先週末の6月4日土曜日、新潟県三条市でMt. Awa Vertical Kilometer®が開催され、男子はバーティカルの皇帝・宮原徹 / Toru Miyaharaが、女子は注目の大学生、高村貴子 / Takako Takamuraが優勝しました。
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Mt. Awa Vertical Kilometer®は標高1,292mの粟ケ岳山頂へと標高差1,120mを5.6kmのコースで駆け上るバーティカル・キロメーター(VK)のイベント。トレイルランナーズの松永紘明さんがプロデュースする今年初開催の大会で、2016年のスカイランナー・ジャパンシリーズ(SJS)のVKカテゴリーの第2戦となっています。約100人の参加者のうち、新潟県外からの参加が7割を占め、全国的に注目度の高い大会となりました。
コースは田んぼの真ん中の広場をスタートし、最初の1km強はほぼ平坦。山頂が近づく後半になると傾斜は一層きつくなるというタフなもの。午後2時に最初のランナーがスタートしました。
国内の有力アスリートが集まる中で男子優勝を果たしたのは宮原徹 / Toru Miyahara(滝ヶ原自衛隊)。富士登山競走の大会記録を持つなど山岳レース、特に登りでは圧倒的な実力を誇る宮原が、5月のSJS第1戦、上田VKに続いての二連勝となります。優勝タイムは46分46秒で、続く選手に5分近くの大差をつけての圧勝でした。女子は北海道在住の大学生、高村貴子 / Takako Takamura(TECNICA)が1時間9分13秒で優勝。昨年はハセツネ・カップで3位、今年は上田VKで2位、前週の比叡山50kで3位など、積極的にレースに出場して結果を残しており、今回はSJSシリーズ戦で初優勝です。
男子では5月の上田VKで4位、今年のスカイランニング世界選手権にVKカテゴリーの日本代表として出場する渡辺良治が2位となりました。3位には近藤敬仁、4位には46歳のベテラン、横山忠男。5位は柳澤隼人でした。女子は2位以下に阿部智恵子、岩楯志帆、須藤吉仕子、山田幸子が続きました。阿部、須藤は50代で、ベテランが女子上位を占める形になりました。
スカイランナー・ジャパンシリーズ(SJS)は今週末の6月12日日曜日にSKYカテゴリーの第2戦となる菅平スカイライントレイルランレース(菅平42k)が長野県上田市で開催。VKカテゴリーでは7月2日土曜日のびわ湖バレイバーティカルレースが今回の粟ケ岳に続く第3戦となります。
Mt. Awa Vertical Kilometer® リザルト
男子 / Men
- 宮原徹 / Toru Miyahara(滝ヶ原自衛隊) 46:46
- 渡辺良治 / Ryoji Watanabe 51:42
- 近藤敬仁 / Yoshihito Kondo(The North Face) 53:02
- 横山忠男 / Tadao Yokoyama 53:11
- 柳澤隼人 / Hayato Yanagisawa(滝ヶ原自衛隊) 54:13
- 鈴木龍弥 / Ryuya Suzuki 54:56
- 秋元佑介 / Yusuke Akimoto(第一空挺団) 55:06
- 加藤真也 / Shinya Kato 55:10
- 宮川鉄也 / Tetsuya Miyagawa 55:15
- 小山真一 / Shinichi Koyama (第一空挺団) 55:48
女子 / Women
- 高村貴子 / Takako Takamura(TECNICA) 1:09:13
- 阿部智恵子 / Chieko Abe 1:12:32
- 岩楯志帆 / Shiho Iwadate 1:14:34
- 須藤吉仕子 / Kishiko Suto 1:20:06
- 山田幸子 / Sachiko Yamada 1:22:14
(協力・日本スカイランニング協会)