【追記・有力選手紹介に選手を加えました。2016.6.12】
初夏の爽やかな高原と標高2,000mを超える山岳エリアをコースとする菅平スカイライントレイルランレースが今週末の6月14日日曜日に開催されます。菅平高原(長野県上田市)の恒例行事となっているイベントですが、8回目となる今回はスカイランニング日本選手権として開催されます。
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当サイトでは今回の菅平スカイライントレイルランレース / スカイランニング日本選手について、14日日曜日午前7時にスタートする42kmのスカイマラソンを中心に現地からリアルタイムのライブ速報をお送りします。速報は当サイトのTwitterアカウント(@Dogsorcaravan)を中心にお送りする予定です。ぜひフォローしてご覧ください。
今回のライブ速報は菅平スカイライントレイルランレースとジャパン・スカイランニング・アソシエーションの協賛でお届けします。
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42km、21kmのほか、5kmのミニレースも開催
菅平スカイライントレイルランレースはスカイランニング日本選手権となる42kmのスカイマラソン(実測44km / 2,586mD+、制限時間10時間)のほか、21kmのスカイハーフ(22km / 1,328mD+、7時間)とジュニア・ビギナー向けとされている5kmのスカイミニ(2時間)が開催されます。
前日の13日土曜日午後にはセミナーや前夜祭などのイベントが開催され、大会当日の14日日曜日は午前7時にスカイマラソンがスタート。午前10時にスカイハーフ、スカイミニがスタートします。
爽やかな菅平高原を楽しみつつも後半に大きな登りが現れるコース
大会のスタート・フィニッシュ地点となるのは菅平高原国際リゾートセンター。42kmのスカイマラソンはここから南西の大松山スキー場へと4kmほどで一気に標高差400mの登り。稜線を北上して最初のエイドステーション(7km地点)へと下ります。石戸山を越えて13km地点の第二エイドへ。
ここからは緩やかな登りで菅平の西側に広がるダボスの丘を経て菅平牧場へ。18.5km地点の第三エイドを過ぎると野口みずきクロカンコースへ入り、標高差400mの登り下りを経て再び第三エイドを通過(29km地点付近)。牧場内のコースを戻る形で進んでから根子岳への登山道に入り、35km地点の小根子岳山頂まで(2,128m)標高差500mの急登。
ここからは第二エイド(41km地点)まで6kmの長い下り。残り3kmは太郎山を登って下りて菅平高原国際リゾートセンターのフィニッシュを目指します。
コースの大半は標高1,500m以上の高原エリアで、開けた風景を楽しみながらの爽やかなレースを楽しめそうです。しかし、後半の山岳エリアは標高が高くて浮石などもあるので十分な注意が必要です。
42kmのスカイマラソンはスカイランニング日本選手権として開催
この菅平スカイライントレイルランレースのうち、42kmのスカイマラソンはスカイランニング日本選手権として開催されます。
今年2015年のスカイランニング日本選手権はVK(バーティカル、5km以内で1,000mD+以上)、SKY(スカイ、概ね42kmまで)、ULTRA(ウルトラ、42km以上)の3つの種目に対応して3大会が指定されています。今回の菅平スカイライントレイルランレースはこのうち、SKYの部の日本選手権として開催され、来年のスカイランニング世界選手権の代表選考会も兼ねています。
なお、スカイランニング日本選手権の3大会の日程は次の通りです。
- 5月3日 上田バーティカルレース(VKの部、当サイトのレポートはこちら)
- 6月14日 菅平スカイライントレイルランレース(SKY、42km)
- 7月4日 美ヶ原トレイルラン&ウォーク(ULTRA、80km)
大会には注目の企画も
今回の菅平スカイライントレイルランレースではレースと同時に楽しみな企画も用意されています。
- アウトドアフェスタ(同時開催):ダボスの丘でのフォトロゲイニング、アウトドアクッキングが楽しめます。
- SINANO トレッキングポール体験・選手応援ツアー:トレッキングポールを使って太郎山へ。スカイハーフの選手を応援して会場に戻るツアー。SINANOのトレッキングポールの限定販売も行われます。
- 「真田赤備え」オールスポーツ賞・SAMURAI AGE賞:上田市といえば戦国時代の勇将・真田氏のふるさと。真田氏にちなんで赤系のウェアで統一したランナーから優秀賞が選ばれます。
- トリプルマスターズ賞:この菅平と美ヶ原トレイルラン&ウォーク in ながわ、信州戸隠トレイルランレースを合わせた3大会の各最長種目を完走した人にはトリプルマスターズ賞が与えられます。最優秀者には香港の大会招待の特典も。
有力選手紹介
当サイト恒例の上位が見込まれる42kmのスカイマラソンの有力選手の紹介です。
女子
女子のスカイランニングの第一人者として活躍し、5月23日のスカイランナー日本シリーズ開幕戦・経ヶ岳バーティカルリミットで圧勝した長谷川香奈子 / Kanako Hasegawaが今回もレースをリードすることになるでしょう。長谷川は今年2月のスカイランニングアジア選手権(MSIG Sai Kung 50 / 28k) で3位となっています。その長谷川とリードを争うことになりそうなのは今泉奈緒美 / Naomi Imaizumi。トライアスロンやトレイルランニングでトップアスリートとしての実力は折り紙つき。しかしテクニカルな下りはやや苦手としており、今回のコースでどこまで実力が発揮されるか。最近では1月のThe North Face 100 Thailandの50kmで優勝、4月の平尾台で2位のほか、ニュージーランドでのアドベンチャーレースの模様が今年2月にNHK BS1で紹介されています。
さらに、今シーズンのスカイランニングのシリーズ戦・タイトル戦で上位に入っているランナーにも注目です。中でもベテランの須藤吉仕子 / Kishiko Sutoは今年は上田バーティカルレース3位、経ヶ岳6位、そして先週のスリーピークス八ヶ岳では4位。松浦佐知 / Sachi Matsuuraは上田バーティカルレース4位、経ヶ岳9位。今回も上位を狙うことになりそうです。
男子
昨年のこの大会を4時間33分で優勝している平澤賢市 / Kenichi Hirasawaが今年も優勝を狙います。先々週のOSJ奥久慈トレイルレースで優勝したばかりですが、そこからのリカバリーが気になるところ。平澤の連覇を阻むとすればまず名前が挙がるのは昨年のハセツネ・カップ優勝の上田瑠偉 / Ruy Ueda。先週末のスリーピークス八ヶ岳トレイルで優勝したばかりですが、同じような快走を再び見せることができるか注目です。
そして同じく先週末のスリーピークス八ヶ岳では3位だった小川壮太 / Sota Ogawa。日本のトップトレイルランナーが揃った5月の王滝50kで優勝した様子をみた当サイトとしては、日本選手権というタイトルに向けた気迫を今回も見せるのではと期待します。先々週の経ヶ岳では2位でした。そして松本翔 / Sho Matsumoto。その名前はトレイルランニング、スカイランニングのファンにとってはまだなじみが薄いかもしれません。昨年の富士登山競走五合目コースで1:19の歴代2位のタイムで優勝した松本はフルマラソンPRが2:13:38という実力派市民ランナーで著書「<東大式>マラソン最速メソッド」でも注目を集めています。今回の菅平で上位を走る可能性は高いでしょう。
さらに続いて表彰台(6位以内)を目指すことになりそうなのは次の皆さん。
- 山田琢也 / Takuya Yamada:5月の王滝50kで6位、昨年の信越五岳で2位。
- 牛田美樹 / Miki Ushida:今年は2月のスカイランニングアジア選手権(MSIG Sai Kung 50 / 50k)で5位、ハセツネ30kで3位、先週末のスリーピークス八ヶ岳で4位。
- 菊嶋啓 / Kei Kikushima:2014年のRockin’ Bear黒姫、野沢温泉でそれぞれ優勝、今年はハセツネ30kで4位、経ヶ岳で3位。
- 石井克弥 / Katsuya Ishii:昨年のスパトレイルで5位、富士登山競走5位、今年の経ヶ岳バーティカルリミット6位、先週のスリーピークス八ヶ岳で7位。
- 星野和昭 / Kazuaki Hoshino:昨年のOSJおんたけスカイで4位。今年2月のスカイランニングアジア選手権(MSIG Sai Kung 50 / 28k)で6位、上田バーティカルレース5位。
- 森本幸司 / Koji Morimoto:今年のITJで2位。その後、平尾台で5位、経ヶ岳バーティカルリミットで5位。
- 小出徹 / Toru Koide:2014年斑尾 3位、2012年富士登山競争5合目優勝。
- 大塚浩司 / Koji Otsuka:北信濃トレイルフリークス(KTF)代表としてレースプロデュースで知られ、昨年のこの大会で9位。
- 小林誠治 / Seiji Kobayashi:九州を拠点に昨年は九州脊梁山脈トレイルランin山都町、西米良スカイランニングクエストで優勝、今年も平尾台で3位、森林セラピートレイル(大分市3位)と活躍。かつて実業団のマラソン選手として活躍しフルマラソンPRは2時間10分38秒(2009年別府大分)という記録を持っています。【追記しました】