トレイルランニングの人気が高いHong Kongで現在もっとも注目されるレースがVibram® Hong Kong 100。2011年に初開催の100kmのこのレースは初シーズンとなる世界の長距離トレイルランニングレースのシリーズ戦、Ultra-Trail World Tourの最初のレースとなります。 今年は国際的なシリーズ戦の開幕戦にふさわしく、昨年以上に実力ある有力選手を集めたこのレースに、日本からも奥宮俊祐、山屋光司などの有力ランナーが出場します。 1月18日(土)午前8時(日本時間同日午前9時)にスタートするこのレースについては当サイトも各種の情報を集め、日本から日本語でアップデートを随時発信する予定です(D/CのTwitterアカウントおよびD/CのFacebookページ)。
Sponsored link
以下、仏・Endurance Trail誌、米・iRunFar.comの記事の情報をもとにこのレースの見どころをお伝えします。
- Le Hong Kong 100 ouvre l’Ultra Trail World Tour 2014 –(仏・Endurance Trail誌)
- 2014 Vibram Hong Kong 100k Preview(米・iRunFar.com)
- Vibram Hong Kong 100 Preview | ULTRA168(豪・ULTRA168)
Vibram® Hong Kong 100のレースの概要
HK100のコースは序盤の比較的平坦な海沿いのコースから始まり後半は尾根沿いの激しいアップダウンを繰り返す(しかしそこからHong Kongの眺めは絶景とのこと)ようになります。コース上の標高の最高地点は95km地点付近にあるHong Kongで最も高いピーク・Tai Mo Shan / 大帽山(標高957m)。従って、前半にペースを上げすぎると後半のアップダウンの連続で遅れをとることになります。累積獲得高度は4500mD+。 View Vibram® Hong Kong 100 Ultra Trail® Race in a larger map
有力選手
女子
女子ではTor des Geantsで2012年と2013年に連覇したフランチェスカ・カネパ/Francesca Canepa(Vibram、イタリア)が参戦。 2012年のUTMFで来日して優勝したネレア・マルチネス/Nerea Martinez-Urruzola(Salomon、スペイン)、UTMBで5度の優勝という強さを誇り、現在ネパールに在住というリジー・ホーカー/Lizzy Hawker(The North Face、イギリス)、アメリカからはキャシー・スキャロン/Cassie Scallon(Salomon)も参加。
こうした欧米勢を迎える香港のランナーは昨年のこのレースで11:58の大会記録で優勝、その後のUTMFで8位、TDSで2位などの活躍をみせたクレア・プライス/Claire Price(Salomon)。2012年UTMFで3位、2013年STY2位など日本でも活躍しているノラ・セン/Nora Sennも2012年のHK100で優勝しており、今年のこのレースを走ります。さらに昨年2013年のHK100で3位のOlya Korzh(Salomon)も参加。
男子
男子で注目はデイブ・マッキー/Dave Macky(HOKA、アメリカ)。2011年のUltraRunner of the Year受賞者で50k-50マイルくらいのレースで強さをみせる現在44歳のベテラン。昨シーズンもシーズン終盤にQuad Dipsea(45km)で大会記録を更新してアメリカのウルトラランニング界で話題となりました。欧州からは昨シーズンにニュージーランドのTe Araroa Trail(3054km)を53日で完走したジェズ・ブラッグ/Jez Bragg(The North Face、イギリス)が参加。
さらにトレイルランニングのホットスポット・フランスからは昨年のUTMFで活躍したアントワーヌ・ギュイヨン/Antoine Guillon、クリストフ・ルソー/Christophe Le Saux、シリル・コワントル/Cyril Cointreが走る模様。そこにUTMBの第二回大会優勝者であるヴァンサン・デレブレ/Vincent Derrebreの4人は今年からアスリートのサポートをはじめたバックパックなどのメーカー・”WAA”のチームとしてUTWTの各レースに参加する模様です。さらに、レユニオンからは昨年秋のGrand Raid Reunionで48歳で3位に入ったパスカル・ブラン/Pascal Blanc(HOKA)。鏑木毅さんがその強さに目を奪われたという走りに注目です。
アジア・オセアニアからはヴァジャン・アームストロング/Vajin Armstrong (MacPac、ニュージーランド)、奥宮俊祐/Shunsuke Okunomiya(Montrail / MountainHardwear、日本)、山屋光司/Koji Yamaya(日本)、沈在徳/Sim Jae-Duk(韓国)といったランナーが参加。さらに注目したいのはネパールのトレイルランナー達。Oxfam Trailwalker Hong Kongで活躍した選手としてRam Kumar Khatri、Ram Bhandariなどの名前に注目です。
以上の長く伸びたリストに連なるのは地元・Hong Kongのランナー。まず注目はストン・ツァン/Stone Tsang(The North Face)。昨年のUTMBで男子17位と実力をみせたストンは12月の The North Face 100 Hong Kongで2位と順調なコンディションの様子。さらに昨年のUTMFに来日していたJeremy Ritcey(Salomon)も昨年のこのレースで5位で今年も参戦です。
さて、日本のファンとしては奥宮俊祐さん、山屋光司さんの力強い走りをみたいところ。レースの模様は当サイトの日本語のアップデートのほか、大会公式の情報でリアルタイムで追うことができます。
- D/CのTwitterアカウント
- D/CのFacebookページ
- Vibram® HK100の大会公式Twitterアカウント
- Vibram® HK100の大会公式Facebookページ
- 各選手のライブ通過情報(PC、タブレット向け)
- 各選手のライブ通過情報(スマートフォン向け)