DC Weekly | 先週末は9 Dragons、Rocky Raccoon、Sean O’Brien、来週末はTarawera・2017年2月6日

2016Tarawera-jonas buud finish line

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyを今年もお届けします。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

(写真・昨年のTarawera Ultra Marathonで優勝したジョナス・ブード / Jonas Buud(スウェーデン)のフィニッシュ。Photo courtesy of Tarawera Ultra Marathon)

先週末のイベント

2月4日土曜日 – 5日日曜日:9 Dragons Ultra

  • 9 Dragons Ultra (50m, 50k):香港で初開催のトレイルランニング・イベントで土曜日に50マイル(スタートは金曜日深夜)、日曜日に50kmのレースが行われました。両方のレースを走ってその合計タイムを競う50/50の部も設けられていました。
    • 金曜日の深夜12時にスタートした50マイルのレースはケイシー・モーガン Casey Morgan(イギリス)が9:57で優勝、2位にジョン・エリス John Ellisが7分差、そのあとはやや大きく開いてトップから51分で3位に大瀬和文 Kazufumi Oose(トップから+51分)がフィニッシュ。4位にジェレミー・リッチー Jeremy Ritcey、5位にジャッキー・レオン Jacky Leung、6位に 原良和 Yoshikazu Hara(トップから+83分)でした。女子はマリー・マクノートン Marie McNaughtonが11:13で優勝、総合5位。2位に34分差でルーシー・バーソロミュー Lucy Bartholomewでした。50マイルのみ参加の大瀬は50マイルの部で優勝となりました。
    • 日曜日の午前7時半には50kmのレースがスタート。トップでフィニッシュしたのは50kmのみ参戦のヴラド・イクセル Vlad Ixelで6:51。しかし前日に50マイルを走ったケイシー・モーガンも2分差の6:53でフィニッシュ。3番手も50マイルを走っているジャッキー・レオンでした。女子も50kmのみ参加のエルサ・ジャンデデュー Elsa Jeandedieuが8:02で優勝。二番手は50マイルも走っているマリー・マクノートン Marie McNaughtonで8:14でした。
    • 二つのレースのタイムを合算した50/50の優勝はケイシー・モーガン Casey Morgan、2位にジョン・エリス John Ellis、3位はジャッキー・レオン Jacky Leung。日本の原良和 Yoshikazu Haraは6位となりました。女子はマリー・マクノートン Marie McNaughtonが1位、2位にルーシー・バーソロミュー Lucy Bartholomewでした。リザルトはこちらから。
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2月4日土曜日:Rocky Raccoon、Sean O’Brien、TNF100 Thailand

  • Rocky Raccoon 100:アメリカ、テキサス州ハンツビルで開催。20マイルの周回トレイルを5周するコースです(前週の紹介記事ではAltra Western States Golden Ticket Raceと紹介していましたが、間違いでした)。男子はイギリスのジェームズ・ステュアート James Stewartが13:39で優勝。女子はサブリナ・リトル Sabrina Littleが16:50で前年に続き優勝。米国陸連の100マイルのトレイル全米選手権については男子は2位で米国籍のロニー・デルツァー Ronnie Delzerが13:44で、女子はサブリナ・リトルがそれぞれチャンピオンとなりました。リザルトはこちら
  • Sean O’Brien (100k/50m/50k/26m):アメリカ・カリフォルニア州マリブで開催。100kmのレースがAltra Western States Golden Ticket Raceとなっていました。男子ではChristopher Wehan(8:24)、Ryan Kaiser(8:30)、女子はEmily Harrison(9:56)、Sabrina Stanley(10:19)がそれぞれ1位、2位となり、ウェスタンステイツへの出場権を獲得。上宮逸子 Itsuko Uemiyaは11:40で女子7位でフィニッシュしています。リザルトはこちら
  • The North Face 100 Thailand (100k, 75k, 50k, 25k, 15k):タイ・バンコク近郊で開催。100kmの男子のレースは先月のHK100で8位のハリー・ジョーンズ Harry Jones(イギリス、タイ在住)が9:26で優勝、同じくHK100で7位だったジェイ “Jay” Jantaraboon Kiangchaipaiphana が10:16で2位でした。日本の小川浩 Hiroshi Ogawaが10位になっています。女子はタイのピトチャナン・マハコット Phitchanan Mahachotが12:34で優勝しています。このほか、75kmのレースでは今泉奈緒美 Naomi Imaizumiが女子優勝、男女総合4位でした。リザルトはこちら

2月5日日曜日:イセエビCUPおんじゅく

今週末のイベント

2月11日土曜日:Tarawera Ultramarathon、Coast to Coast

  • Tarawera Ultramarathon (100k / 85k / 60k):ニュージーランド北島で開催。102kmのレースはロトルア/Rotoruaからカウェラウ/Kawerauに向かうコースで今年のUltra-Trail World Tourの第2戦です。レースのスタートは11日土曜日の午前6時(日本時間同日午前2時)。102kmの部には日本からの16人を含む619人がエントリーしています。
    • 男子では昨年のこの大会で優勝しているジョナス・ブード / Jonas Buud(スウェーデン)が優勝候補の一番に上がります。2015年のIAU100km世界選手権チャンピオンでトレイルでも昨年はTransgrancanariaで6位、Lavaredo Ultra Trailで7位。スムーズで走りやすいTaraweraは得意なコースです。42歳のベテランが2連覇を果たせるか。これに対してジム・ウォルムズレイ Jim Walmsleyは昨年のLake Sonoma、JFKという50マイルのビッグレースを制したほか、グランドキャニオンのFKTを更新するなどの活躍でUltrarunner of the Yearに選ばれた、今アメリカで最も注目を集める若手ランナー。今シーズンのスタートとなる今回の走りに注目です。そして昨年のUTWT年間チャンピオンのゲティミナス・グリニウス Gediminas Grinius。昨年はHK100で3位、Transgrancanariaで2位、Lavaredoで2位、UTMBで2位、ウェスタンステイツで4位。今回も上位争いには必ず加わってくるでしょう。そしてオーストラリアのスピードランナーで昨年のこの大会で2位だったのはデビッド・ビーン David Byrne。5000mでPRが13分49秒という俊足の持ち主を当サイトが初めてみたのは2015年2月のスカイランニングアジア選手権。トレイルや100kmという距離に慣れてきているなら、今回も上位に絡んでくるかもしれません。
    • 女子はアメリカのマグダレナ・ブーレ Magdalena Bouletカミーユ・ヘロン Camille Herronの優勝争いとなるというのが大方の見方です。マグダレナ・ブーレはフルマラソンPRが2時間26分のオリンピック出場経験者。2013年からトレイルを走るようになって、TNF 50 mileで2014年に優勝、2015年ウェスタンステイツ優勝、2016年のUTMBでは5位でした。カミーユ・ヘロンもロードのフルマラソンで活躍してきたアスリートで、その実力は2015年のIAU世界選手権で100km、50kmのダブル優勝を果たしたことで知られています。今年1月のBandera 100kでは2位になったばかりです。UTMFでの活躍で日本でもおなじみのフェルナンダ・マシェール Fernanda Macielも今回のTaraweraで上位を狙います。昨年はサハラ砂漠マラソンで3位、スカイランニング世界選手権・Buff Epic Trail 105kで5位でした。地元となるニュージーランドのフィオーナ・ヘイヴィス Fiona Hayviceが昨年のこの大会で優勝したのはファンの間で驚きを呼びました。しかし昨年はUltra Trail Australiaで2位になるなど実績を残しています。昨年に比べると欧米からの選手層が厚くなった今年ですが、どこまで上位に食い込めるかに注目です。
  • Coast To Coast Night Trail Ultra (70k):インドネシア・ジョグジャカルタで開催。浜辺をスタートして海辺の丘陵地を走るコースとなっています。Asia Trail Masterのシリーズ戦の一つとなっています。
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2月12日日曜日:くだまつ笠戸島アイランドトレイル

  • くだまつ笠戸島アイランドトレイル(30k, 17k):山口県下松市の笠戸島で開催。瀬戸内海に浮かぶ温暖な島のトレイルレースは奥宮俊祐さんのプロデューサーで今回が2回目の開催。当サイトでは昨年のレースの模様を東徹さんにレポートを寄稿していただいています。
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