夏の富士山で開催されるビッグイベントで、今年で67回目となる富士登山競走/Fuji Mountain Raceが今年も7月25日(金)に開催されます。当サイトでは現地から山頂コースの上位ランナーを中心にフィニッシュの模様をライブでレポートする予定です。
富士登山競走は午前7時に富士吉田市役所をスタートし、冨士浅間神社、馬返し、吉田口登山道を経て富士山頂(久須志神社)に至る21キロ、標高差3000m。制限時間4時間半となります。これとは別に富士山吉田口五合目までの15キロ、標高差1480mをコースとする五合目コースは午前9時スタート、制限時間3時間半となります。
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山頂コースには過去のこの大会でのスタートから五合目までのタイムによる参加資格が設けられていますが、次回の第68回大会からはこの参加資格が2時間30分から2時間25分へと引き上げられ、参加へのハードルが少し高くなります(詳細は大会ウェブサイト(PDFへのリンク)を参照)。
見どころ
富士登山競走は山岳地帯で行われるランニングレースとしては世界でも最も歴史あるレースの一つ。日本のシンボルである富士山に駆け登るというというレースは、トレイルランナーにとって人気であるのはもちろん、夏の力試しとしてロードマラソンで活躍するランナーも多く参加します。
この富士登山競走の結果を予想するのはある意味では非常に容易です。標高差3000mを一気に駆け上がるというレースは日本には他になく、他のトレイルランニングのレースの結果はあまり参考にならない一方、前年までの富士登山競走の結果を大きく上回る結果を出すランナーは多くありません。その結果、海外からの参加選手を除けば、予想外のランナーが上位に食い込むことはあまりないのが富士登山競走だといえます。
しかし、富士山やトレイルランニングが注目を集めるようになり、今年は予想外の活躍をみせるランナーが現れることもあるかもしれません。そんなことを念頭において今年の富士登山競走の上位争いを予想してみましょう。
女子
女子の優勝候補としては昨年優勝のリア・ダーティ/Leah Daugherty(昨年の当サイトのインタビューはこちら)、2011年と2012年に二連覇で昨年3位の小川ミーナが一番に名前が挙がります。昨年春から日本に住み、富士登山競走優勝、ハセツネ4位、今年春のSTY優勝など日本のレースで活躍するリア・ダーティが、この富士登山競走で二連覇を果たすかどうかに注目です。
さらにレースをリードすると思われるのは、昨年2位の荻原真紀、一昨年2012年2位の星野芳美。さらに女子で表彰台常連の渋谷佳代、長坂恵子、山口季実子、大庭知子、小林知美が続くことになりそうです。
男子
男子の優勝は加藤聡、近藤敬仁、松本大(昨年の当サイトのインタビューはこちら)の3人の間で争われることになるでしょう。加藤聡は2010年に五合目コースで優勝、2011年に2位、2012年3位、2013年2位という実力の持ち主で、昨年も序盤をリード。優勝を果たせるか。近藤敬仁は宮原徹が大会記録で優勝した2011年に加藤についで3位。そして松本大は昨年のこの大会で初優勝。3人のレースによってレースのレベルが引き上げられることになりそうです。
さらに2011年4位の石井克弥、昨年5位の小川壮太、昨年6位の内野雅貴も上位争いに加わることになりそうです。昨年4位の奥宮俊祐は前週にスイスで開催されたEiger Ultra Trailで6位に入ったばかり、レースのスタートを見送るかもしれません。
富士登山競走の経験がまだ少ないランナーでは菊嶋啓、飯田祐次郎、大瀬和文、加藤淳一、小出徹に注目です。中でもマウンテンランニング(WMRA)の海外レースで活躍する飯田祐次郎は日本のレースでどのような力をみせるか気になるところ。菊嶋啓は前週の野沢温泉で優勝したばかりでどのようなコンディションでレースを迎えられるか。
男子では海外から28人のランナーが参加しますが、当サイトが調べたところでは国際的なレースで顕著な実績を持つランナーは見当たりません。しかし、海外選手が上位に入る可能性も十分あるでしょう。
スカイランナー・ジャパン・シリーズ/Skyrunner Japan Series
富士登山競走はジャパン・スカイランニング・アソシエーション/Japan Skyrunning Association(JSA)が本年からプレシーズンとして開催するスカイランナー・ジャパン・シリーズ/Skyrunner Japan Seriesのシリーズ戦の一つ。本年は6月に開催されたスリーピークス八ヶ岳トレイル、8月24日開催のOSJおんたけスカイレースとあわせた3レースから構成され、各レースの順位に基づくポイントにより年間シリーズチャンピオンが決まります。
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