日本の頂点を決めるマラソンを走る。東徹さんのびわ湖毎日マラソン・レースレポート

【編者より・ / さんはトレイルランニングの世界では、選手としてだけでなく地元・広島県三原市で三原・白竜湖トレイルランレースの実行委員としても活躍しています。その東さんはロードのマラソンでは2時間19分12秒(2009年福岡国際)という記録を持っています。その東さんが毎年出場しているびわ湖毎日マラソンは毎年3月に開催され、フルマラソンで2時間半以内といった厳しい出場資格を満たした選手だけが参加出来るエリートレースです。今年はリオ五輪の日本代表選考レースとしても注目を浴びたこの大会に今年も参加した東さんにレポートを寄稿していただきました。】

今年のびわ湖毎日マラソンは4年に1度のオリンピック代表選考の最終戦でした。毎回,オリンピック最終予選の雰囲気の中で走れるのはとても楽しみです。アップの時点からテレビカメラが選手を追いかけ,陸連関係者や実業団の監督が見守っている風景に緊張感が伝わってきます。

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緊張感の漂うびわ湖毎日マラソンのスタート前。(写真提供はいずれも東徹さん)

ここ7年間,マラソンは記録を狙って走るためにシーズンごとに福岡国際マラソンびわ湖毎日マラソンの2回と決めて走っています。今シーズンは12月の福岡で久しぶりに結果(2時間20分32秒)を残すことができ気楽に走ることができました。

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力走する東徹さん。

スタートは4列目の内側だったので,インコースで自分のペースで入ることができました。5㎞は予定通りでしたがあまり余裕もなく,10㎞手前で20分切りを狙う集団から遅れてしまいました。その集団にはトレイルも走る第1空挺団の小山真一選手と選手が付いており置いていかれました。そこからは後続の選手に抜かれると少しついては離れ、の繰り返し。中間の折り返し地点を過ぎると自分で押して走ることはもうできず、惰性の走りに。30㎞を過ぎてからは、何とかゴールまでたどり着く、といった走りで苦しいレースとなり、フィニッシュは2時間27分23秒(89位)でした。

福岡国際マラソンの疲れから調子も上がらずこの日の大会を迎えてしまい、2時間20分切りを狙って走ったものの、結果を残すことはできませんでした。摂氏20度近くだった気温にも対応できませんでした。ただ、優勝を争った選手たちの走りをみると言い訳はできないと思います。

今回は地元の広島県三原市から大学4年生の森橋完介選手との遠征でした。彼が高校生の頃に同じチームで駅伝を走ったり練習した仲間で、今年の箱根駅伝では大東文化大学の2区を走った選手です。今年の箱根が終わってから手探りでマラソンに向けた練習を始め、悪条件の中で2時間18分11秒(29位)という結果で、これからが楽しみです。トレイルで活躍する選手や秋元佑介選手とは同級生。山にも興味があるようなのでそのうち注目される選手になるかもしれません(笑)。

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今回びわ湖毎日マラソンに参加、応援で集まった皆さんと。

今年は福岡国際もびわ湖毎日も例年になくトレイルランナーが多く出場していたと感じました。トレイルでもロードを走る走力の大切さが注目され、マラソンとトレイルの壁が低くなってきていると思います。マラソンをメインにしているランナーも誘ってトレイルランニングをますます盛り上げていきたいと思います。

今回のびわ湖で私の今シーズンのレースは終了です。これから少し休養し、次は7月にスペインで行われるスカイランニング世界選手権(105㎞)に向けてしっかり準備していく予定です。

東徹(ひがし・とおる):1975年生まれ。Team ASICS、大和走友会、GGRCに所属。トレイルランニングでは2013年にハセツネCUPで優勝し、大会記録を更新したことで広くその名を知られる。トレイルと並行してロードレースにも積極的に参加しており、マラソンPRは2:19:12(2009年福岡国際)というスピード。昨年はスカイランニング日本選手権・ウルトラの部()で優勝、今年は日本代表としてスペインで行われる世界選手権に出場の予定。アスリートとしての活躍のほか、地元である広島県三原市で三原・白竜湖トレイルランレースの実行委員を務めるなど、西日本でトレイルランニングの楽しさを伝える活動にも取り組んでいる。
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