1日目は宿に戻って食事。その後部屋に戻ってあれこれおやつやらを大人食い。温泉に入って寝てしまう。
2日目の朝は、まずいつもの筋トレ。朝食を取ってから温泉に入り、支度を調え、宿の車で修善寺駅まで送ってもらう。今日は達磨山高原レストハウスから天城峠バス停までの伊豆山稜線歩道をはしる32キロのコース。天気は快晴、気温もさほど高くはなく気持ちがいい。以下は記録。
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*今回のコースは「Trail Running magazine タカタッタ NO.3」を参考にしました。
距離:32.41 km
タイム:4:47’49″(休憩時間を除く)
ペース:8’52”
Elevation Gain: 3,360 m
平均心拍:133
ランニング直後の体重:***
体脂肪率:***
修善寺駅で戸田に向かう9時10分発のバスに乗り込む。ここで、同じくトレイルを走ると思われる若者一人を発見。軽く挨拶。結局、彼とはほぼ同時にゴールにたどり着き、同じバスで修善寺駅まで戻ることになる。
伊豆山稜線歩道は達磨山高原レストハウスよりももっと手前から始まる全長40キロを超えるルートのようなのだが、全部走るとかなり時間がかかりそうなので、雑誌の記事を参考にレストハウスからスタート。
レストハウスでしばらく駿河湾越しにみえる富士山などを見物した後、10時ちょっと前にスタート。同じバスに乗った彼は先に走り出していた様子。例によってしばらくは登りが続くが、登り道は幅の広い芝生の道で拍子抜けするほどよく整っている。
今日はトレイルランナーだけでなく、ハイカーにもほとんど出会わず、コースを独り占め。ただ、万が一の場合にはそれだけリスクも大きいので気を引き締めて臨む。
本日の装備は上はLafumaのオレンジ色のジップ付きTシャツ、SKINSのアームカバー。下はpatagoniaのナイントレイルズショートパンツ。バックパックはグレゴリーのルーファスで、1.2Lのハイドレーションパック。今日は途中で飲み物を買える場所もなく、パックの中の水は旧天城峠、ゴールまであと5キロほどのところで直前に飲みきってしまった。これから暑いシーズンは30キロを越える場合はもっと水を持つ必要があるかも。補給食は駅のそばのセブンイレブンで勝ったおにぎり3コ、Power Gel二袋とSOYJOYなど。今日もSOYJOYなどは食べなかった。シューズはVASQUEのblur SL。
だるま山高原レストハウスから少し登るとすぐに戸田峠。車道を渡って登り続けると30分くらいで達磨山山頂に到着、見晴らしがよい。上は山頂からみた戸田の町。戸田って今は沼津市の一部なんだな。
上は山頂で撮ったムービー。このあたりはこのようなクマザサの背の低い茂みが広がっているところが多く、ありがちな日本的な鬱蒼とした林の中とは違う開放的な雰囲気。
さらに西伊豆スカイラインと併走する形で見晴らしのよいトレイルを進む。コース全般にいえるが、方向表示が非常にわかりやすいので迷うことはなさそう。地図なしでも走れそうなほど(実際に地図なしってのは無理だが)。上は伽藍山頂(標高867m)。この後、しばらく西伊豆スカイラインの車道を走る。
一気に下って船原峠(標高570m)を越えたのは11時半頃か。ここからバスが走るルートに出ることもできるので、調子が悪かったらここで抜けることもできる。
やがて上のような杉の木立も現れる。やっぱりこういうトレイルがないと落ち着かない。
さらに棚場山、吉奈峠、南無妙峠と進む。南無妙峠あたりで12時になり、ランチにしようかと思ったが、この先に見晴らしのよいポイントがあるということなので、そのまま走る。
土肥峠。この階段を上がると車道に出て、持越温泉まで出れば、バスで湯ヶ島温泉経由で修善寺駅まで戻れる。エスケープルートまたは体力弱めの人がいるグループならここで戻るのもいいかも。
ここから少しずつ登りが始まる。
魂の山。標高933m。この後、急な下りがある。
宇久須峠。ここに見晴らしのよい休憩所がある。ベンチの他、屋根付きの東屋もあり。ここで昼食にする。12時40分頃から10分ほど休憩。
この後、風早峠があり、ここからも車道に出て持越温泉まで歩けばバスで戻れる。ここから先はそのようなエスケープルートがとれないので、体力や装備を確認。
仁科峠を過ぎたあたり。このあたりは放牧場が広がっていて、またもやクマザサの広がる風景。ちょっと日本離れしたのどかな雰囲気。ランナーにとっては日光や風を遮るものがないので、コンディション次第では少々辛いかも。峠を過ぎたところに展望台もあり。
後藤山。ここから猫越岳(ねっこだけ)(標高1,035m)まで少しずつ登る。
猫越岳の手前に火口湖。こんな山の中にこんな池。周囲は木々が茂っていて回れそうにないので少し眺めてすぐに走り始める。
猫越岳。250万年前に火山の噴火でできた山ということはそれまで伊豆は海の中だったということか。眺望はない。
猫越峠到着。右に進むと西伊豆に出るらしい。昔の人はこういう峠を往来していたんだなあ、と感慨しながら足を進める。
このあと、つげ峠でバスで一緒に乗り合わせた若者ランナーが休憩しているのを発見。やっと追いついた模様。挨拶をして先に進む。まだ登ったり降りたりが続く。
三蓋山(みかさやま、標高1,013m)。ここからは少しずつ下っていく。石がごろごろしたところ、崖を進んでいくようなところ、木の橋を渡るところ(走らずにあるいて橋にダメージを与えないよう注意)、などなかなかワイルドなところもあるが、全体に気持ちよく駆け下りていくことができる。
しかしかなり体力は使っているはず。このあたりに何カ所か林の中でルートが踏み跡しかない箇所があるのだが、2、3回ルートを間違えそうになった。すこし判断力が鈍ったのかも。
滑沢峠。この写真を撮っていたら後ろから先ほどの若者ランナーに追い抜かれた。やはり若いだけに体力があるのか。しばらく間をおいてからこちらも走り始める。
ようやく旧天城峠(二本杉峠)到着。明治時代に旧天城トンネルができるまではここが往来の要所で、幕末には下田へ往来するハリスとか吉田松蔭が通ったのだとか。実際、細い山道がここで交差している。
ここで先ほどの若者が休憩しているところに追いつく。ハイドレーションパックに残った水を飲みきり、若者が走り出したのを見届けた後、残り4.7キロを走り始めたのだが、すぐに若者に追いついてしまい、再び挨拶をして追い越していく。ここからは気持ちのよい下りが続き、夢中で下っていく。ただ足下は必ずしも安定していないので、スピードの出し過ぎに注意。
天城峠に到着、そのまま直進してしまうと、八丁池など天城山方面にいってしまうので、左手の急な階段へ進む。階段を下りきると、旧天城トンネルの脇に到着。ここからさらに急な階段を下りていくと、伊豆山稜線歩道の終点。
ゴール。3時34分頃に降りてきた。すぐそばのバス停でバスの時間を確認すると、予定していた4時台のバスの前の3時45分のバスに乗れそうだ。装備をほどいて休んでいるとほどなく先ほどの若者もゴール。声をかけて健闘をたたえる。
バスに乗って45分ほどで修善寺駅に到着。まだ4時半なので、十分日帰りも可能なコースだと分かった。また日帰りでくるというのもいいかも。
今日のコースはルートの表示もきちんとしているし、広い芝生の道からシングルトラックの険しい岩場までコースが多様なので単調にならずに楽しめるのがいい。ただ、後半の風早峠からはエスケープルートがとれないので、そこからの15キロほどをバスがある時間帯(5時台でバスは終わってしまう)にゴールまでたどり着ける装備と体力があるかは慎重に考える必要がありそうだ。
この日も駅前のセブンイレブンでおやつを買い込み、宿に戻って食事をしてから貪る。温泉に入り、部屋に戻ると、さすがに両脚にじわっと疲れを感じ、寝てしまう。
(翌日)
調子がよければ、近くをもう少し走ってから東京に戻ろうと思っていたが、無理に山道を走ったりするとけがをするかも、と思って走るのは止すことにした。
修善寺駅から三島へ。三島は富士山の伏流水の豊かな場所でうなぎが名物だというので、少々調べて評判の良さげなお店に11時の開店とともに入る。迷わず、「特上うな丼」(4000円)を注文。
本町うなよし うなよし – うなぎ、鰻(三島) [食べログ]
どーん。
すごいボリューム。上に載っている3枚のウナギの他に、ご飯の中にも1,2枚のウナギがある。ひたすらわっせわっせと食べ進める。あくまで柔らかく、甘辛くて香ばしいウナギに背中を押されるように食べきった。汗びっしょり。ふと周りを見渡すと食べ終わる頃には店内はほぼ満員。
ここ数年、ウナギを食べる機会はなかったと思うが、これで十分満足した。
その後、腹ごなしに三島の街を散策。このように清流が流れる街づくりを進めている模様。なかなか風情があっていいですな。夜は飲み屋関係も賑やかな様子。
その後、東海道線の普通列車と東横線で帰宅。なかなか満足度の高いトレイルラン旅行+うなぎとなった。