10月12日(日)の日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)で女子優勝のエイミー・スプロストン / Amy Sprostonさん(Montrail / MountainHardwear)にレース翌日にインタビューしました。
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当サイトとのインタビュー、そしてエイミーさんのフィニッシュの様子のビデオをご覧下さい。
DogsorCaravan.com(以下DC): 昨日のハセツネ・カップで9:31で女子優勝されたエイミー・スプロストンさんです。おめでとうございます。
エイミー・スプロストン / Amy Sprostonさん(以下AS): ありがとうございます。
DC: 今年はやりましたね。昨日のハセツネの結果をみて感想を聞かせてください。
AS: 去年走ったこのコースですが、どれくらい急な登り下りか正しく覚えていなかったみたいです。このハセツネのコースを想定したトレーニングというのはしていなかったんです。そんな中で昨日のような結果が出せてうれしいです。
DC: 昨年は時差ボケのせいでしょうか、レースの途中で睡魔に襲われてペースが落ちてしまったと聞きました。今年は大丈夫でしたか?
AS: レース前日にはよく眠れました。念のため、カフェイン入りのジェルをたくさん摂ったので大丈夫でした。直前によく休んでリラックスできたのでいいコンディションで臨めました。
DC: 今回は二回目のハセツネですが、奥多摩のトレイルのアップダウンの連続は想定内でしたか?
AS: いえ、アメリカにはこういう(奥多摩のようなところは)ないですね。登り下りがとても急で、しかもテクニカルですね。最初の30kmは走りやすいコースだと思います。そこから現れる登りがとても急ですね。このことを(チームメイトの)マックスに話すのを忘れていたので、彼に怨まれそうです(笑)。あまりにたくさんの登り下りがあるので忘れていましたが、今回ではっきり記憶に刻みました。
DC: ハセツネの特徴として、コースにエイドステーションがなく、一ヶ所で給水ができるだけということがあります。補給はうまくいきましたか?
AS: 昨日はわりと気温が低かったので助かりました。昨年は給水ポイントに着くずっと前にドリンクを飲み干していましたが、今回は大丈夫でした。でも、補給が限られることにどう対処するか、参加する選手にとっては試されるポイントですね。
DC: このハセツネというのは日本のレースの中でも長い歴史を持つイベントなんですが、アメリカをはじめ世界のレースを経験しているエイミーさんからみて、どんな点が印象に残りますか?
AS: ハセツネは素晴らしいイベントだと思います。エイドステーションこそありませんが、コース上では多くのスタッフの方がランナーを見守り、応援の人たちの声援でにぎやかです。仮装して応援している人もいましたね。皆さんがとても親切で、コースのマーキングもしっかりしています。素晴らしい大会で、みんなにこの大会を勧めたいですね。
DC: エイミーさんの次のレース、目標は何ですか?
AS: 11月にカタール・ドーハで行われるIAUの100kmの世界選手権大会です。この大会とは正反対のフラットなロードの100kmのウルトラマラソンです。昼間の暑さを避けるため午後6時にスタートするんですよ。ハセツネと同じ夜間のレースになりますね。
DC: 最後に質問ですが、もし機会があればもう一度3回目のハセツネを走りますか?
AS: そうですね、機会があれば9時間以内のタイムを狙ってもう一度チャレンジしてみたいですね。今回は故障していたり、仕事で海外に行くことが多くて、このハセツネに向けた特別な練習というのはできなかったのですが、しっかり対策をして挑戦したいですね。女子で9時間以内はこれまで一人しか出していないと聞いたので、挑戦しがいがあると思いました。
DC: なるほど、またハセツネで活躍されることを期待しています。ありがとうございました。
エイミー・スプロストン / Amy Sproston ハセツネ2014 女子優勝のフィニッシュシーン – YouTube