DC Weekly | 先週末はリヴィーニョ、越後カントリーなど、今週末はLavaredo, Mont-Blanc, Western Statesなど・2017年6月19日

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyを今年もお届けします。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

(写真・週末に開催されたEchigo Country Trailの表彰台。Photo by Soken Nishina)

先週末のイベント

6月16日金曜日 – 19日月曜日:Bighorn

  • Bighorn 100 (100m, 52m, 32m, 18m):アメリカ・ワイオミング州のビッグホーン国立森林公園で開催される歴史あるトレイルランニングレース。

6月16日金曜日 – 18日日曜日:Livigno Skymarathon, Zugspitz

  • Santa Caterina Vertical Kilometer®Livigno Skymarathon (34k):イタリア・リヴィーニョで開催。金曜日のバーティカル・キロメーターはVertical Kilometer World Circuitの第6戦。距離わずか2.9kmで平均斜度35度のVKを制したのは男子がミッチェル・ボスカッチ Michele Boscacciで34分56秒。女子はバレンティナ・ベロティ Valentina Belottiで41分26秒。男女ともイタリアのアスリートが優勝しています。日曜日にはスカイランナー・ワールドシリーズのSky Classicカテゴリーの第3戦、Livigno Skymarathon(34k)が開催。男子はタデイ・ピビック Tadei Pivk(イタリア)が3時間52分で優勝、2位は2分差でアリツ・アヘア Aritz Egea(スペイン)でした。女子はゼガママラソンに続いてマイテ・マイオラ Maite Maiora Elizondo(スペイン)が4時間37分で優勝。6分差でデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomir(ルーマニア)でした。Vertical Kilometer World Circuitの次のレースは7月7日のKilomètre Vertical® Face de Bellevarde(フランス、バルディゼール)、スカイランナー・ワールドシリーズは今週末24日のOlympus Marathon (ギリシャ)となります。リザルトはこちら(VKSkymarathon
  • Zugspitz Ultratrail (100k):ドイツ南部のオーストリアの国境の町、グライナウを拠点に開催。100km 5,400mD+のほか、81km, 63km, 39km, 25kmのレースも行われました。リザルトはこちら

6月16日金曜日 – 17日土曜日:Bryce Canyon

6月17日土曜日 – 18日日曜日:Mohican

  • Mohican 100:アメリカ・オハイオ州で開催の100マイルトレイルランニングレース。
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6月17日土曜日:Redbull 白龍走、mozart 100、Broken Arrow、Eco Trail Stockholm

  • Redbull白龍走:熊本県下益城郡美里町。石段3,333段、総距離3,333mの上り坂レースで3回目の今年は永里剛城 Goki Nagasatoが25分46秒で優勝しました。前回優勝の上田瑠偉 Ruy Ueda、前々回優勝の川崎雄哉 Yuya Kawasakiのタイムを上回る大会新記録でした。2位に川崎、3位に地下翔太 Shota Jigeとなりました。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。
  • mozart 100® (105k / 56.2k / 11.5k / 25.6k):オーストリア・ザルツブルグ。105km 4600mD+のレースがUltra-Trail World Tourのシリーズ戦(Challengerレーベル)でした。その105kmのレースの男子はアレクサンダー・ラベンスタイナー Alexander Rabensteiner(イタリア)が10時間26分で制しました。2位はタイ在住でアジアのレースでも活躍するハリー・ジョーンズ Harry Jones(イギリス)が10時間44分。3位にはハンガリーの大ベテラン、49歳のサバ・ネメス Csaba Némethが10時間45分。女子は優勝がセシリア・フロリ Cecilia Flori(イタリア)で12時間3分。2位にシモナ・モベリ Simona Morbelli(イタリア)、3位にケイシー・カーティ Kath Carty(オーストラリア)でした。リザルトはこちら
  • Broken Arrow Sky Ultra – 52k、Broken Arrow VK:アメリカ・カリフォルニア州。52kは男子は5時間3分でテイト・ポルマン Tayte Pollmannが優勝、今年のTransvulcaniaで優勝したティム・フレイリクス Tim Freiriksが4分差の2位。女子はケリー・ウルフ Kelly Wolfが6時間2分で優勝、2位に4分差でスティービー・クレマー Stevie Kremmerローリー・ボジオ Rory Bosioはトップから24分差で5位でした。リザルトはこちら
  • Eco Trail Stockholm (80k, 40k, 16k): スウェーデン・ストックホルム。街とその近郊の自然をつなぐ都市型のトレイルランニング大会。80k男子は元祖のパリの大会で優勝を重ねているエマニュエル・ゴー Emanuel Gault(フランス)が6時間19分で優勝。リザルトはこちら

6月18日日曜日:青梅、Echigo

  • 青梅市民体育大会トレイルラン(10k): 東京都青梅市。風の子太陽の子広場をスタートし、青梅高水山トレイルランでおなじみのコースをたどる5kmを往復するコース。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。
  • Asia_Trail_MasterEchigo Country Trail (52k):新潟県長岡市小国町~小千谷市。松永紘明さんプロデュースの大会で今年もAsia Trail Masterのシリーズ戦となっています。男子は奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiyaが4時間53分で優勝、2位に4時間58分で木村隼人 Hayato Kimira、3位は5時間14分で貝瀬淳 Jun Kaiseとなりました。女子は新保佳代が優勝、2位が片桐久美、3位が上野朋子でした。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。
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今週末のイベント

6月22日木曜日 – 24日土曜日:Lavaredo

  • The North Face® Lavaredo Ultra Trail (120k / 48k / 20k):イタリア北東部の山岳エリア、ドロミーティで開催。コルティーナ・ダンペッツォをスタート・フィニッシュ地点とする120km 5,800mD+のレースがUltra-Trail World Tourの第11戦、セリエ・レーベルの大会となっています。今年の大会にはこの大会で2015年に優勝し、昨年のUTWT女子チャンピオンのカロリーヌ・シャヴェロ Caroline Chavelot(フランス)、2014年UTWTチャンピオンのフランソワ・デンヌ François D’Haene(フランス)が出場します。このほか男子ではゲディミナス・グリニウス Gediminas Grinius(リトアニア)、パウ・カペル Pau Capell(スペイン)、ディドリク・ヘルマンセン Didrik Hermansen(ノルウェー)、セス・スワンソン Seth Swanson(アメリカ)、ダニエル・ユング Daniel Jung(イタリア)、ジウーリオ・オルナティ Giulio Ornati(イタリア)、フルビオ・ダピ Fulvio Dapit(イタリア)といった顔ぶれ。日本からも土井陵 Takashi Doiがエントリーしています。女子ではルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)、フェルナンダ・マシェール Fernanda Maciel(ブラジル)、リジー・ホーカー Lizzy Hawker(イギリス)、エンマ・ロカ Emma Roca(スペイン)、ジョー・ミーク Jo Meek(イギリス)、モー・ゴベール Maud Gobert(フランス)、リサ・ボルザニ Lisa Borzani(イタリア)、クリスティアーナ・フォラドール Cristiana Follador(イタリア)とこちらもハイレベルなレースになりそう。120kmのスタートは23日金曜日の午後11時(日本時間24日土曜日午前6時)です。

6月23日金曜日 – 25日日曜日:Marathon du Mont-Blanc, Peñalara

  • Marathon du Mont-Blanc (VK, 80k, 42kほか):6月末のフランス・シャモニーで開催されるこの大会は80K, 42K, 23K, 10K, VK, キッズレースとたくさんの大会が開催されます。今年もチーム・サロモンを中心にかなり豪華な顔ぶれです。
    • 80k: 男子はグザビエ・テベナール Xavier Thevenardクリストファー・クレメンテ Cristofer Clemente Mora(スペイン)、セバスチャン・スペーラー Sébastien Spehlerミシェル・ランヌ Michel Lanneグレッグ・ヴォレ Gregory Volletクレマン・モリエ Clément Mollietオーレリアン・コレ Aurélien Collet 、女子はミンミ・コトカ Mimmi Kotka(スウェーデン)、ルーシー・バーソロミュー Lucinda Bartholomew(オーストラリア)、ルーシー・ジャスミン Lucie Jamsin(フランス)、ランディ・グレイリング Landie Greyling(南アフリカ)、ソニア・ロカテリ Sonia Locatelli(イタリア)、エカテリーナ・ミチャエワ Ekaterina Mityaeva(ロシア)。
    • 42k: 男子ではキリアン・ジョネット Kilian Jornet Burgada(スペイン)、セイジ・カナディ Sage Canaday(アメリカ)、レミ・ボネ Rémi Bonnet(スイス)、トム・オーウェンス Tom Owens(イギリス)、マルク・ローレンスタイン Marc Lauenstein(スイス)、スティアン・アンゲルムント Stian Angermund-Vik(ノルウェー)、ダコタ・ジョーンズ Dakota Jones(アメリカ)、アンディ・ワッカー Andy Wacker(アメリカ)、アレックス・バーナー Alexander Varner(アメリカ)、ティボー・ブローニアン Thibaut Baronian(フランス)。女子はメーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ)、スティービー・クレマー Stevie Kremer(アメリカ)、エメリー・フォレスバーグ Emelie Forsberg(スウェーデン)、ケイシー・エンマン Kasie Enman(アメリカ)、ラウラ・オルゲ Laura Orgue Vila(スペイン)、ミシェル・マイアー Michelle Maier(ドイツ)、イングビルド・カスペルセン Yngvild Kaspersen(ノルウェー)。
    • VK: ヘイデン・ホークス Hayden Hawks(アメリカ)、アンディ・ワッカー Andy Wacker(アメリカ)、ジュリアン・ナバーロ Julien Navarro(フランス)、ラウラ・オルゲ Laura Orgue Vila(スペイン)。
  • Gran Trail Peñalara (114k / 80k / 60k):スペイン・マドリード近郊の名山、ペニャララ山(2428m)のピークを踏む山岳トレイルレース。114km 5100mD+のコースはSpain Ultra Cupのシリーズ戦となっています。
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6月24日土曜日 – 25日日曜日:Western States

  • Western States Endurance Run (100マイル):アメリカ・カリフォルニア州のスコーバレーをスタートし、シエラネバダ山脈を横断してオーバーンでフィニッシュ。ウェスタン・ステイツはアメリカで最初に始まった100マイルのレースであり、トレイルランニング、ウルトラマラソンのトップ選手が集まる大会として今日では世界から注目を集めています。男子のレースでは、昨年のウェスタン・ステイツでほとんど無名の存在ながら78マイル地点まで大会記録を上回るタイムで独走して驚かせたジム・ウォルムズレイ Jim Walmsleyがどんなレースを見せるか。昨年は惜しくもコースをロストしてしまって19位でフィニッシュ。ハサミで無造作にたくさんの通気穴を開けたランシャツを着た姿も話題になりました。その後も11月のJFK 50優勝(大会記録)、今年2月のTarawera Ultramarathonで優勝(大会記録)、グランドキャニオンR2R2RルートのFKT更新とその勢いは止まることを知りません。他にも昨年3位で一昨年のUTMFにも参戦していたジェフ・ブラウニング Jeff Browning、昨年4位で一昨年5位のトム・ロルブランシェ Thomas Lorblanchet(フランス)、2012年に2位のライアン・サンデス Ryan Sandes(南アフリカ)、昨年のTNF 50 Championshipで5位のアレックス・ニコルス Alex Nichols(アメリカ)といった名前が続きます。日本からは西城克俊 Katsutoshi Saijoが出場します。女子では昨年ついにウェスタン・ステイツで優勝したケイシー・リックタイ Kaci Lickteig、2015年優勝のマグダレナ・ブーレ Magdalena Boulet、さらにその前年2014年優勝のステファニー・ビオレ(旧姓ハウ) Stephanie Violett(いずれもアメリカ)の3人が揃います。2015年にブーレ、リックタイ、ハウでトップ3を占めた3人が再び揃うことになります。さらに2015年IAU 100k優勝で今月のComrades Marathonで優勝したばかりのカミーユ・ヘロン Camille Herronも今年のウェスタン・ステイツに出場。海外からはスイスのアンドレア・ヒューザー Andrea Huserがエントリーしています。今年もUltra-Trail World Tourの第12戦、セリエ・レーベルの大会で、24日土曜日午前5時(日本時間同日午後9時)にスタート。
  • West Highland Way (95マイル):イギリス・スコットランドのグラスゴー近郊で開催。95マイル(153km)の累積獲得高度は4,500mD+。1986年に数人の愛好家が集まって始まった大会です。
  • Asia_Trail_MasterTam Dao Mountain Trail (70k):ベトナム北部、ハノイ近郊のタムダオは緑豊かな観光地。70km 2000mD+のレースはAsia Trail Masterのシリーズ戦となっています。

6月24日土曜日:Rockin’ Bear、Olympus Marathonなど

  • “ROCKIN’ BEAR”黒姫トレイルランニングレース(42k/13k):長野県信濃町。黒姫高原をスタートし、新潟県妙高市の笹ヶ峰牧場などをめぐって黒姫に戻るコースで開催。女子では須藤吉仕子、上宮逸子、折戸小百合、高島由佳子、男子では渡辺千春、山谷良登、土屋克則、松永紘明、牧野公則、田坂洋範、伊藤健太がエントリーしています。KTF(北信濃トレイルフリークス)のプロデュースする大会です。
  • Olympus Marathon (42.2km):ギリシャ神話で神々が住む山とされたオリンポス山を登る登山レース。古代遺跡で知られるディオンをスタート、標高2760mまで登ってリトホロへと下りる44km 3,200mD+のコースは、今年のスカイランナー・ワールドシリーズのSky Classicカテゴリー第4戦です。男子ではスペインからアリツ・アヘア Aritz Egeaマヌエル・メリラス Manuel Merillas Moledoハサン・アイトチャオウ Hassan Ait Chaouがエントリー。女子は昨年の世界選手権・Buff Epic Trail 42k優勝、今年のTransgrancanaria優勝のアサラ・ガルシア Azara Garcia de los Salmones Marcano(スペイン)やラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ)が上位を走りそうです。レースは24日土曜日午前6時5分(日本時間同日午後0時5分)にスタート。
  • San Juan Solstice(50マイル):コロラド州レイクシティで開催。コロラドでも非常に山深く、美しい高山帯が広がるサンフアン山地をコースとする大会です。
  • V3K Ultra (55k):イギリス・ウェールズのスノードンで開催される山岳トレイルレース。イギリスのスカイランニング・ナショナルシリーズの開幕戦となっています。
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DC Weekly 2022年10月18日 BackYard Ultra世界選手権、ソウル100k、秋田、常陸国、富士山原始林

6月18日日曜日:サロマ湖、スパトレイル、両神山麓

  • サロマ湖100kmウルトラマラソン(100k / 50k):北海道北見市、湧別町、佐呂間町で開催、今回が32回目となるロードの100kmウルトラマラソン。今回も来年2018年のIAU100km世界選手権の日本代表選考レースとなっています。今年のサロマ湖には例年通りウルトラマラソン界のトップ選手が勢ぞろいするしますが、注目は世界陸上女子マラソン日本代表(2009年ベルリン)など日本女子マラソン界のトップ選手として活躍した加納由理 Yuri Kano。2014年に現役引退していますがマラソンPRが2時間24分の加納がサロマ湖でどんなタイムを出すのか、注目です。
  • スパトレイル〔四万to草津〕(72.7k / 38.1k):群馬県の四万温泉から草津温泉草津国際スキー場へと走る72.2km 4,610mD+のコースで開催。72.7k男子は昨年優勝の宗石和久に加え、大瀬和文、熊本健志、栗原孝浩、横山峰弘、女子では2014年、15年優勝の山ノ内はるか大庭知子、齋藤美紀、浅原里美がエントリー。38kでは昨年男女それぞれ優勝の貝瀬淳、桑原絵理がエントリーしています。
  • 日本百名山・両神山麓トレイルラン(20.2km/10.7km/5.4km):埼玉県小鹿野町。「新緑の奥武蔵 トレイルランシリーズ」の最終戦となります。
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