今年のコースは昨年2015年とほぼ同じですが、細部が変更されています。昨年と同じく秋の開催となるウルトラトレイル・マウントフジ / Ultra-Trail Mt. Fuji(UTMF)のコース概要図が昨日8月19日に発表され、コースの全体が明らかになりました。
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今年のUTMFは9月23日金曜日に開幕。167km / 8,073mD+のUTMFは富士河口湖町の大池公園をスタート・フィニッシュとする反時計回りのコースとなりました。UTMFは昨年までの4大会で毎回、回る方向が入れ替わっていましたが、今回は昨年と同じとなりました。STYは71km / 3,613mD+となり、富士山こどもの国をスタートし、反時計回り(山中湖経由)で大池公園をフィニッシュします。
昨年2015年大会との比較でみた今年のUTMFのコースの変更点は次のようになっています(昨年大会のコース概要図はこちら。実際に開催された大会では悪天候、環境保護のために大会前日にコースが一部変更されています)。これらの変更により、UTMFは昨年(コース変更前)の168.6km / 8,337mD+から167km / 8,073mD+になりました。なお詳細なコースマップは9月上旬に発表される予定です。
- スタート地点が八木崎公園から大池公園に変更。UTMFのスタート・フィニッシュ地点は昨年までの富士河口湖・八木崎公園から、第一回大会のスタート・フィニッシュ地点だった大池公園に変更されています。大池公園は八木崎公園から河口湖畔沿いに約1キロ南東に位置します。
- スタートから13km地点の鳴沢にウオーターエイドが復活。昨年のコースではエイドが置かれなかった鳴沢にウォーターエイド(W1)が置かれることとなりました。これがUTMFの最初のエイドとなります。
- 天子山地へは舗装林道で登り、熊森山から稜線へ。A3麓(47km)を出てから昨年まではすぐに雪見岳へと向かう急なトレイルの尾根を登りましたが、今年は井之頭まで南下。舗装林道で標高を上げ、林道の途中にあるパラグライダーの飛び台あたりから、上りのトレイルに入って熊森山の山頂を目指します。この上りのトレイルの標高差は約450m。UTMFの難所として知られる天子山地の区間はその分短くなりました。
- 天子の森キャンプ場(67km地点)にウォーターエイドが新設。長者ヶ岳から天子山地を下りた田貫湖畔の天子の森キャンプ場にウォーターエイドが設けられます。昨年の大会では麓から富士宮までの23kmにエイドがなく、ランナーには過酷な区間となっていたのでこのエイドの新設は朗報です。
- 富士山資料館のエイドが廃止に。昨年は富士山こどもの国のエイドから7.5km先となる富士山資料館にエイドが置かれていましたが、今年はこのエイドが置かれません。これに伴い、富士山資料館に向かうための往復区間(往復で約8km、+110mD+)もコースから除かれます。
- すばしりから山中湖きららへは篭坂峠経由に。すばしり(123km地点)を出てからは昨年までは三国山ハイキングコースを経由して山中湖きらら(136km地点)に向かっていました。今年のコースは昨年の大会前日に発表された変更後のコースと同じものに変更されています。すなわちすばしりから最初のピークとなる立山に登った後は篭坂峠へと下り、ここからは舗装路経由で山中湖畔に出て山中湖きららのエイドに向かいます。
- 杓子山から先がトレイル区間に変更。UTMFの最終盤、二十曲峠(142km地点)を出て147-8km地点あたりにある杓子山から、従来は南側の急斜面のトレイルで大ザス峠へ下り、ここからは林道の下りとなっていました。今年は杓子山からはそのまま西へ直進するトレイルを進んでから林道に降りる形に。標高差で300mの下りが林道からトレイルに置き換わったことになります。杓子山南側のトレイルは急な上、雨が降ると滑りやすいので、新コースはより安全かもしれません。
2016年UTMFのコースマップ
2016年のSTYコースマップ
167kmのUTMFは9月23日金曜日の午後1時に富士河口湖・大池公園をスタート、制限時間は46時間。71kmのSTYは9月24日の正午に富士山こどもの国をスタート、制限時間は20時間。167kmのUTMFがUltra-Trail World Tourの第11戦となっています。