DC Weekly | 先週末はOMM Japan、科野の国、神流、日光、Harukas、今週はFunTrails、TNF50mileなど・2017年11月13日

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyを今年もお届けします。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

(写真・神流ロング40kで優勝した森本幸司。Photo courtesy of (c) 計測工房)

トレイルランニング関連ニュース

女子の100マイル走世界記録を更新:アメリカで先週末に開催されたTunnel Hill 100でカミーユ・ヘロン Camille Herronが12時間42分39秒で世界新記録を達成しました。昨年生まれたばかりの記録、13時間45分(ジーナ・スラビー Gina Slaby)を大幅に更新しました。

先週末のイベント

11月11日土曜日 – 12日日曜日:OMM Japan、神宮外苑

  • OMM Japan Race:長野県南牧村。二日間に渡るオリエンテーリング形式の”Straight”とロゲイニング形式の”Score”のレースが行われ、Straightは65kmのA、55kmのB、35kmのC、Scoreは行動時間の異なるロングとショートの二つのカテゴリーで開催されました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • 神宮外苑ウルトラマラソン(24h, 12h, 6h, 50k):東京・明治神宮外苑で開催。24時間では男子は高橋伸幸 Nobuyuki Takahashiが252.658km、女子は兼松藍子 Aiko Kanematsuが225.792kmでそれぞれ優勝しました。男子優勝の高橋は昨年2位で今年の24時間世界選手権で4位となっています。50kmは風見尚が2:56:25、小栁由香が3:29:33でそれぞれ男女の優勝を勝ち取りました。風見、小栁、そして女子2位の藤澤舞(3:29:49)は大会記録を上回りました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

11月11日土曜日:科野の国

  • 科野の国ラウンドトレイル(32k, 9k):長野県千曲市。32k男子は木村大志 Hiroshi Kimuraが3時間15分で優勝、2位の三浦裕一 Yuichi Miuraに8分差をつけました。木村は昨年の信越五岳110kで3位、今年のスパトレイル72kで7位。今年の信越五岳では100マイル(短縮されて52km)で優勝したサンゲ・シェルパのペーサーを務めていました。3位は松永紘明 Hiroaki Matsunagaで3時間27分でした。女子は早川由香里 Yukari Hayakawa村山ユカ Yuka Murayamaの接戦となり、早川が4時間31分で優勝、1分差で村山が2位。3位は須藤吉仕子 Kishiko Sutoで4時間58分でした。

11月12日日曜日:日光マウンテン、神流、いながわ里山、Harukas

  • 日光国立公園マウンテンランニング Nikko National Park Mountain Running (30k):栃木県日光市。この大会には上田瑠偉 Ruy Uedaが出場し、3時間3分で優勝。前週の忍者トレイルに続いての出場だった2位の近藤敬仁 Yoshihito Kondoは3時間14分と11分の大差でした。3位は藤飛翔 Tsubasa Fujiで3時間25分。女子では山室宏美 Hiromi Yamamuroが4時間5分で優勝、桑原絵理 Eri Kuwabaraが2位で4時間13分、下平麿利子が3位で4時間44分でした。リザルトはこちら
  • 神流マウンテンラン&ウォーク(50k/40k/27k):群馬県神流町で開催。リザルトはこちら
    • ロングクラス40km男子では森本幸司 Koji Morimotoがフランスのシルバン・コー Sylvain Courtを制して3時間41分で優勝。10分差で2位になったコーは昨年のIAUトレイル世界選手権(ポルトガル)で3位、今年のL’Echappee Bell 144kmで優勝している実力あるアスリートです。男子3位には3時間55分で松本陽介 Yosuke Matsumotoが入りました。松本は今年の上州武尊山60kで3位でした。女子はルシール・ベッソン Lucile Besson(フランス)が5時間2分で優勝でしたが、緒方雅子 Masako Ogataも5時間6分で2位となり善戦しました。女子3位は道下恵 Megumi Michishitaで5時間17分。女子優勝のベッソンは今年のEiger Ultra Trail 51kで2位となっています。
    • スーパーシングル50k男子は水越友洋 Tomohiro Mizukoshiが5時間55分で優勝。香港のウォン・カーワイ Ka Wai Wongは6時間14分で2位、3位は袴田訓史 Norifumi Hakamataで6時間18分。女子優勝は林絵里 Eri Hayashiで6時間32分、男女総合6位でした。女子2位は政正惠 Masae Masaで6時間43分、3位に村井絢子 Ayako Muraiで7時間25分。2015年のHong Kong 100女子チャンピオンのワン・チョウ “Wyan” Pui Yan Chow(香港)は7時間28分で4位でした。
  • いながわ里山猪道トレイルラン (20k, 5k):兵庫県猪名川町で今年で3回目の開催。20kの男子のレースは中根孝太 Kota Nakaneがリードし、土井陵 Takashi Doiが続く展開でしたが、14.5km地点の大野山で土井が先行します。ここからフィニッシュまでの長い下りで土井が勝負を決めて2時間3分で優勝。2位に中根、3位は伊藤朋一 Tomokazu Itoでした。女子は松本陽子 Yoko Matsumotoが2時間55分で優勝し、橋本智子石川友江が2位3位に続きました。この大会には優勝した土井の他にも選手の忍者トレイルで優勝した大杉哲也、猪名川町出身の大瀬和文もゲストとして参加しました。リザルトはこちら

先頭を走る中根孝太(手前)と追う土井陵。Photo courtesy of (c) いながわ里山猪道トレイルラン実行委員会

  • Harukas Skyrun:大阪・あべのハルカスで開催される高層ビルの「階段垂直マラソン」。バーティカルランの世界シリーズ戦、Vertical World Circuitの第9戦でした。女子は昨年に続いて吉住友里 Yuri Yoshizumiが10分14秒で優勝。吉住は2位のイウォナ・ウィチャ Iwona Wicha(ポーランド)に1分13秒の大差をつけて二連覇を果たしました。女子3位はナタリア・セディク Natalia Sedykh(ロシア)で11分47秒。滝澤空良 Sora Takizawaは14分10秒で7位でした。男子は今シーズンのシリーズ戦で優勝5回、準優勝1回のピョートル・ロボジンスキー Piotr Lobodzinski(ポーランド)が8分34秒で優勝。今シーズンの世界ランキングでロボジンスキーについで現在2位のマーク・ブーンMark Bourne(オーストラリア)が8分47秒で、日本の渡辺良治 Ryoji Watanabeが8分54秒で3位に入りました。永里剛城 Goki Nagasatoは5位(9分27秒)、八田康裕 Yasuhiro Hattaが6位(9分32秒)でした。リザルトは大会ウェブサイトから。
これも読む
DC Weekly 2023年7月10日 志賀高原100, Badwater 135, Val d’Aran, Restonica Trail, Verbier, 奥四万十

今週末のイベント

11月17日金曜日 – 19日日曜日:Oxfam Hong Kong

  • Oxfam Trail Walker Hong Kong:香港で開催。4人がチームで100kmのコースを踏破するOxfam Trail Walkerのイベントは世界で開催されていますが、香港の大会は1986年に始まった歴史ある大会です。チャリティのためのファンドレイジング・イベントであると同時に、香港大会の上位チームはトップクラスのアスリートが競い合うレースとなります。

11月18日土曜日 – 19日日曜日:FunTrails、TNF50miles

  • FunTrails 100k / 50k:埼玉県秩父市、飯能市。奥宮俊祐さんが実行委員長としてプロデュースする100km、50kmのトレイルランニングレースで今回が3回目の開催です。来年2018年のIAUトレイル世界選手権(スペイン)の日本代表選考レースの一つとなっています。100kのエントリーリストから優勝の行方を予想するならまずは昨年のトップ3の菊嶋啓 Kei Kikushima細山雄一 Yuichi Hosoyama鳥海宏太 Kota Toriumiの名前が上がるでしょう(菊嶋は下で紹介しているようにTNF 50 mileにもエントリーしているので今回の出場は見送るかもしれません)。ここに加わるとすれば土井陵 Takashi Doi吉原稔 Minoru Yoshihara。吉原は10月のハセツネでスマートなレースで2位に入っている注目株。今回も優勝争いに絡んでくる可能性は高そう。男子ではさらに高橋和之 Kazuyuki Takahashi、須賀暁 Satoru Suga、町田知宏 Tomohiro Machida、 宗石和久 Kazuhisa Muneishi、矢嶋信 Makoto Yajimaがエントリーしています。女子では大石由美子 Yumiko Oishi、 星野緑 Midori Hoshino、浅原かおり Kaori Asahara、大庭知子 Tomoko Obaが上位に来ることは間違いないでしょう。ここに昨年優勝の齋藤美紀 Miki Saito宮﨑喜美乃 Kimino Miyazakiも加わります。
  • The North Face Endurance Challenge 50 mile Championship(TNF 50 mile Championship):アメリカ・サンフランシスコ郊外のマリン・ヘッドランズで開催。全米からトップレベルのトレイルランナー、ウルトラマラソンランナーが集まるビッグ・イベントで優勝者には賞金1万ドルが贈られます。例年の12月第1週から今年は開催時期が早まりました。昨年の大会で最後まで激しく競り合ったザック・ミラー Zach Millerヘイデン・ホークス Hyden Hawksが今年も揃ってエントリーしています。2015年、16年と連覇しているミラーが三連覇するのか、今年のCCCを大会記録で優勝したホークスが今年は勝つのか、注目が集まります。この他にもマックス・キング Max Kingティム・フレリクス Tim Freriksマリオ・メンドーザ Mario Mendozaといった名前が続きます。日本からは菊嶋啓 Kei Kikushima小林慶太 Keita Kobayashiがエントリーしています。女子のレースは男子以上に国際的で、先月のTempliersで優勝したルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)、昨年のこの大会優勝でTempliersでは2位だったイーダ・ニルソン Ida Nilsson(スウェーデン)、アメリカのスカイランナー、メーガン・キンメル Megan Kimmel、ご存知エミリー・フォスバーグ Emilie Forsbergなどなどの名前がさらに続きます。日本からは今年のTDSで11位だった上宮逸子 Itsuko Uemiyaが出場する予定。レースは18日土曜日午前5時(日本時間同日午後10時)にスタートします。
  • Chimera 100:カリフォルニア州南部、クリーブランド国立森林公園で開催される100マイルのレースの累積獲得高度は7000mD+を超えます。
  • Haría Extreme Lanzarote (94k, 44k, 23k, 10k):スペイン・カナリア諸島のランザトーレ島で開催。Spain Ultra Cupのレースとなっています。
これも読む
DC Weekly 2022年10月13日 LAKE BIWA 100、OSJ Koumi 100、ハセツネ

11月18日土曜日:JFK 30

  • JFK 50:アメリカ・バージニア州で開催。ジョン・F・ケネディ大統領が軍人に体力の鍛錬を求めたことをきっかけに1963年に始まった伝統ある人気の大会で、コースは前半のアパラチアン・トレイルを通るテクニカルなトレイル、後半のスピードが求められる川沿いの未舗装路という構成です。出場枠数は1250人というアメリカでは珍しい大規模な大会です。

11月19日日曜日:日光マウンテン、神流、いながわ里山、Harukas

  • 錦江町でんしろうトレイル(30k, 18k):鹿児島県錦江町で開催。花瀬でんしろう館を拠点に30kmのレースと、今年から新たに18kmのレースも開催されます。
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