ひときわ暑い今年の夏。日本のトレイルランナーも涼を求めて日本アルプスの山々に行くことも多いでしょうが、高山には危険な箇所も多数。そんな折りに米Outside誌が世界中のスリル満点の危険なハイキングコースを紹介しています。
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The 10 Most Dangerous Hikes | Hiking and Backpacking | OutsideOnline.com
紹介されているトレイルは次のような具合。
- フアナ・ピチュ/Huayna Picchu(ペルー):マチュピチュへ至るインカ・トレイルにある難所。急傾斜で足場の悪いガレ場が続く。別名「Hike of Death」。
- ザ・メイズ/The Maze(アメリカ、ユタ州):キャニオンランズ国立公園の最奥部にある岩盤の割れ目を縫うトレイルが文字通り迷路(メイズ)のようになっている。見通しが利かないためナビゲーションは難しく、行き止まりとなる箇所も多数。落石のほか、雨が降ると鉄砲水となってトレイルを流れるという危険な場所。
- 華山(ホアシャン)/Mount Hua Shan(中国):そそり立つ岩盤につけられた限りなく垂直な階段と岩盤にそって渡された木の板がトレイルの一部。下の廊下もかすむ恐ろしさ。世界遺産の五岳のひとつで西安からクルマで1時間半ほどとのことなので意外と街からは近い?。
- ココダ・トラック/Kokoda Track(パプアニューギニア):第二次世界大戦での日本軍とオーストラリア軍の激戦地。96キロにわたるトレイルは昼間は酷暑、夜は酷寒、午後は大雨。マラリアにおびえつつぬかるみを進まなくてはならないというハードさ。
- グラウス・グラインド/Grouse Grind(カナダ、バンクーバー):1.8マイルで852mを登る急傾斜は健脚自慢の人たちには格好のトレーニングの場所。しかし、1999年以来3人の死者が出る等侮れない危険さ。
- ドラケンスバーグ・トラバース/Drakensberg Traverse(南アフリカ):稜線に上がるまでの鎖はしごなどが危険で遭難者死者多数とか。こちらも世界遺産の一部で、トレッキングツアーも組まれている様子。
- カスケード・サドル/Cascade Saddle(ニュージーランド):ニュージーランド南島のマウント・アスピリングにある。氷河の滑落が危険。
- アオナック・イーガッチ・リッジ/Aonach Eagach Ridge(イギリス、スコットランド):高山こそないもののクライマーを引きつける名所が多いスコットランドの山岳地帯。ここはいわゆるナイフリッジになっていて、ショートカット可能なルートがないにもかかわらず天候悪化時にショートカットしようとする登山者が後を絶たないとのこと。
- カララウ/Kalalau(アメリカ、ハワイ):ハワイの美しいトレイルだが3カ所の渡渉では雨が降ると沢水がまして落石の危険大。さらには海外沿いを泳いで行き着く人里離れたビーチには怪しいならず者の集団がいて関わると危険、とか。
- エル・カミニート・デル・レイ/El Caminito del Rey(スペイン):垂直の壁に鉄とコンクリートで作られた細い通路が刺激的な恐ろしさ。100年以上前に水力発電所の作業員の通路として作られたトレイルは冒険好きな人たちに人気とか。
こうしてみると、危険なところといえば人里離れたとんでもないへき地ばかりではなく、街から近いところも結構あります。 写真はOutside誌のウェブサイトからご覧ください。