今シーズンのチャンピオンを決めるSkyMasters スカイマスターズ(10月28日、イタリア・リモーネで開催)を前に、スカイランナー・ワールドシリーズ Skyrunner World Seriesの最終戦が10月7日にポルトガル・ロウザン Lousãで行われたロウザン・スカイレースで行われました。距離25km、累積高度2,250mD+の男子のレースで勝利を収めたのは日本の小田切将真 Shoma OTAGIRIでした。小田切はワールドシリーズのレースでは初勝利となります。女子はイクラム・リャルサラ Ikram Rharsalla (ESP) が優勝しています。
(写真 スカイランナー・ワールドシリーズ最終戦のロウザンスカイレースで優勝した小田切将真。Photo © Twentyfour Media)
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男子のレース序盤で小田切はダニロ・ブランビラ Danillo Brambilla (ITA) を追い抜くとすぐにリードを広げ、そのままフィニッシュまでリードを守り切りました。優勝タイムは2時間56分14秒で、この日サブ3でフィニッシュした唯一の選手となりました。5分差でブランビラが2位、マヌエル・バヨ Manuel Bayo (ESP) が3時間9分46秒で3位でした。
レースを終えた小田切は「厳しいレースでした。登りはきつく、下りはテクニカルで、休む暇がありませんでした。最後のストレートでフィニッシュラインを見たとき、自分がトップだとわかって感激しました。素晴らしいレースを開催された主催者と参加した全ての選手に感謝したいと思います。」とコメントしています。
小田切は今シーズンのスカイランナー・ワールドシリーズでは6月のHochkonig Skyrace (オーストリア)で3位、7月のSkyrace du Marcantour(フランス)で2位、同月のSchlegeis 3000 Skyraceで5位となっており、シリーズランキングで現在男子9位です。
女子のレースではリャルサラが優勝し、スカイマスターズのチケットを確保しました。この日はスタートから先頭を走り、3時間31分35秒でフィニッシュしました。2位のアイナラ・ウルルティア Ainara Urrutia (ESP) に30分、3位のリサ・リッシュ Lisa Risch (GER) に35分の大差をつけての優勝でした。
リャルサラは「このレースは急な登りと下りがある足には厳しいものでした。最初から全開で走りました。地形を楽しみ、多くの部分はスペイン・グラナダの私の地元を思い出させてくれました。今日のような暖かさは私にとって有利で、リードを維持することができました。今日の勝利はリモーネへの大きな自信を与えてくれました。」とコメント。
ロウザンスカイレースの男女各トップ20の選手は、シリーズの総合ランキングに必要なポイントを獲得するほか、各トップ10の選手で今シーズンのシリーズ戦のうち3つ以上のレースを完走している場合にはスカイマスターズの出場資格を獲得します。
ロウザン・スカイレース リザルト
全体のリザルトはこちら。
男子
- 小田切将真 Shoma OTAGIRI (JPN) 2h56’14”
- ダニロ・ブランビラ Danilo Brambilla (ITA) 3h01’21”
- マヌエル・バヨ Manuel Bayo (ESP) 3h09’46”
- トマス・ナバロ Tomas NAVARRO (ESP) 3h13’07”
- ヌノ・シルバ Nuno Silva (POR) 3h14’31”
女子
- イクラム・リャルサラ Ikram RHARSALLA (ESP) 3h31’35”
- アイナラ・ウルルティア Ainara URRUTIA (ESP) 4h01’48”
- リサ・リッシュ Lisa Risch (GER) 4h06’22”
- アリス・ロペス Alice Lopes (POR) 4h10’58”
- ブヴィエ・アクセル Bouvier Axelle (FRA) 4h16’52”
(Source: Skyrunner World Series)