[DC] プレビュー 2014 トル・デ・ジアン/Tor des Géants #tor14

今週末の9月7日(日)午前10時(日本時間同日午後5時)、モンブランの南側、イタリアのヴァッレ・ダオスタ自治州を舞台に330km、24,000mD+、制限時間150時間のトルデジアン/Tor des Géants(以下、TdG)がスタートします。

日本からも女性5人を含む22人が参加する今年のTdGの概要と有力選手について紹介します。

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トル・デ・ジアン/Tor des Geantsの概要

TdG-logoTdGはスタート地点のクールマイユール/Courmayeurから反時計回りにヴァッレ・ダオスタ自治州の山々をぐるりと一周するルートで行われます。同州のトレッキングルートをつなぐコースの総距離は距離は336km、累積獲得高度は24,000mD+。標高1200mのCourmayeurから最高で標高3296m(Col Loson、90km地点)を超える山や谷をいくつも越えていきます。コースからはモンブラン(4810m)、グラン・パラディーゾ(4061m)、モンテローザ(4634m)、マッターホルン(4478m)と4000m級の名峰四座を臨みながら進みます。 途中のエイドステーションは実に48カ所。うち、5カ所はドリンクのみの簡易エイド、約50キロおきに置かれる6つの「ライフベース(Base Vita)」と呼ばれる大型のエイドでは食事などのほか、シャワーを浴びたり簡易ベッドで眠ることもできます。

制限時間は150時間。今回で5回目となるこのレースのコースレコードは昨年のイケル・カレラ/Iker Karrera(スペイン)の70時間4分15秒。水曜日の午前8時4分(日本時間同日午後3時4分)にフィニッシュしています。女子では2012年のフランチェスカ・カネパ/Francesca Canepa(イタリア)の85時間33分56秒。制限時間となる150時間後は9月13日(土)の午後4時(日本時間同日午後11時)となります。

今年の有力選手紹介

昨年の上位入賞者では、まず2位のオスカー・ペレス/Oscar Perez Lopez (スペイン)。2012年のTdGの優勝者です。3位のフランコ・コレ/Franco Colle (イタリア、Tecnica)は7月のEiger Ultra Trailで2位でした。4位のリオネル・トリベル/Lionel Trivel(フランス、HOKA)は今年春のUTMFで5位に入っています。7位のニック・ホロン/Nichademus Hollon(アメリカ、Ink N’ Burn)は今年7月のAndorra Ultra Trail / Ronda dels Cims(170km)で2位。8位の小野雅弘/Masahiro Ono(日本、HOKA/Montura、昨年のレース後の当サイトのインタビューはこちら)、9位のジュゼッペ・グランジ/Giuseppe Grange (イタリア)。合わせて6人が昨年のトップ10から今年も参加。

オスカー・ペレス/Oscar Perez Lopez

オスカー・ペレス/Oscar Perez Lopez

フランコ・コレ/Franco Colle

フランコ・コレ/Franco Colle

リオネル・トリベル/Lionel Trivel

リオネル・トリベル/Lionel Trivel

ニック・ホロン/Nichademus Hollon

ニック・ホロン/Nichademus Hollon

アントワーヌ・ギュイヨン/Antoine Guillon

アントワーヌ・ギュイヨン/Antoine Guillon

 

 

 

 

 

こうしたランナーとともに上位を走りそうな選手として一番に名前が挙がるのは、今年のUTMF4位で日本でもおなじみのアントワーヌ・ギュイヨン/Antoine Guillon (フランス・WAA)。長距離の険しい山岳コースで自分のペースを決して乱さないアントワーヌがTdGでどんな走りをみせるかに注目が集まります。

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ジョー・グラント/Joe Grant

また、アメリカからはHardrock 100の上位常連で有力選手揃いの中で今年も5位となったスコット・ハイミー/Scott Jaime(アメリカ、Pearl Izumi)、同じくHardrockで2012年に2位のほか今年春のUTMFにも出場したジョー・グラント/Joe Grant(アメリカ、ArcTeryx) 。昨年のAntelope Island Buffalo Runで2位など100マイルレースの実績豊富なニック・ペダテラ/Nicholas Pedatella(アメリカ、Pearl Izumi)が参加。

クリストフ・ルソー/Christophe Le Saux

クリストフ・ルソー/Christophe Le Saux

ブルーノ・ブルーノ/Bruno Brunod

ブルーノ・ブルーノ/Bruno Brunod

さらにTdGでは2011年2位、2012年3位、日本でも昨年、今年とUTMFに参加しているクリストフ・ルソー/Christophe Le Saux(フランス・WAA)、昨年はUTMF6位、UTMB9位で両方の表彰台に登ったベテラン・ジョン・ティッド/John Tidd(ウルグアイ)も参加、先日UTMBをフィニッシュしたばかりです。さらに、ヨーロッパの山岳ランニングのレジェンド、ブルーノ・ブルーノ/Bruno Brunod(イタリア)が今年も参加します。

ネレア・マルチネス/Nerea Martinez Urruzola

ネレア・マルチネス/Nerea Martinez Urruzola

フランチェスカ・カネパ/Francesca Canepa

フランチェスカ・カネパ/Francesca Canepa

女子では一昨年と昨年のチャンピオンでコースレコードを持つフランチェスカ・カネパ/Francesca Canepa(イタリア、Montura)。今年もHong Kong 100優勝、TransgrancanariaとLavaredo Ultra Trailでともに2位、Eiger Ultra Trail優勝という実績を残しています。昨年2位だったネレア・マルチネス/Nerea Martinez Urruzola(スペイン、Salomon)は今年のUTMFで4位、Andorra Ultra Trailの170kmで3位。先月末のUTMBではTDSを完走しています。8位だったフェデリカ・ボイファヴァ/Federica Boifava(イタリア、Montura)は6月のMont Blanc 80kで6位とそれぞれ活躍しています。

リジー・ホーカー/Lizzy Hawker

リジー・ホーカー/Lizzy Hawker

今年TdG初参加で注目はリジー・ホーカー/Lizzy Hawker(スイス、The North Face)。UTMBで5度優勝している彼女は昨年はネパールに滞在するなど、ヨーロッパ、アメリカのレースからは遠ざかっていましたが、このTdGでの活躍に期待です。 アメリカからはメーガン・ヒックス/Meghan Hicks。トレイルランニングの情報サイト・iRunFarのシニア・エディターとして活躍する彼女はサハラマラソン(MdS)で2013年に優勝。今回はアスリートとしてTdGに挑戦です。

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なお、日本関係では2011年に14位などこの大会常連の望月将悟/Shogo Mochizuki、昨年5位の鈴木博子/Hiroko Suzukiは今年から始まった3年連続出場後の出場見送りのルールなどから今回のTdGには出場しません。

当サイトでも結果をお伝えします

当サイトではTdGのレースの状況をウェブサイトやTwitter、Facebookページでご紹介するほか、主な結果をレース後にお伝えする予定です。

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