集中、そして今この瞬間に感謝。松永紘明のウルトラトレイル・タイモーシャン / Ultra Trail Tai Mo Shan参加レポート

【編集部より:が盛り上がる香港で元旦から開催された100マイルのトレイルランニング・イベントで日本から参加した松永紘明 / さんが3位になりました。その松永さんからレースに参加した印象を寄稿していただきました。ウルトラトレイル・タイモーシャン / Ultra Trail Tai Mo Shan162kmのレース「UTMT」に参加した松永さんは23時間30分でフィニッシュ。100マイルなどの長距離山岳レースで世界的に活躍するアントワーヌ・ギュイヨン / Antoine Guillon、クリストフ・ルソー / Christophe Le Sauxに続きました。】【松永さんプロデュースのUTMBツアーは1月14日木曜日の午前10時から日本旅行新潟支店のウェブサイトで募集開始です。】

Sponsored link


集中。そして今この瞬間に感謝することを常に心がけました。

結果、おまけとして、2015年ウルトラトレイルワールドツアー(UTWT)年間チャンピオンのアントワーヌ・ギュイヨン / Antoine Guillton 選手(フランス), 2011年トル・デ・ジアンで2位のクリストフ・ルソー / Christophe Le Saux 選手(フランス)に続いて3位入賞を果たすことができました。今まで100マイルを走るとトップと3–4時間差が当たり前でしたが、今回は約1時間。今取り組んでいることの進捗状況を計ることができました。端的に言えば、今、やっていることがいいってことですね!(笑)

元旦午前8時。過去3–4年間、地元新潟で出場していた雪の三条市元旦マラソン(10キロ)が162キロ、累積9032mへと少し(!?)グレードアップ。

Hiroaki-Matsunaga-UT-TaiMoShan-2016-start

スタートを手前に今回サポートしてくださる皆さんと一緒に。 by Daniel Chung, courtesy of Ultra Trail Tai Mo Shan

Hiroaki-Matsunaga-UT-TaiMoShan-2016-aid

エイドステーションの様子。

初めての香港はすべてが新鮮。トレイルはアスファルトと階段が多いという事前情報通り。序盤のエイドの間隔は1時間半から2時間。正月、一番休みたいときにもかかわらず(!)元旦から私のわがままを聞いて下さったMAGMA仲谷さん(多謝)のスムーズなサポートのおかげで各エイド約1分の補給で次々に通過。今何キロ地点か知る間もなく気がつけば夕方、という展開でした。

Hiroaki-Matsunaga-UT-TaiMoShan-2016-run

コース上での松永さん。

午後6時、ナイトランが始まりました。さすがにこのあたりからは脳に疲れを感じます。ただ次のエイドを目指す。これに集中します。110キロ地点で撮影隊と併走しながら、前に2人いて、その差が約10分と初めて知ります。

止まったのは各エイド、トイレ以外に3回。1回目は稜線で現れた360度の夜景ポイント。せっかくなので5秒ライトを消して堪能。2、3回目は猛烈に眠くなった午前2-3時の間。各30秒、「1,2,3,4・・・」と数えながらうつ伏せに寝ました。

140キロ地点で、すごーく遠く、はるか後方にヘッドライトが来ているように見えました。「ゲゲゲー」。心が乱されたのを覚えています。そのライトの存在を感じながら、152キロ最終エイド。ライトのおかげで(!?)1分補給にてすぐ出発。ラスト10キロ。何度も、集中すべきことを思い出しそれを繰り返しながら最後の登りを味わいました。

ちなみにゴール後わかったこと。あの謎のライト。それはただの地元のおじさんでした。なーんだ。

Ultra-Trail-Tai-Mo-Shan-UTMT2016-Matsunaga

優勝したアントワーヌ・ギュイヨン(左)、2位のクリストフ・ルソー(右)とともに。3位でフィニッシュした松永紘明さん(中)。

最後にお知らせです。「トレイルランナーズ」では今年も1月、2月に新潟県各地で「トレイルランナーズ スノーシューカップ」(TSC)を開催、皆さんの参加をお待ちしております。また毎年好評をいただいているUTMB®参加・応援ツアー(日本旅行新潟支店)もまもなく募集を開始します。5月、6月に初開催となる櫛形山脈、粟ケ岳など3つのトレイルランニングレースとあわせて(注・当サイトの紹介記事はこちら)、どうぞよろしくお願いします!

Hiroaki-Matsunaga-Square

松永紘明 / Hiroaki Matsunaga

松永紘明(まつなが・ひろあき)1980年2月生まれ、静岡県出身。少年時代からサッカーに打ち込み、そのトレーニングのために山を走り始める。大学生でに出場してから、ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(現・UTMB®)をはじめとする国内外のトレイルランニングレースで活躍。現在は「トレイルランナーズ」代表として新潟県を拠点にトレイルランニングなどのアウトドアスポーツイベントの主催・プロデュースにも力を注いでいる。スポンサーにTHE NORTH FACEC3fitSHOTZROOMEATMAGMANew-haleSWANSZENCreer hairパートナーズプロジェクト税理士法人ことぶき寿司

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link

ABOUTこの記事をかいた人

松永紘明(まつなが・ひろあき)1980年2月生まれ、静岡県出身。少年時代からサッカーに打ち込み、そのトレーニングのために山を走り始める。大学生でハセツネCUPに出場してから、ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(現・UTMB®)をはじめとする国内外のトレイルランニングレースで活躍。現在は「トレイルランナーズ」代表として新潟県を拠点にトレイルランニングなどのアウトドアスポーツイベントの主催・プロデュースにも力を注いでいる。スポンサーにTHE NORTH FACE、C3fit、SHOTZ、ROOMEAT、MAGMA、New-hale、SWANS、ZEN、Creer hair、パートナーズプロジェクト税理士法人、ことぶき寿司。