5月開催のタフな41.3kmのトレイルランニング・レースとして今回で6回目を迎える道志村トレイルレースが今年も道志山脈を舞台に今週末の5月11日日曜日に開催されます。富士山や丹沢、相模湾の眺めは美しいものの、御正体山の長い登りに試されるこのレースを当サイトでは現地からレポートします。
レースが行われるのは山梨県道志村。南側の西丹沢の山々と北側の上野原・都留の山に挟まれた道志渓谷は公共交通機関のアクセスが少ないため、足を運びづらいところ。それだけにその道志村を一周するかのようにめぐるこのレースは近いけれど遠い山々の魅力を感じることができるでしょう。
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今年のロングの部では、先週フランスで開催されたニボレ・リバード/Nivolet Revardで優勝したばかりのYoshihito Kondo/近藤敬仁が出場。レース直後も全くケガも疲労もないと話していた近藤の帰国後初レースに注目です。さらに、同じくTEAM SPORTIVAのメンバーであるSatoshi Okuyama/奥山聡、Kei Kikushima/菊嶋啓、Tomoyuki Ikawa/井川朋幸、ベテランのMitsuo Morioka/森岡光夫が参戦。当サイトとしては昨年ハセツネ3位の奥山聡に注目したいところ。さらにハセツネでトップ10常連のNoriaki Yokouchi/横内宣明、昨年5位のKoji Otsuka/大塚浩司も出場。
女子では来日からまもない昨年のこのレースを大会記録で優勝したリア・ダーティ/Leah Daughertyが今年も出場。エントリー一覧にはNaomi Imaizumi/今泉奈緒美の名前があり、二人のレースとなれば注目が集まりそうです。
日時と場所
- 日時:2014年5月11日日曜日 午前7時スタート
- スタート・受付会場:道志村民グラウンド(道志中学校)《山梨県道志村》
- コース:ロング・41.3km、ハーフ・20.2km(山伏峠でフィニッシュ)
コースの概要
41.3kmという距離から想像する以上にタフで、おそらく日本国内では一番登り下りのやりがいがあるのが道志山トレイルレース。そのルートを簡単にご紹介しましょう。 スタート地点の道志村民グラウンドを出て国道をわたると、すぐにやぐら沢沿いの林道で尾根に向かって登り始めます。急な林道はやがて舗装路からシングルトラックのトレイルに。しかし、この辺りはまだまだ人が多く、渋滞が見込まれます。ブドウ岩の頭(4.15km/1224m)で尾根に出てコースは稜線に出て進みます。渋滞はなかなか解けず、当サイト岩佐が出場した際には今倉山(9.05km/1470m)あたりでようやく前後の間隔が開いてきました。道坂峠(10.45km/1110m)には給水エイドがあります。
ここからがこの道志村トレイルレースのハイライト、1681mの御正体山への長い登りです。山頂が近づくにつれてかなり急登となりますが、山頂からの眺めも素晴らしいはず。山頂からは一気に急坂を駆け下りることとなります。こちらもクマザサの見晴らしのよい斜面で余裕があれば富士山の眺めが楽しめるはず。山伏峠(20.2km/1145m)に給水エイドがあります。
山伏峠からは東海自然歩道を経て菰釣山(25.6km/1379m)へ。この付近は日差しがあり、十分なドリンクを持っていないとこの辺りでのどの渇きとの闘いになりそう。菰釣山を過ぎるとややガレた感じの岩場の下り。その先に約5kmの林道があってようやく第二関門の体験農園駐車場(31.65km)。ここでは好きなだけ水分補給ができます。
ここから標高差で400mをまっすぐ登るようにして鳥ノ胸山(33.5km/1207m)へ。終盤ながら目の前に迫る急坂に苦しめられるでしょう。鳥ノ胸山からは小さなアップダウンを経て、平指山を経て林道へ。残り6kmほどの下りの林道と舗装路は長く長く感じることでしょう。そして道志村民グラウンドでフィニッシュ。
なお、大会記録はロングの部が小川壮太(4:49:35<2012年>)、リア・ダーティ/Leah Daugherty(6:04:59<2013年>)。ハーフの部が尾崎友和(2:32:07<2010年>)、山口美津子(3:56:25<2011年>)となっています。
NESチャンピオンシップ
道志村トレイルレースは「NESチャンピオンシップ」(北丹沢 North Tanzawa・東山梨 East Yamanashi・スピードラン Speedrun・チャンピオンシップ Championship)の第二戦。東丹沢宮ケ瀬トレイルレース(2014年4月20日開催)、道志村トレイルレース(2014年5月11日開催)、北丹沢12時間山岳耐久レース(2014年7月6日開催)の三つの大会を全て完走し、3大会のタイムの合計で年間ランキングを決めるというもので、12月開催予定のファイナル・パーティで表彰式が予定されています。
当サイトのレポート
当サイトでは前日の5月10日土曜日から現地に入り、このレースのご紹介します。レース当日はコース上の主なポイントからライブでレースの模様をお届けする予定です(電波の状況によってはレポートが中断することがあります)。当サイトの情報については@DogsorcaravanのTwitterとDogsorCaravan.comのFacebookページをご覧ください。
参考
- 大会サイト・第6回 道志村トレイルレース