ランニング日記:暑さに苦しみつつもサロマ湖100キロウルトラマラソンを完走


毎度ながら週末もランニング関係のイベントへ。北海道の道東、オホーツク海に面したサロマ湖周辺のコースで行われるサロマ湖100キロウルトラマラソンにトレランつながりの5人で参戦。日曜日のレース当日は天気には恵まれたものの最高気温は30度を超える暑さ。例年8割近い完走率も今年は50%を下回ったとか。そんな中、当方は9時間28分50秒でフィニッシュ。お仲間の皆さんも大きなトラブルなしにフィニッシュ地点に到着できた。以下、参戦記。
(準備)
これまでロードで100キロを超えるウルトラマラソンは走ったことがなく、特に興味もなかったのだが、いつものトレラン仲間、男塾の一部メンバーから、UTMBの力試しになるから、と誘われて何となくエントリー。北海道まで行くのは時間もお金もかかるし翌週にはキタタンが控えているしなあ、と迷いつつも日は過ぎ行く。特別なウルトラ用のトレーニングなどはなし。
そんなこんなで前日の土曜日にレース受付会場の湧別町に到着すると、暑い!日差しは強く、湿度もさほど低くない。日曜日もこんな天候らしい。
結局装備は、暑さ対策としてSKINSの白カモ柄のコンプレッションウェア。ノースリーブのシャツとハーフタイツ。サンバイザーとグローブ、サングラス。足はSKINSのパワーソックス。シューズはいつもフルマラソンで履いている安く買ったadidasのadizero CS4を履き潰すつもりで。さらに、55キロ地点でピックアップできるドロップバッグに着替えとしてTNFのウルトラウィックのノースリーブジップシャツとスワローテイルショーツ。
(スタート〜30キロ過ぎまで)
宿はスタート地点から離れているので、3時出発のバスに乗りこんで湧別町へ。朝はよいお天気だがさすがに少しひんやりする。
午前5時、レーススタート。本日は平均で1キロ5分20秒のペースを維持して、あわよくば9時間以内のフィニッシュを目論んでいた。5分20秒といえばかなりゆっくりしたペースだからいけるだろう、と。
スタートしてからしばらくは意識してペースを抑えていたのだが、身体が温まってくると、気持ちよく走りたくなって4分40秒くらいまで加速。結局30キロ過ぎくらいまでこの調子で流してしまった。エイドでの給水は20キロをすぎたあたりから開始。
10キロ:00:51:23
20キロ:00:47:33
30キロ:00:49:06
(55キロのレストステーションまで)
フルマラソンのペースまではいかないものの結構飛ばしていれば、当然フルマラソンと同じ頃に辛くなってくる。35キロくらいでサロマ湖畔に出るのだが、いつものように足の付け根に鈍い痛み。さらにあ気温も上がって、汗が滝のように吹き出してくる。給水エイドではアミノバイタルと水で300mlくらいずつ毎回給水。さらに前半でパワージェル2袋を取る。
42.195キロ地点は3時間30分で通過。このレースは10キロ毎にチップでラップタイムが計測され、距離表示の看板も後半は1キロ毎になされるなど、充実していた。
40キロ地点前後からは緩いアップダウンが続く。いつもならどうということもない登り坂でも今日はきつい。このあたりから少し歩きがまじり始める。ただ、GARMINの距離表示をみて、歩く距離を100mか200mかに決めて、ズルズルあるいてしまわないように気をつける。
苦しみながらもサロマ湖畔、道の駅の近くに設けられたレストステーションに到着。シャツとショーツを着替え、水分の他に小さなおにぎりを一口、バナナ一口をいただく。さらに持参のべスパを飲み込む。氷をつかみ取って両足の太ももに擦り付けてアイシングのつもり。5分くらいの滞在で再び出発。
40キロ:00:51:49
50キロ:00:56:04
(70キロ地点あたりまで)
コースはそのままサロマ湖の湖畔に沿って東へ進む。走ればそれなりに速く走れて前後のランナーより速いのだが、脚の鈍い痛みがキツい。結局、規則的に歩きを挟む「ごほうび」を作って乗り切ることにした。すなわち、900mを走り、100m歩くことを繰り返す。ただし、下り坂や給水ポイントが近いときは走る距離を伸ばす。
2.5キロ毎に給水ポイントか被り水が設置されているので全てに立ち寄って補給していく。ただパンなどの食べ物は身体が受け付けないので取らない。後半の補給食はカーボショットカフェイン入りを二つとべスパを一つ。
走りのほうはややペースが落ち気味で、10キロのラップが1時間以上かかってきている。このまま後半に減速してしまえばせっかくの序盤の貯金も虚しく、9時間以内はおろか、10時間以内、すなわちサブ10も難しいかも。
60キロ:01:06:19
70キロ:01:04:55
(フィニッシュまで)
70キロ地点をすぎると、サロマ湖東岸の気持ちのいい並木の間を走れる。木陰があるので暑さもしのげる。ごほうび走法も軌道に乗り、歩きを入れながらも1キロ6分以内のペースは維持できるようになった。浜佐呂間の辺りには地元の方が用意された私設エイドもいくつかあって大変助かった。冷たい水をかけてもらったりしてリフレッシュしながら先へ進む。
80キロの手前あたりでサロマ湖北側のワッカへ向かう道に入る。舗装路なのだが、多少アップダウンがある。また広々とした草原と丘が広がる風景は北海道らしいスケールの大きさだが、レース中にみるとはてしなくコースが続いていくように思えてなかなか辛い。ここにも途中でエイドがあり、気分転換にスイカをいただく。ようやく折り返すと90キロ地点。このペースなら10時間以内のフィニッシュはできそう。復路は往路をやってくるランナーと声を掛け合ったり、様子を観察したりしながら進む。今回のお仲間のランナーの姿を見つけて声をかけたり。
ワッカ往復を終えて車道に戻ると残り2キロ。ごほうびで歩いていると、後ろからやってきたランナーから、「がんばれば9時間半を切れますよ」と励まされたので、最後は力を振り絞って立ち止まらずに走り続け、何とか9時間29分をわずかに切るタイムでフィニッシュ。その後、今回ご一緒したメンバーも次々フィニッシュして無事全員合流できたのでした。
80キロ:01:02:51
90キロ:00:59:18
100キロ:00:59:32
09:28:50
(振り返って)
このサロマ湖の大会は今年で25回目ということで受付やエイドなどの運営もスムーズで気持ちよく走ることができた。また地元の皆さんのエイドも手作りのもてなしがありがたい。今年は口蹄疫にからんで中止も検討されたというが、これからも様々な工夫とランナーの気遣いでリスクを減らせるなら、続いてほしい大会だと思った。
当方の走りの反省としては、30キロ、40キロと走って、脚が疲労して頭がぼんやりするようになってからの集中力、あるいは身体がひとりでに動くような感覚、といったものを慣れて身につけておくようにしたいと思った。今回は歩きを入れることで自分を甘やかして乗り切ったが、走ればそれなりのスピードで走れたわけで、全部を走り通せたらもっと速く行けたにちがいない。これはなかなかトレーニングすることは難しく辛そうだが、場数を踏むことも大事なのだろう。
これからもウルトラマラソンに挑戦していくかどうかはわからないが今回得た経験は長距離のトレイルレースに生かせそうだ。


– Posted from my iPad

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