[DC] フランスよりレポート・5月4日日曜日に二ボレ・リバード/Nivolet Revard – 神流マウンテンラン&ウォークの姉妹大会が開催

毎年秋の深まる11月に群馬県神流町で開催される神流マウンテンラン&ウォークは昨年第5回大会が開催されてすっかり人気のトレイルランニングレースとして定着しています。その神流MR&Wの姉妹大会であるNivolet Revardが今週末の5月4日日曜日にフランスで開催され、日本からYoshihito Kondo/近藤敬仁(La Sportiva)とYumiko Ohishi/大石由美子(La Sportiva)が参加します。

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Nivolet Revardとは?

Trail Nivolet Revard アルプス山脈の南西側に当たるサヴォワ県にあるブルジュ湖(Lac du Bourget)はフランス国内で最大の氷河湖。その東側に位置する断崖の丘陵地帯で毎年5月の初めに開催されるのが、Trail Nivolet Revardというトレイルランニングレースです。コース上の標高の最低地点は270m(スタート地点)、最高地点は1558m(Le Sire)。標高だけみると周囲に高い山はたくさんありますが、かつて氷河が削り取った断崖の急な登り下りが続くタフなコースです。

このレースが初めて開催されたのは2002年。パラリンピックでのスキー競技の選手として活躍された隻腕のアスリート、ベルナール・ドンゼル/Bernard Donzelさんが自らの地元でトレイルランニングのレースを立ち上げました。ベルナー・ドンゼルさんは2009年にUTMBに出場していますが、ハンディキャップを持ちながらも奥様や娘たちにかいがいしくサポートを受けながらフィニッシュする姿がNHKの番組『激走モンブラン』で紹介され、日本のトレイルランニング・ファンでその姿を見た方も多いでしょう。

以来、このレースはヴォグランで開催されるトレイルランニングレースとして定着しますが、その創設者であるベルナール・ドンゼルさんは昨年6月にマウンテンバイクで山に入った際の不慮の事故により、61歳の若さでお亡くなりになりました。今回で12回目となる大会はドンゼルさんが亡くなられてから初めて開催され、優勝者には「ベルナール・ドンゼル杯」が授与されることとなりました。

Nivolet Revardはフランス国内では春のシーズン初めに開催されるレースとして注目を集め、このレースでの活躍を通じてトレイルランニングの世界で活躍するようになった選手も少なくありません。2010年からはUTMBでのドンゼルさんと鏑木毅さんの交流がきっかけとなって、日本の神流マウンテンラン&ウォークと姉妹大会なったことから、Nivolet Revardの優勝選手が神流のレースに出場しています。そうした選手の名前の中には、今年のウルトラトレイル・マウントフジ/Ultra Trail Mt. Fujiで優勝したフランソワ・デンヌ/François D’Haene(当サイトのインタビュー)も含まれています。

一方、日本からは2011年に横山忠男さん、2012年に小川壮太さんと栗原孝浩さん、2013年に村井涼さんと青木光洋さんが神流マウンテンラン&ウォークから派遣されてNivolet Revardに参加。小川壮太さんは2位に入賞しています。

日時と場所

  • 日時:2014年5月4日日曜日 午前8時(日本時間同日午後3時)スタート
  • 場所:フランス・サヴォワ県ヴォグラン(Voglans)をスタート/フィニッシュ
  • コース:51km / 2700mD+ (この他27km/1400mD+のMalpassant、今年から新設の13km/500mD+のVoglannaiseが開催されます)

コースの概要

51kmのTrail Nivolet Revardはブルジュ湖の南側に位置する静かな町、ヴォグラン(Voglans)をスタート。断崖の丘陵の麓にある町・メリー(Mery、5km地点)に向かい、最初のエイドステーションのあるマンタン(Les Mentens、11km地点)へ。ここから本格的な断崖の登りが始まり、20.5km地点のリバード(Revard、標高1538m)まで登ります。そこからは比較的なだらかなトレイルでスキーリゾート地のフェクラズ(La Feclaz、標高1320m)へ。27km地点の二ヶ所目のエイドステーションに到着します。

2014 plan course

2014年のNivolet Revardのコース概要図、赤が51kmのTrail Nivolet Revardのコース。大会サイトより。

 

Kondo-TNR

ブルジュ湖を背景にマルパッサン付近を試走する近藤敬仁。Photo by Koichi Iwasa / DogsorCaravan.com

ここからコース最高地点・シール(Le Sire、標高1558m、30km地点)への登り。尾根沿いに32km地点にあるクロワ・デュ・ニボレ(Croix du Nivolet、標高1547m)まで向かいます。ここから「ドリアの滝」の周りをめぐりながら41km地点の3つ目のエイドステーション、プラゴンドラン(Pragondran、標高820m)まで下りていくと、マルパッサン(Le Malpassant、42.2km地点付近、標高975m)から再び断崖の急でテクニカルな下りへ。残る9kmほどはサヴォワの小さな村を通り抜けてヴォグランでフィニッシュします。

断崖を登った先には花咲く草原やそこからのブルジュ湖からの眺めが楽しめそうです。

 

当サイトのレポート

Ohishi-TNR

ブルジュ湖を背景にマルパッサン付近を試走する大石由美子。Photo by Koichi Iwasa / DogsorCaravan.com

当サイトではレース当日は現地のトレイルランニング・メディアの協力を得てこのレースを取材します。電波の状況のよい箇所では現地からライブでレースの模様や日本から参加の大石さん、近藤さんの様子をお送りする予定です。当サイトからの情報については@DogsorcaravanのTwitterDogsorCaravan.comのFacebookページをご覧ください。

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参考

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