優勝。男子はケニアの三選手による優勝争いとなり、レンゲム・ロルクルラル Lengem Lolkurrau (KEN) が競り合いを制して1:43で優勝しました。

これも読む
DC Weekly 2023年9月26日 Mammoth 26k、上州武尊山、Paraty Brasil、Grindstone

10月11日(土)

MOURNE SKYLINE(50k, 35k-SWS, 20k)

北アイルランドのモーン山脈でMerrell Skyrunner World Seriesの今年の第20戦となるレースが行われました。35km・累積獲得標高2,700mのタフなコースがレースの舞台となりました。

女子では、スペインのナイアラ・イリゴイエン Naiara Irigoyen (ESP)が圧巻の走りを見せて、4時間13分15秒のコース新記録で優勝しました。イリゴイエンは今シーズンで3勝目を挙げ、最終戦のSkyMastersへ向けて好調ぶりをアピールしました。2位はマルタ・マルティネス Marta Martínez (ESP)、3位はイギリスのナタリー・ビードル Natalie Beadle (GBR)が続くという展開となりました。

男子では、スペインのマヌエル・メリラス Manuel Merillas (ESP)が3時間23分36秒でこちらもコース新記録で優勝。序盤から終始リードを守る強さを発揮し、レース後には「ホームのような環境だった」とコメントして相性の良さをうかがわせました。2位はオイエル・スベルディア Oier Zubeldia (ESP)、3位はフランスのダミアン・アンベール Damien Humbert (FRA)でした。併せて開催されたU23・エステバン・オリベイロ・カップでは男子がイバイ・ラレア Ibai Larrea (ESP)が、女子でクラウディア・コラル Claudia Corral (ESP)がそれぞれ優勝しました。

リザルトはこちら

Mourne Skyline 男子

  1. マヌエル・メリラス Manuel MERILLAS (ESP) 3:23:36
  2. オイエル・スベルディア Oier ZUBELDIA (ESP) 3:36:10
  3. ダミアン・ユンベール Damien HUMBERT (FRA) 3:36:55
  4. アラン・サンタマリア Alain SANTAMARIA (ESP) 3:37:25
  5. ゴンツァル・ムルゴイティオ Gontzal MURGOITIO (ESP) 3:37:35
  6. オデイ・サマニエゴ Hodei SAMANIEGO (ESP) 3:43:46

Mourne Skyline 女子

  1. ナイアラ・イリゴイエン Naiara IRIGOYEN (ESP) 4:13:15
  2. マルタ・マルティネス Marta MARTINEZ (ESP) 4:19:32
  3. ナタリー・ビードル Natalie BEADLE (GBR) 4:20:27
  4. イリス・ペセイ Iris PESSEY (FRA) 4:30:16
  5. カースティ・オールダム Kirsty OLDHAM (GBR) 4:30:50
  6. アイノア・ガリカノ Ainhoa GARIKANO (ESP) 4:36:47

10月12日(日) – 10月13日(月)

ハセツネカップ・日本山岳耐久レース(71k)

1993年から続く日本のトレイルランニング界のクラシックレースは今年から武蔵五日市駅前に2025年1月に開設された「フレア五日市」をメイン会場に移しました。スタート地点も檜原街道の五日市出張所付近の路上に移り、フィニッシュも五日市市街地に入ってから武蔵五日市駅に向かう1.5kmが新コースとなりました。

女子のレースは昨年の女子チャンピオンの吉住友里が終始レースをリード、後続との差を広げ続けて9:13でフィニッシュ。昨年の自身のタイム、8:49には及ばなかったものの連覇を達成しました。2位には後半に3番手から順位を上げた板橋黎華が続きました。板橋は2023年の10位、昨年の5位に続いての準優勝で、タイムも自己ベストとなる10:01を記録しました。四国を中心にスカイランニングやトレイルランニングのレースで活躍する岩崎奈弥が3位に入り、10:14でハセツネ初完走を果たしました。

男子は2022年、2023年のハセツネCUP男子優勝の吉野大和がリードする展開でした。2番手で追うベテラン、菊嶋啓との差はコース後半に入って開き始め、最後は7:49でフレア五日市に到着して、3度目となる勝利を手にしました。菊嶋は14分弱の差となる8:13のタイム、2位でフィニッシュ。12回目の完走で2016年に続いて2度目の準優勝です。2018年優勝の三浦裕一が8:24で3位となりました。

リザルト速報はこちら

71.5km 女子

  1. 吉住 友里 9:13:02
  2. 板橋 黎華 10:01:40
  3. 岩崎 奈弥 10:14:14
  4. 鈴木 晴香 10:39:17
  5. 助川 すみれ子 11:13:57
  6. 中野 沙知 11:17:22
  7. 澤田 由紀子 11:55:45
  8. 星野 緑 12:14:06
  9. 津田 文 12:22:49
  10. 篠原 瑠里 12:28:28

71.5km 男子

  1. 吉野 大和 7:49:00
  2. 菊嶋 啓 8:13:51
  3. 三浦 裕一 8:24:52
  4. 喜多村 久 8:39:48
  5. 須賀 暁 8:41:58
  6. 古賀 聖 8:41:59
  7. 大瀬 和文 8:49:07
  8. 堀 秀秋 8:50:19
  9. 吉村 健佑 8:58:45
  10. 関 真二 9:04:36
これも読む
DC Weekly 2023年5月29日 たかやしろ、いながわ里山猪道、Tokyo Grand Trail、OSJ奥久慈、秋吉台、MUT by UTMB、MaXi Race

10月12日(日)- 13日(月)

OSJ Koumi 100

長野県小海町の松原湖から稲子湯周辺を舞台にした100マイルレースです。約35kmのコースを5周回する周回コースで行われるレースは12日日曜日朝7時にスタートし、本校執筆時点ではまだ続いています。女子ではすでに3選手が完走しており、村井絢子が30:16で優勝。2位と3位は僅差で伊藤祥子が30:53で2位、丸山有紀が30:56で3位に入りました。男子は加藤大祐と澤道人が3周目を終えるまではほぼ並んで先頭を走りましたが、4周目を終えたところで澤が15分ほどのビハインドに。5周目でリードを広げた加藤大祐が23:39で優勝、1時間差で澤道人が24:40で2位。3位は高橋達律でした。

リザルトはこちら

女子総合

  1. 村井絢子 30:16:03
  2. 伊藤祥子 30:53:59
  3. 丸山有紀 30:56:17

男子総合

  1. 加藤大祐 23:39:24
  2. 澤道人 24:40:18
  3. 高橋達律 25:40:26
  4. 小林遼志 25:43:37
  5. 梅田真臣 26:04:05
  6. 海川悟 26:18:24

10月12日(日)

NORTH ONTAKE ULTRA&FULL(100km、42km)

岐阜県下呂市小坂町を舞台にした、日本屈指の標高差を誇るウルトラ&フルマラソン大会。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

烏帽子スカイラン(バーティカル、スカイ)

長野県上田市・東御市で開催される、標高2,066mの烏帽子岳山頂を目指すスカイランニング大会です。前日の10月11日に行われたバーティカルの女子では大掛莉奈が1:05で優勝、大掛柚奈が1:07で準優勝と、姉妹で勝利を分け合いました。3位には1:12で齋藤磨実が入りました。男子は乾碩が49:29で優勝、山田雄喜が50:21で2位、齊藤寛峻が53:13で3位でした。翌日12日日曜日はスカイレースが開催され、その中の距離34km、累積標高差±2,800mのエリートレースが2025年Skyrunner Japan Seriesの最終戦となりました。女子は林楓が4:44でレースを制しました。2位に5:01で皆川美紀子、3位は前日のバーティカルに続いて齋藤磨実が5:02で表彰台に立ちました。男子は市毛富士雄が3:57で優勝、ケセテ・ハブテシオンが3:59で準優勝、向井孝次が4:08で3位でした。

リザルトは大会ウェブサイトから。

バーティカルエリート 女子

  1. 大掛 莉奈 OGAKE RINA 01:05:46
  2. 大掛 柚奈 OGAKE YUNA 01:07:22
  3. 齋藤 磨実 SAITO MAMI 01:12:18
  4. 中沢 恵美 NAKAZAWA MEGUMI 01:17:35
  5. 須藤 吉仕子 SUTO KISHIKO 01:21:22
  6. 土屋 和嘉子 TSUCHIYA WAKAKO 01:29:20

バーティカルエリート 男子

  1. 乾 碩 INUI SUGURU 00:49:29
  2. 山田 雄喜 YAMADA YUKI 00:50:21
  3. 齊藤 寛峻 SAITO HIROTOSHI 00:53:13
  4. 石田 寛雄 ISHIDA HIROO 00:53:31
  5. 宮川 朋史 MIYAGAWA TOMOFUMI 00:54:57
  6. 矢花 海空 YABANA MISORA 00:55:28

スカイレースSKYコースエリート 女子

  1. 林 楓 HAYASHI KAEDE 04:44:39
  2. 皆川 美紀子 MINAGAWA MIKIKO 05:01:02
  3. 齋藤 磨実 SAITO MAMI 05:02:17
  4. 伊藤 礼子 ITO REIKO 06:14:28
  5. 須藤 吉仕子 SUTO KISHIKO 06:20:55
  6. 高橋 瑞恵 TAKAHASHI MIZUE 06:31:14
これも読む
DC Weekly 2023年4月29日 Marathon de Sable、Penyagolosa、MIUT

スカイレースSKYコースエリート 男子

  1. 市毛 富士雄 ICHIGE FUJIO 03:57:42
  2. ケセテ ハブテシオン KESETE HABTESHION 03:59:33
  3. 向井 孝次 MUKAI KOJI 04:08:15
  4. 新田 華寿樹 NITTA KAZUKI 04:12:10
  5. 宮川 朋史 MIYAGAWA TOMOFUMI 04:14:12
  6. 石川 諒 ISHIKAWA RYO 04:26:55

今週末開催のイベント

10月16日木曜日 – 10月19日金曜日

Festival des Templiers(80km、100km、62km、48km等)

フランス南部ミヨーで開催されるヨーロッパ屈指のトレイルランニング・フェスティバル。80kmや100kmをはじめ、多彩な種目に世界中のランナーが集います。カウス高原や石造りの村々など歴史的な風景が、参加者に特別な体験を約束。大会期間中は「サロン・デュ・トレイル」も開かれ、30年超の伝統も魅力です。

Grand Raid Reunion – Diagonale des Fous(175km、Trail de Bourbon 100km、Mascareignes 70km、Metis Trail 50km、Zembrocal Trail Relay)

「Grand Raid Reunion」は、インド洋の火山島レユニオンを舞台とする世界屈指の過酷なウルトラトレイル「Diagonale des Fous(狂人の大横断)」をはじめ、Trail de Bourbon 100kmやMascareignes 70kmなど複数種目が同時開催。火山と熱帯雨林、渓谷が織りなす圧倒的な自然と高難度コースが特徴。伝説的レースとして世界のトップランナーがしのぎを削ります。

10月17日金曜日 – 10月19日日曜日

Ultra-Trail Ninghai by UTMB(105km、60km、25km)

中国・浙江省寧海で開催されるUTMBシリーズの国際大会。105km、60km、25kmと幅広い距離設定で、中国の伝統的な文化と雄大な山岳景観を満喫できます。UTMBワールドシリーズであり、海外から多くのランナーが参加する中国トレイルの注目大会です。

Trans Jeju by UTMB(150km, 107km、67km、20km)

韓国・済州島で開催されるUTMBワールドシリーズのレース。「Trans Jeju」は、済州島のシンボル漢拏山を中心とした雄大な自然を舞台に、今年から100Mカテゴリーの150kmが加わり、4つの距離カテゴリーで開催されます。国内外から多くの選手が集い、アジア屈指のトレイルレースとして人気です。

Trail of the Kings – Lake Toba by UTMB (100k, 60k, 28k, 10k, 5k)

インドネシアのスマトラ島北部にあるトバ湖サモシール島で開催される、UTMBワールドシリーズの大会。昨年開催のプレ大会の成功を経て、インドネシアにおける初のUTMBワールドシリーズのイベントとして開催されます。世界最大のカルデラ湖であるトバ湖を舞台に、5km、10km、28km、60km、100kmの5つのカテゴリーが設けられており、ランナーは火山性の険しい地形、深い熱帯雨林、そして息をのむようなパノラマビューを駆け抜けます。大会名の「Trail of the Kings(王の道)」は、この地域の歴史的背景に深く根ざしています。かつて、バタク族の祖先の王たちがジャングルや山岳地帯に道を切り開き、新たなコミュニティを築いたという伝説に敬意を表しており、ランナーたちはその足跡をたどりながら、聖なる大地を走ることになります。

10月18日土曜日 – 10月19日日曜日

Mt.Rokko Cannonballrun(100km、50km)

六甲山地を舞台に行われる人気大会。距離は100kmと50kmがあり、急峻な登りやテクニカルな下りを含む挑戦的なコース。ランナーの自主性とコミュニティを大切にした“カジュアル”な雰囲気も特長です。

志賀高原エクストリームトレイル(55km、32km、8km)

ユネスコエコパークにも認定された美しい高原で開かれるトレイル大会。ロング55km(累積標高2,850m)、ミドル32km、ショート8kmと幅広い区間設定。横手山、赤石山など名山を巡るコースは紅葉の志賀高原を満喫でき、ビギナーから上級者まで楽しめます。日曜日に開催されるロング55kmはスカイランニング日本選手権・SKYULTRAのレースともなっています。

Autumn 100

英国イングランド南部の田園を舞台に開催される100マイルレース。紅葉が美しい季節に、伝統的なトレイルとイギリスらしい自然を満喫しながら走る人気ウルトラです。

Big’s Backyard Ultra – Individual World Championships 2025

「Backyard Ultra」は1周約6.7kmの周回を1時間ごとに走り続けるユニークな形式。隔年開催の「Individual World Championships」は世界各国のナショナル選手権の優勝者や、直近2年以内のバックヤードウルトラで好記録を残した選手をこの競技の創始者「ラズ」が拠点とするアメリカ・テネシー州に集めて開催されます。

IAU 24h World Championship(Albi, FRA)

24時間走の世界最高峰、IAU24時間走世界選手権が南仏アルビで開催されます。過去には世界記録も生まれている伝統大会。アルビは美しい河と歴史薫る町並みも魅力で、世界各国のトップランナーが24時間の耐久力とスピードを競います。日本からも24時間走世界記録保持者の仲田光穂 Miho Nakataをはじめ、女子、男子ともに4名ずつの計8名の代表選手が出場する予定です。

Cranmore Mountain Race(6.2マイル)

米国東部で開催の6.2マイル山岳レース。アップダウンの激しい本格的な山岳コースで、全米選手権の会場にもなります。

Eco Trail Funchal – Madeira Island(60km、45km、30km、15km)

マデイラ島の壮大な自然を舞台に、60km、45kmなど多彩なコース設定。大西洋の島ならではの絶景とタフなトレイルを堪能できます。

Vietnam Jungle Marathon(70km、50km、25km、10km)

ベトナム北部のジャングルを舞台に、70km、50kmから10kmまで多様なカテゴリーで展開。東南アジアの亜熱帯ジャングルを駆け抜ける冒険的体験ができます。

10月19日日曜日

AKITA Trail Run Festival in 太平山(32km、10km、4km)

秋田市近郊・太平山周辺で開催。32km、10km、4kmのカテゴリーで、里山と田園のトレイルを楽しみながら走ります。

奥武蔵ウルトラマラソン(78km)

奥武蔵の山々を駆け抜ける78kmのウルトラマラソン。標高差のある本格山岳コースで日本屈指の人気大会です。

富士山原始林トレイルラン in 精進湖・本栖湖(22km、14km)

精進湖・本栖湖エリアで開催されるロング22km、ショート13.8kmの大会。富士山麓の原始林と湖畔、神秘的な森を走るトレイルです。

Mt. Kinabalu International Climbathon(26km)

東南アジア最高峰・キナバル山を舞台にした急登の名物レース。26kmながら難易度高く、トップアスリートによる熱戦が展開されます。2017年に開催されてから、しばらく休眠状態でしたが昨年大会が復活。今年は2010年以来となる Merrell Skyrunner World Series にラインナップされ、国際的な大会として注目されています。

前週末の主大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

Sponsored link