ダイジェスト・Day 5 山の日に望月将悟が五日目でのフィニッシュで大会新記録を達成 #TJAR2016

夏らしい青空、高い気温の中で現在開催中のトランスジャパンアルプスレース/Trans Japan Alps Race(TJAR) は今日8月11日木曜日の山の日に五日目となりました。この大会三連覇中で、大会記録(5日5時間22分、2010年)を持つ望月将悟 / Shogo Mochizukiが静岡市の大浜海岸にフィニッシュ。4日23時間52分で、自身の大会記録を更新して初の5日以内でのフィニッシュで四連覇という偉業を成し遂げました。現在も残る26人が南アルプスの山中をフィニッシュ目指して進んでいます。当サイトのダイジェストはトレイルランニングの撮影で著名なフォトグラファー、藤巻翔 / Sho Fujimaki、後藤武久 / Takehisa Goto、小関信平 / Shimpei Koseki、宮上晃一 / Koichi Miyagamiの皆さんに写真をご提供いただいてお送りしています。

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(写真・フィニッシュをシャンパンで祝う望月将悟。Photo by © Hitomi Iwasa)

トランスジャパンアルプスレース/Trans Japan Alps Raceの概要については当サイトの記事もご覧ください。

本日深夜12時スタート・期間中のダイジェストはD/Cで。トランスジャパンアルプスレース / Trans Japan Alps Race #TJAR2016

2016.08.06
TJAR-logo

国内外のトレイルランニングレースで活躍する望月将悟が、自らの地元・静岡で、日本中の注目が集まる中で鮮やかな結果を残しました。2年おきに開催されるTJARで2010年から3回連続で優勝し、TJARの顔ともいえる存在の望月は、今回も前半の中央アルプスの手前までは、他の選手と前後しながら先頭をリードしました。しかし、三日目に中央アルプスに入ってからは敢然と単独で先頭に。そのまま三日目の15:36に市野瀬(224km)、南アルプスに入った四日目の12:32には三伏峠(263km)に12:32に到着。そのまま順調に荒川小屋(276km)には17:55に到着し、食事と仮眠の後に21:24に出発。茶臼小屋(296km)に五日目の6:29に到着し、南アルプスでの最後の山小屋となる横窪沢小屋を10:15に通過。舗装路区間に出て、フィニッシュまで残り70kmとなる井川オートキャンプ場を12:55に通過しました。今回の大会期間中は天候に恵まれて暴風雨などによる停滞がなかったことも幸いして前人未到の五日切りでの優勝を果たしました。

南アルプスを走破して昼過ぎには井川に到着した望月将悟。 Photo by © Sho Fujimaki

望月に続くのは紺野裕一。その後には渡部祥、石田賢生が続いています。

なお、3-4位を走っていた朽見太朗が昨夜の塩見岳からの下りで腸脛靭帯に強い痛みが走ったといい、その後三伏峠で休養を取った後スタートしましたが、状態が良くなく、五日目の午前にリタイアしています。現在のところ、29名の参加者中、2名がリタイア、一人がフィニッシュ。残る26人が南アルプス以南のコースを走っています。次の関門は明日六日目(金曜日)午後5時に三伏峠(263km)でとなります。

笑顔でフィニッシュ後のインタビューに応じる望月。 Photo by Hitomi Iwasa

三伏峠(263km)到着順位

  1. 望月将悟(四日目12:32、12:47発)
  2. 渡部祥(四日目20:45、五日目0:26発)
  3. 石田賢生(四日目21:54、五日目1:52発)*望月と渡部の間に紺野裕一が三伏峠に到着している模様です。
  4. 朽見太朗(四日目22:50、五日目8:56発)
  5. 船橋智(五日目6:36、7:09発)
  6. 斉藤聡之(日目、9:17発)
  7. 北野聡(五日目8:30、9:13発)

 市野瀬(224km)到着順位

  1. 望月将悟(三日目15:36、17:20発)
  2. 紺野裕一(三日目18:39)
  3. 朽見太朗(三日目19:52)
  4. 渡部祥(三日目20:29)
  5. 石田賢生(四日目0:31)
  6. 北野聡(四日目6:13)
  7. 船橋智(四日目6:17)
  8. 斉藤聡之(四日目6:24)
  9. 新藤衛(四日目8:06)
  10. 大原倫(四日目9:24)
  11. 雨宮浩樹(四日目11:19)
  12. 佐幸直也(四日目12:19)
  13. 松浦和弘(四日目12:19)
  14. 米田英昭(四日目17:23)
  15. 仙波憲人(四日目17:25)
  16. 吉藤剛(四日目17:32)
  17. 江口航平(四日目17:49)
  18. 柏木寛之(四日目17:58)
  19. 桑山史朗(四日目18:11)
  20. 男澤博樹(四日目20:41)
  21. 栗原葉子(四日目23:32)
  22. 田中尚樹(四日目23:32)
  23. 恵川裕行(五日目0:47)
  24. 内山雄介(五日目4:43)
  25. 岡田泰三(五日目5:37)
  26. 村上貴洋(五日目7:14)
  27. 竹内雅昭(五日目7:44)
  28. 岩崎勉(五日目11:33)

 

宝剣山荘(180km)出発順位

  1. 望月将悟(三日目3:14)
  2. 朽見太朗(三日目6:34)
  3. 紺野裕一(三日目7:00)
  4. 渡部祥(三日目7:02)
  5. 石田賢生(三日目10:55)
  6. 新藤衛(三日目12:18)
  7. 船橋智(三日目12:19)
  8. 北野聡(三日目12:21)
  9. 斉藤聡之(三日目12:57)
  10. 雨宮浩樹(三日目15:29)
  11. 佐幸直也(三日目15:29)
  12. 大原倫(三日目15:45)
  13. 松浦和弘(三日目17:24)
  14. 吉藤剛(三日目19:42)
  15. 柏木寛之(四日目1:18)
  16. 江口航平(四日目2:01)
  17. 男澤博樹(四日目2:26)
  18. 仙波 憲人(四日目2:26)
  19. 米田 英昭(四日目2:26)
  20. 桑山史朗(四日目 2:26)
  21. 栗原葉子(四日目3:43)
  22. 田中尚樹(四日目6:29)
  23. 恵川裕行(四日目8:10)
  24. 村上貴洋(四日目10:22)
  25. 内山雄介(四日目10:22)
  26. 岡田泰三(四日目11:47)
  27. 竹内雅昭(四日目12:00)
  28. 岩崎勉(四日目12:16)
これも読む
甲斐大貴がロング80km男子で銀メダル、吉住友里が銅メダル、団体タイトルは日本が独占/アジアパシフィック・トレイルランニング選手権二日目 #APTRC

上高地(105km)通過順位

  1. 紺野裕一(二日目7:37)
  2. 望月将悟(二日目8:01)
  3. 朽見太朗(二日目10:05)
  4. 渡部祥(二日目11:38)
  5. 石田賢生(二日目13:03)
  6. 斉藤聡之(二日目14:43)
  7. 船橋智(二日目15:10)
  8. 新藤衛(二日目15:29)
  9. 雨宮浩樹(二日目15:47)
  10. 北野聡(二日目16:05)
  11. 佐幸直也(二日目16:53)
  12. 大原倫(二日目16:53)
  13. 松浦和弘(二日目17:14)
  14. 吉藤剛(二日目18:46)
  15. 江口航平(二日目19:12)
  16. 柏木寛之(二日目19:22)
  17. 米田英昭(二日目21:14)
  18. 仙波憲人(二日目21:26)
  19. 桑山史朗(二日目21:26)
  20. 栗原葉子(二日目22:31)
  21. 男澤博樹(三日目1:23)
  22. 田中尚樹(三日目3:58)
  23. 岡田泰三(三日目4:13)
  24. 内山雄介(三日目6:22)
  25. 恵川裕行(三日目6:41)
  26. 村上貴洋(三日目7:02)
  27. 竹内雅昭(三日目7:23)
  28. 岩崎勉(三日目7:23)

リタイア

  • 玉置千春(双六小屋<80km>)
  • 朽見太朗(三伏峠<263km>通過後、腸脛靭帯炎で)

六日目はフィニッシュラインが賑わいそう、三伏峠の関門通過は何人になるか?

8月12日(金)は大会6日目、全選手が南アルプスに入ります。大浜海岸のフィニッシュラインには次々と選手が到着しそうです。また午後5時には三伏峠の関門時間を迎えます。何人がこの関門を通過できるかにも注目です。南アルプス山中は通信の難しい山深いところが多いため、進捗についての情報が入りにくいですが、畑薙以降の状況については、当サイトでも改めて情報を整理してお伝えします。

参考

さらに写真

当サイトのFacebookページではフォトグラファーチームから提供していただいた写真をご紹介しています。記事では紹介しきれないものも多数ありますのでぜひご覧ください。

  • (New)#TJAR2016 Day 5 – 望月将悟が大会新記録で優勝:レース後半は単独リードを守った望月将悟。山を降りて、町に入るにつれて応援の人が増え、五日以内のフィニッシュへの期待が高まります。GPSのトラッキングを見て一喜一憂する中、望月は23時52分に大浜海岸に到着。四連覇を果たしました。Photo by Sho Fujimaki
  • (New)#TJAR2016 Day 5 – 望月将悟、故郷・井川へ:これまで3大会連続優勝のTJARの帝王、望月将悟が五日目の昼前にとうとう南アルプスを下り、残る舗装路区間に入りました。故郷である井川では地元の皆さんの熱狂的な応援に出迎えられました。 Trans Japan Alps Race (TJAR) Photo by Sho Fujimaki
  • #TJAR2016 Day 4 – 中央アルプス、駒ヶ根、市野瀬:スタートから4日目となる8月10日水曜日は多くの選手にとって中央アルプスを経て、南アルプスの手前のチェックポイントとなる市野瀬に到着することが目標となりました。中央、南の両アルプスをつなぐ駒ヶ根市内の日中の最高気温は33℃でした。Photo by Shimpei Koseki
  • #TJAR2016 Day 3 – 木曽谷 熱波に見舞われた三日目の8月9日(火)。多くの選手は上高地から舗装路で木曽谷へ向かいました。選手を温かく見守る木祖村薮原の 木祖村薮原 スーパーマーケットまると は選手にとってオアシスといえる存在です。ここから選手は旧木曽駒高原スキー場を経て、中央アルプス・木曽駒ヶ岳に向かいます。 Photo by Sho Fujimaki
  • #TJAR2016 Day 3 – 池山小屋 上位を走る選手は三日目に中央アルプスを縦走しました。木曽駒ヶ岳から空木岳へと南下し、駒ヶ根市へと降りる途中にあるのが池山小屋で、ここには水場もあります。ここまでくれば駒ヶ根の街はもうすぐ。Photo by Takehisa Goto
  • #TJAR2016 Day 3 – 宝剣岳 TJARのコースの中で中央アルプスは比較的短い山岳パートですが、宝剣岳の手前にはスリリングな岩場があります。宝剣山荘にはチェックポイントがあり、山小屋で一息つける場所となっています。 Photo by Shimpei Koseki
  • #TJAR2016 Day 2 – 上高地、スーパーまると、旧木曽駒高原スキー場 大会二日目、北アルプスの最後の山となる槍ヶ岳を未明に通過した上位選手は朝には上高地へ。舗装路で木曽谷へ向かい、途中で補給します。その日の夜には次に控える中央アルプスの麓に到着です。 Photo by Sho Fujimaki
  • #TJAR2016 Day 2 – 薬師岳 Mt. Yakushi 大会二日目に入って剱岳と槍ヶ岳の間になる薬師岳を進むのは全体の真ん中から後を走る選手たち。今日も快晴で美しい山の眺めが広がりますが、3日目の午前8時が上高地の関門締め切りとなるので、あまりのんびりとはしていられません。 Photo by Shimpei Koseki
  • #TJAR2016 Day 1 – 一服劔 Ippuku-Tsurugi 最初の難所となる剱岳を過ぎると、選手はしばし北アルプスの深い山岳エリアを楽しむことになります。Photo by Kozo Okushima
  • #TJAR Day 1 – 五色ヶ原 Goshikigahara 剱岳を過ぎ、スタートから44-5kmにある五色ヶ原は高山植物の美しい山上の楽園。夏らしい青空の下を各選手とも笑顔で進みます。 Photo by Takehisa Goto
  • #TJAR2016 Day 1 – 剱岳 / Mt. Tsurugi スタートから約30kmの舗装路を走って馬場島へ。そこから早月尾根で選手は剱岳へ向かいます。日本で最も難度が高い山の一つですが、TJARの選手にはまだ入り口にすぎません。 Photo by Sho Fujimaki
  • #TJAR2016 Day 1 – Start 2016年8月6日土曜日の深夜12時、8回目のトランスジャパンアルプスレース( Trans Japan Alps Race (TJAR))が富山県魚津市の早月川河口をスタート、静岡市大浜海岸までの415km、日本アルプスを縦走する旅に29人が旅立ちました。 Photo by Shimpei Koseki
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