そして午前9時に15キロのレースがスタート。参加者は50人くらいか。
スタートから3キロちょっとは昨日も試走した圧雪された広いコース。やっぱり軽快に飛ばすという感じにはいかず、足を引きずるような感覚で走る。いつもはあまり意識しない脛の筋肉を使っているのがわかる。
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苦心しながら登りのトレイルに入る。ここからは最後までしっかり踏みあとのついた雪のトレイルを進む。このあたりでようやくトラクション性能の高いLightning Ascentの威力がようやく発揮できるようになった。登りではかかとを持ち上げるヒールリフターも大活躍。
しかし登りは結構長い。標高850mくらいからトレイルに入って1400mまで登るのだが、かなり登ったと思っても1000mくらいまでしか来ていない。ただスノートレイルは普段は上り下りしにくいところでも力技でいけてしまう。最近のトレーニングで心がけているように、ステップを小刻みにしながらも、リズムを保って小刻みに登って行く動きを維持。登りの最後はかなり急だったが、スピードの落ちた人達を追い抜きながら、同じリズムでのぼり続け、8キロ過ぎあたりにあったピークに到着。少し腰をおろしてバックパックに入れていたプラティパスの水筒で水を飲む(冬山では扱いが難しいのでハイドレーションシステムを使っていない)。
下りは面白いように駆け下りて行く。雪がなければ、テクニカルな下りかもしれないが、雪があるからすいすいいける。ステップを大きくして、足を大きく開いて滑るように降りる。幸い、足の方もついていく力が残っていた。ところどころは急坂でお尻で滑り下りる、いわゆる尻セードで。
途中からは独り旅となり、登りも越えていくとスタッフの方から「あと500m」の声。全然トレイルが途切れそうにないんだけどなーと思いながら、少しピッチを上げると、唐突にスタート地点のフィールドに出た。力いっぱい走って2時間14分30秒、男子12位でフィニッシュ。
その後はさっさと着替える。大量に汗をかいただけでなく、ゴアテックスのシューズやグローブの中まで濡らしてしまっていた。尻セードでいくには軽装すぎたのだろうか。今まで雪山でも濡らしたことはなかったのだが。
同じコースを二周する30キロの部は3名が参加されたようだが、3時間40分ほどでトレラン界の有名人、トレマンさんこと奥野さんがトップで優勝。さすが。すごい。強いなー。
帰りは「ランドマーク」の温泉に入って新宿行きのバスに乗る←今ここ
というわけで大いに楽しんだ妙高スノーシューレース。スノーシューの楽しみ方のアピールの仕方、レースという競技の振興の方向性にはいろいろ工夫の余地はあると思ったが、大会役員、スタッフの皆さんの配慮が行き届いた運営に大変感謝。トレランのレース以上に雪の中での運営には気を使われたことと思う。
そして鏑木男塾・乙女塾チームの皆様、ご一緒させていただきありがとうございました。見事な団体入賞、おめでとうございます。