[DC] ダイジェスト Day 6・ランナーを試す南アルプス、望月将悟がフィニッシュ #TJAR2014

トランスジャパンアルプスレース/Trans Japan Alps Race 2014は15日金曜日で六日目。初日の台風で当初の415kmから20kmほど増えたコースで行われたレースを、望月将悟がとうとうフィニッシュ。5日と12時間57分で大浜公園の砂浜で多くの地元の皆さんに迎えられて、三回連続の優勝を果たしました。

続くランナーは多くがまだ南アルプスの山岳コースを進んでいますが、この日の夕方までに二人がリタイア。六日目の深夜の時点で17人がコースを進んでいます。六日目15日金曜日のダイジェストをお送りします。

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【追記・写真集に荒川小屋、三伏峠での各選手の模様をとらえたアルバムを追加しました。2014.8.16】

六日目、望月将悟がフィニッシュ。続くランナーの多くは南アルプスにその力を厳しく試されることに

TJAR-logo六日目に入った15日金曜日、前夜の0:30には短い仮眠を終えて井川オートキャンプ場(残り69km)を出発した望月将悟はロード区間を着実に進みます。朝になって玉川、賤機、そして静岡市の市街地に入ると随所で地元の皆さんの熱い応援を受けながら前へ。望月が勤務する消防署では職員の皆さんが総出で見送り。静岡市の中心に入ると望月の周囲の道路が渋滞するほどの熱狂ぶり。

最終盤の静岡市街に入り、地元の皆さんの声援に迎えられる望月将悟。Photo by Sho Fujimaki.

最終盤の静岡市街に入り、地元の皆さんの声援に迎えられる望月将悟。Photo by Sho Fujimaki.

静岡市の皆さんに見守られながら、望月将悟は大浜公園にフィニッシュ。5日と12時間57分で3回目のトランスアルプスジャパンレースでの優勝を果たしました(ちなみに望月の優勝タイムは2012年は5日間6時間24分、2010年は5日間5時間22分)。当サイトによる優勝後の望月将悟へのインタビューを追って掲載します。

大浜公園にフィニッシュした望月将悟。3回目のトランスジャパンアルプスレース優勝。Photo by Sho Fujimaki.

大浜公園にフィニッシュした望月将悟。3回目のトランスジャパンアルプスレース優勝。Photo by Sho Fujimaki.

69kmの下り基調のロード区間に12時間以上かけたことから、最終日は望月にとっても容易ではなかったことがうかがえます。しかし南アルプスを進んでいる続くランナーの皆さんにとっても容易ではありませんでした。

この六日目も南アルプスの山中は濃い霧に包まれ、時おり雨や風が吹き付ける厳しい天候となった模様です。ハイカーとのコースタイムの比較でみて、どの選手も進むペースが落ちた印象です。

8月14日午前に荒川小屋に到着した阪田啓一郎。カレーでエネルギーを補給。Photo by Koichi Miyagami

8月14日午前に荒川小屋に到着した阪田啓一郎。カレーでエネルギーを補給。Photo by Koichi Miyagami

六日目の20:00に関門締切時刻を迎えた三伏峠小屋(283k)には19人が時間内に到着。締切に間に合わず失格となったのは平井小夜子。塩見岳までたどり着きましたが日が落ちてから濃霧の中で行動するのは危険と判断した平井は、そこでビバークすることを選択しました。また、関門にぎりぎり間に合った江口航平は幻覚をみるなどしている疲労度合いと自らの体力の限界を見極めて三伏峠でリタイアを決断。

8月15日午後の三伏峠を進む雨宮浩樹。Photo by Koichi Miyagami

8月15日午後の三伏峠を進む雨宮浩樹。Photo by Koichi Miyagami

西田由香里が8月15日午後に三伏峠に到着。Photo by Koichi Miyagami

西田由香里が8月15日午後に三伏峠に到着。Photo by Koichi Miyagami

その他のランナーも多くがチェックポイントでスタッフに足の痛みや疲労を訴えるようになり、ペースが落ちている印象です。日付が変わって16日土曜日の七日目に入った時点で行動を続けているのは17人(既にフィニッシュした望月をあわせると18人)。

南アルプスの山岳コースを下り、畑薙大吊橋を渡る望月将悟。Photo by Sho Fujimaki.

南アルプスの山岳コースを下り、畑薙大吊橋を渡る望月将悟。Photo by Sho Fujimaki.

南アルプスのコースは仙丈ヶ岳(257km、仙丈小屋)、熊ノ平小屋(270km)、塩見岳(277km)、塩見小屋、三伏峠(283km、三伏峠小屋)、荒川岳前岳(294km)、荒川小屋、赤石岳(299km)、百間洞山の家、聖岳(309km)、聖平小屋、茶臼小屋、横窪沢小屋、畑薙大吊橋。ここからロード区間に入り、チェックポイントのある井川オートキャンプ場(残り69km)へ。富士見峠から権現滝、玉川を経て玉機橋(残り22km)、新静岡IC(残り13km)、静岡駅(残り4.5km)を経てフィニッシュの大浜公園へ至ります。

日付変わって七日目に入り雨が降る中で、最もフィニッシュに近いのは飴本義一で3:30現在で残り約7kmまで迫っています。続くのは船橋智で同じく3:30現在で玉機橋(残り22km)を通過中。阪田啓一郎は富士見峠でビバーク中のようです。

六日目の深夜までの主な通過状況は次の通りです(タイム等は大会実行委員会の情報を当方が集約したもので表記がなければ到着時のタイムです)。

これも読む
DC Weekly 2022年9月5日 ZAO SKYRUN、OSJ安達太良山、HAKUBA CLASSIC、Swiss Peaks、Vertical / Trofeo Nasego

七日目は何人がフィニッシュするか?次の関門となる井川オートキャンプ場の締切は八日目の17日日曜日午前7時。

天気予報では七日目の16日土曜日の静岡市は曇りですが、山間部は時おり雨が見込まれます。七日目に何人の選手がフィニッシュできるかに注目です。そして南アルプスの山岳コースからコース上の全員が無事下りてくるか。

井川オートキャンプ場の締切は八日目の17日日曜日の午前7時です。

写真集

写真家の藤巻翔 / Sho Fujimaki、後藤武久 / Takehisa Goto、小関信平 / Shimpei Koseki、宮上晃一 / Koichi Miyagamiの皆さんからご提供いただいているコース上の写真を本日もご紹介します。

 

Day 5-6 Deep in Southern Japan Alps – Trans Japan Alps Race 2014

Day 5–6 Mochizuki to the finish – Trans Japan Alps Race 2014

ビデオ・優勝した望月将悟のフィニッシュの模様

六日目に静岡市の皆さんに迎えられてフィニッシュした望月将悟。大浜公園の砂浜へフィニッシュした模様を当サイトが捉えたビデオをご覧ください。

Shogo Mochizuki wins Trans Japan Alps Race 2014 – YouTube

参考

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