髙村貴子、甲斐大貴がNIKE「All Conditions Racing Department」へ・ナイキのアウトドアパフォーマンスのブランドは「ACG」として刷新

ナイキのアウトドア・カテゴリーに大きな転換期が訪れました。長年親しまれてきた「Nike Trail」は「ACG(All Conditions Gear)」へと統合され、本格的なパフォーマンス・アウトドア・ブランドとして刷新されます。そして何より日本のトレイルランニング・コミュニティにとって見逃せないのは、世界のエリートが集う「オール コンディションズ レーシング デパートメント(All Conditions Racing Department)」に、日本を代表するトレイルランニング・アスリートである 髙村貴子 Takako Takamura 選手と 甲斐大貴 Hiroki Kai 選手が新たに名を連ねたことです。

今回の刷新は、ACGが単なるライフスタイル・ギアの枠を超え、競技志向の強い「パフォーマンス」へと回帰し、アスリートの限界に挑む決意を明確にしたものです。

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パフォーマンスへの回帰:Nike Trailとの統合が意味するもの

長年、トレイルランナーの間では、競技向けの「Nike Trail」と、デザイン性の高い「ACG」という使い分けが存在してきましたが、今後はナイキの誇るランニング・イノベーションのすべてがACGの旗の下に集約されます。

具体的には、フラッグシップモデルである「ACG ウルトラフライ(ACG Ultrafly)」や、高い耐久性を誇る「ACG ゼガマ(ACG Zegama)」といったフットウェア、さらには革新的な「ナイキ ラディカル エアフロー(Nike Radical Airflow)」を採用したウェアなど、目的が明確なプロダクトがブランドを牽引します。これは、ACGが本来持っていた「あらゆるコンディションに対応する」という使命への再コミットメントです。

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ナイキのスコット・ルクレア Scott LeClair 氏(ACG VP/GM)は「これはACGの歴史におけるとても大事な瞬間です。あらゆるコンディションへの再コミットであり、デジタルから離れ、外へ出て、探検しよう、とアスリートへ呼びかけています。ACGにはアウトドア パフォーマンスの未来を形づくる基盤があり、同時に新鮮で予想外な領域へと踏み込んでいく力もあります。」とコメントしています。

髙村、甲斐両選手が担う「未来のギア」の開発

ACGの進化を支えるのは、机上の計算ではなく、過酷なフィールドでのフィードバックです。「オール コンディションズ レーシング デパートメント」に加入した 髙村貴子選手と 甲斐大貴選手は、単なるアンバサダーではありません。彼らは、ジェニファー・リクター Jennifer Lichter (USA) やケイレブ・オルソン Caleb Olson (USA) らと共に、試作品をテストし、改良を加える開発の中核を担います。

エリートアスリートたちが走った約48,000キロに及ぶテスト走行の結果は、すでに製品の細部へと反映されています。「ACG ウルトラフライ」の調整や、激しい運動時の体温上昇を抑える「ラディカル エアフロー」の冷却機能など、日本を代表するトップランナーたちの知見が、そのまま一般ランナーが手にするプロダクトの質を押し上げることになります。

今回、オール コンディションズ レーシング デパートメントのメンバーに加わったのは次の選手です。

  • 甲斐大貴 Hiroki Kai (JPN)
  • 高村貴子 Takako Takamura (JPN)
  • カン・ヒョンジ Hyungji Kang (KOR)
  • コ・ミンチョル Minchol Ko (KOR)
  • ジェニファー・リクター Jennifer Lichter (USA)
  • アダム・メリー Adam Merry (USA)

6選手は以下のメンバーに加わることになります。

  • クリスチャン・アレン Christian Allen (USA)
  • シェア・アキラーノ Shea Aquilano (USA)
  • アディ・ブレイシー Addie Bracy (USA)
  • ライリー・ブレイディ Riley Brady (USA)
  • ニンケ・ブリンクマン Nienke Brinkman (CHE)
  • エリン・クラーク Erin Clark (USA)
  • バティスト・コアタンティエック Baptiste Coatantiec (FRA)
  • アンソニー・コスタレス Anthony Costales (USA)
  • レイチェル・ドレイク Rachel Drake (USA)
  • ロス・ゴラン Ross Golan (GBR)
  • タイラー・グリーン Tyler Green (USA)
  • ローレン・グレゴリー Lauren Gregory (USA)
  • ハン・グアンション Han Guansheng(韓光晟) (CHN)
  • ドリュー・ホルメン Drew Holmen (USA)
  • ベイリー・コワルチック Bailey Kowalczyk (USA)
  • ガブリエラ・ラサール Gabriela Lasalle (ESP)
  • チェザーレ・マエストリ Cesare Maestri (ITA)
  • リアム・メイロウ Liam Meirow (USA)
  • ダニエラ・オイムス Daniela Oemus (DEU)
  • ケイレブ・オルソン Caleb Olson (USA)
  • レン・ティ Ren Ti(任提) (CHN)
  • ソフィア・ロドリゲス Sophia Rodriguez (USA)
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ビル・バウワーマンからK2遠征、そして現代へ

ACGの根底には、ナイキの共同創業者である ビル・バウワーマン Bill Bowerman が第10山岳師団で培った経験が息づいています。1978年、ナイキが世界第2位の高峰K2への米国人初遠征をスポンサードし、ベースキャンプまでの177キロを当時の最新シューズ「LDV」で支えたエピソードは、まさにACGの原点です。

今回のリブランディングは、そうした「過酷な環境での挑戦」というナイキのDNAを呼び覚ます作業でもあります。同時に、Broken Arrow Skyrace や Gorge Waterfalls といったインディペンデントなレースへのサポートを強化することで、草の根のコミュニティとエリート層の双方からトレイルシーンの発展に寄与しようとする姿勢が見て取れます。

「ACG」へ期待

ナイキが「ACG」という象徴的な名称をパフォーマンスの最前線に持ってきたことは、トレイルランニングというスポーツがもはやニッチな存在ではなく、ナイキが全社を挙げて取り組むべき核心的な領域になったことを意味しています。

かつてACGを愛した世代には懐かしく、スピードを追い求める新世代には頼もしい。日本を代表する二人のランナーが開発に携わるこの新しい「All Conditions Gear」は、私たちのトレイル体験をどのように塗り替えていくのか。今シーズンのトレイルランニング界で大いに注目を集めることでしょう。

新しいACGの全貌は、公式サイトおよびSNS(Instagram @ACG)で順次公開される予定です。

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