今年で5回目となる美ヶ原トレイルラン&ウォーク in ながわが今週末の7月4日土曜日に開催されます。今年のスカイランニング日本選手権を締めくくるULTRAの部として開催されるこのイベントを、当サイトでは80kmの部を中心に現地からリアルタイムのライブ速報をお送りします。速報は当サイトのTwitterアカウント(@Dogsorcaravan)を中心にお送りする予定です。ぜひフォローしてご覧ください。
【有力選手紹介で西田由香里さんについて追記しました。2015.6.30】
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今回のライブ速報は美ヶ原トレイルラン&ウォーク in ながわ(美ヶ原トレイル)とジャパン・スカイランニング・アソシエーションの協賛でお届けします。
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80kmに加えて、45km、14km、8kウォークが開催
2011年に32kmのトレイルランニングレースとしてスタートしたこの大会は翌年には70kmの部が加わり、第四回となる昨年に80kmと40km、14kmの3つのレースが開催されました。そして今年は80kmから8kウォークまで4つのレース・イベントが、美ヶ原を始めとする夏の信州の高原エリアで開催されます。
大会全体のメイン会場となるブランシュたかやまスキーリゾート(長野県長和町)で前日の3日金曜日に80kmの受付と説明会が開催され、4日土曜日の午前4時に80kmがスタート(制限時間16時間)。続いて45kmは午前8時(制限時間10時間)、14kmと8kmウォークは午前9時(制限時間4時間)にスタートします。
そして、大会の後の4日土曜日は午後6時から後夜祭が開催されます。
稜線や牧場からの眺めが美しいコース、後半は十分な補給ができるように計画が必要
80kmレースは空が白み始める午前4時に標高1,374mのブランシュたかやまスキー場をスタート。スタートからの4kmあまりで標高差400mを登ります。スキー場の頂点からは西へと向かい、ここから大きな時計回りのループを進むことになります。最初のエイドとなるA1和田峠(約14.5km地点)からは三峰山、茶臼山へと進む稜線上のトレイルで美ヶ原牧場へと向かいます。標高2000m前後の高原の美しいトレイルはコース全体のハイライトのひとつとなります。
美ヶ原高原を抜け、物見石山(約27.5km地点)からは標高差1,200mほどの下りでコースの中間となるA4和田宿のエイドへ(約39km地点)。ここからは水沢峠の上り下りを経てA5長門牧場(約53km地点)まで700mほどの登り。登りで距離も長いのでA4和田宿での補給が重要となりそうです。
長門牧場からはA6大門峠(約69km地点)までも高低図にある以外のアップダウンがあり、エイドまでの距離も長いので後半の頑張りどころとなりそうです。最後は標高差350mの登りが待ち受けますが、南の耳(1,838m)を越えると残るは6kmほど。フィニッシュ地点のブランシュたかやまスキー場へとフィニッシュします。
コースの概要については、大会ウェブサイトにコースディレクター・ゆうじん氏による詳しいコースガイダンスが掲載されています。
80kmの部は今年のスカイランニング日本選手権を締めくくるレースとして開催
美ヶ原トレイルのうち、80kの部は今年のスカイランニング日本選手権のULTRAの部として開催されます。
スカイランニング日本選手権はVK(バーティカル、5km以内で1,000mD+以上)、SKY(スカイ、概ね42kmまで)、ULTRA(ウルトラ、42km以上)のそれぞれに対応する3大会が指定され、今回の美ヶ原トレイルの80kmがすでに開催された2つの大会に続きます。日本選手権は来年7月にスペイン・カタルーニャで開催されるスカイランニング世界選手権の代表選考会も兼ねています。
なお、スカイランニング日本選手権の3大会の日程は次の通りです。
- 5月3日 上田バーティカルレース(VKの部、当サイトのレポートはこちら)
- 6月14日 菅平スカイライントレイルランレース(SKYの部<42km>、当サイトのレポートはこちら)
- 7月4日 美ヶ原トレイルラン&ウォーク(ULTRAの部<80km>)
有力選手紹介
女子
福田由香理/Yukari Fukudaは昨年のハセツネ・カップで2位などの活躍で当サイトの2014年日本トレイルランナー・オブ・ザ・イヤー特別賞を受賞。今年は1月のハワイでのHURT 100で5位、3月のIzu Trail Journeyで優勝、6月のスリーピークス八ヶ岳優勝。今回の美ヶ原80kでも優勝候補の一人です。その福田由香理とレースを展開すると思われるのは丹羽薫/Kaori Niwa。5月に国際的に注目を集めるビッグレースであるTransvulcaniaで世界のトップ選手の中で9位。その後も比叡山トレイルランで優勝。6月のスリーピークス八ヶ岳では福田由香理に次いで2位でした。
このほか2013年UTMFで4位の網蔵久美子/Kumiko Amikuraがトレイルのレースに久しぶりに登場。1月のThe North Face 100 Thailandの50kmで優勝、4月の平尾台で2位の今泉奈緒美 / Naomi Imaizumiも上位を走ることになりそうです。【追記・昨年2014年のトランスジャパン・アルプスレース(TJAR)完走者の西田由香里/Yukari Nishidaが美ヶ原80kに参加。昨年のUTMFで7位、大雪山ウルトラトレイル優勝のほか、山岳スポーツ全般で活躍しています。】
男子
男子もスカイランニング日本選手権の初代チャンピオンに向けて多くの有力ランナーが顔を揃えます。
まず名前を挙げたいのは東徹/Toru Higashi。2013年ハセツネ・カップで大会記録を更新して優勝、最近でも日本のトップトレイルランナーがしのぎを削った王滝50kで2位。当サイトとのインタビューでもこの美ヶ原80kに向けた意気込みを聞いています。その東徹とレースを展開するのはやはり小川壮太/Sota Ogawaでしょう。最近では5月の王滝50kで東徹とのレースを制して優勝。その他、経ヶ岳バーティカルリミットでは宮原徹に続く2位、スリーピークス八ヶ岳トレイルで3位。8月のUTMBに向けて、この美ヶ原80kで仕上がりを見ることができるかもしれません。
さらに大瀬和文/Kazufumi Oose。多くのレースに積極的にチャレンジし、今年だけでもハセツネ30k 2位、王滝50kで4位、UTWTシリーズ戦のTNF100 Australiaで18位、ロードのウルトラマラソン・柴又100kで7時間18分という活躍ぶりです。先週の黒姫トレイル/36k(2位)からのリカバリーが気になるところ。 石井克弥/Katsuya Ishiiは昨年の美ヶ原80kで優勝しており今回はタイトル防衛を目指します。コースを知っていることが有利に働くかもしれません。6月の菅平42kでは3位で、先週末の黒姫トレイル/36kにも出場しています(5位)。
昨年のUTMFで8位の小林慶太/Keita KobayashiもTNF100 Australiaで22位で先週末のスパトレイルで2位。1週間足らずという時間がリカバリーに十分なら上位に食い込みそう。そして菊嶋啓/Kei Kikushimaは最近は足の故障に悩まされることが多いものの最近では昨年の黒姫や野沢温泉で優勝。美ヶ原80kで持ち前のスピードが発揮されることに期待です。
さらに、上位争いに加わるランナーとして当サイトが注目するのは次の皆さん。
- 小野雅弘/Masashiro Ono: トル・デ・ジアンで2013年8位、2014年5位。2012年トランスジャパンアルプスレース・4位。
- 平澤賢市/Kenichi Hirasawa: OSJトレイルランニングレースシリーズチャンピオン(2010–14年)、2012年OSJ八ヶ岳100マイル優勝、2013年信越五岳優勝、2014年OSJ KOUMI100優勝。
- 武藤尚一郎/Naoichiro Muto: 2014年上州武尊山スカイビュートレイル/120kで3位、2014年スカイランニングジャパンシリーズ(SJS)4位。
- 貝瀬淳/Jun Kaise 2013年志賀高原マウンテントレイル2位、上州武尊山50km2位、2014年STY 5位。今年の黒姫トレイル/36kで4位。
- 高橋和之/Kazuyuki Takahashi: 今年に入って野辺山100kで3位、奥久慈4位、七時雨トレイル・Caldera Trail優勝。
- 横内宣明/Noriaki Yokouchi: 今年は1月のHongKong 100で12位、先週末のスパトレイルで4位。
- 仁科昌憲/Soken Nishina: 昨年の美ヶ原80kで4位。今年は比叡山9位、奥三河パワートレイル9位。