シューズレビュー HOKA ONE ONE・Speedgoat 2

今シーズンの新作「FLY」シリーズのシューズ、「マッハ MACH」

(ホカ オネオネ)はランニングからフィットネスまで男女を問わず幅広いユーザーにマッチする、という「FLY」シリーズを今シーズンからスタート。プロランニングコーチとして著名な金哲彦さんをアドバイザーに迎え、ますますプレミアムランニングシューズブランドとして成長しようとしています。

しかし、ホカ オネオネのルーツは長距離のトレイルランニングで楽に下りを走れるシューズを作るということにありました。この記事でレビューするスピードゴート2 2は「どのような複雑なトレイルにも臨める、タフなトレイルランニングシューズ」として開発され、その名は100マイルレースでの最多優勝回数やアパラチアン・トレイルのFKTで知られ、50歳の今も精力的に走り続けているアメリカのウルトラランナー、カール・メルツァー Karl Meltzerのニックネームから取られています。ホカ オネオネの代名詞ともいえるマキシマムクッションのミッドソールと耐久性のあるラグを備えたアウトソールに、ミニマルなアッパーを搭載。長距離のトレイルランニングを極めたい人のためのプレミアムなシューズです。昨年2017年の夏に登場しているモデルですが、今回実際に履いて試してみました。

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今年からHOKA ONE ONEのアドバイザーに就任した金哲彦さん(右)。ウルトラマラソンに備えたトレーニングのために試したのがHOKA ONE ONEとの出会いだったという。

足幅は細め、トゥボックスはややタイト、洗練されてミニマルなアッパー

Speedgoat 2に足を入れてみると多くの人は足幅がやや細めということに気づくでしょう。そして、足指がおさまるスペースであるトゥボックスはあまり余裕がない感じです。これはホカ オネオネのシューズの多くのモデルの特徴で、これによりフィット感が高まり、着地や蹴り出しの際の足のブレを防いでコントロール感が得られます。足幅に余裕があるシューズに慣れていると窮屈に感じたり、大きいサイズにしたくなるでしょうが、しばらく足を入れて慣らしてみると感じ方が変わるかもしれません。足幅が広い人の場合は、残念ながら慣らしても窮屈なままかもしれません。今シーズンから新たに登場するStinson ATR 4には幅広のラスト(足型)が用いられているので、後続のモデルでは足幅の広い人に対応することがあるかも。なお、Speedgoatの初代モデルと比べると足幅、トゥボックスはやや余裕がある作りに変更されています。

実際にSpeedgoat 2に足を入れてみたところ。

アッパーは機能を厳選して軽量化されたミニマルなものとなっています。つま先などに配置された、保護や強度を持たせるためのパーツは樹脂をラミネートしたもの。かかとを除いては縫い付けられたパーツは皆無です。さらにシューズのひもの裏側にあるシュータン(べろ)はかなり薄めかつ短めで、ガセット(シュータンとシューズの間につけられた膜状の生地で石や砂の侵入を防ぐ)も付いていません。一方、アッパーのメッシュの生地自体は通気性の高い部分は少なめ。ランニングシューズとしては通気性が高い方がいいはずですが、耐久性や乾いたトレイルで砂塵が入ったりするのを防ぐ必要を考えるとトレイルランニングシューズとしてはこれが正解なのでしょう。

なお、昨年夏の発売直後のレビューではこのシューズについては母指球や小指のあたりのアッパーが長時間履いているうちに破れるという指摘があります。この点は今年から改良されて、破れやすい部分が樹脂で補強されています。

昨年発売された際には小指の当たるあたりのアッパーにある樹脂パーツの切れ込みについて、長く使用するとアッパーのメッシュ生地が破れるという指摘があった。

今回テストしたシューズでは切れ込みはなくなっている。

ミッドソールとアウトソールは長距離トレイル向けのシューズとして妥協なし

一方、Speedgoat 2のミッドソール、アウトソールに目を向けてみると、こちらは長距離を走るトレイルランニングシューズに求められる機能を備えています。

Speedgoat 2を足の外側から見たところ。

ミッドソールはホカ オネオネらしく、アッパーよりひとまわり大きいボリュームのある大型のミッドソール。実際に走ってみるともちろん高いクッション性を実感しますが、反発力が強くてライド感を楽しめます。いわゆる走れるトレイルランナーには好まれそう。ドロップは4.5mmでつま先からかかとへの体重移動を導くメタロッカージオメトリーも導入されています。

Speedgoat 2を足の内側から見たところ。

アウトソールには高いグリップ力で注目されているビブラム社のメガグリップを使用。シューズを軽量化するためにはアウトソールでミッドソールを露出させてラバー素材を使う部分を減らすことがありますが、このシューズではアウトソールの大半がメガグリップで覆われています。ラグ(突起)も約5mmと高めなので濡れたガレ場のような厳しい状況でも安心して行動できるグリップ性が期待できます。メガグリップは耐久性と程よい硬さもあるので、ロードを走ってもすぐにアウトソールが摩耗してしまう心配は無用。この点も長距離のトレイルランニングでは頼りになるポイントです。

アウトソールにはビブラムのメガクリップを搭載。

機能を取捨選択したプレミアムなトレイルランニングシューズ

ホカ オネオネの中で、Speedgoat 2は最もテクニカルな山岳トレイルを想定したトレイルランニングシューズという位置づけです。しかしそうしたシューズにありがちな、安全性や機能性を高めた結果ゴツくて重い、というシューズではありません。クッション性の高いミッドソールと丈夫でグリップの効くアウトソールを備えていることを考えると278g(メンズ、27.0cm)という軽さは、ライバルとなるシューズにはない特徴でしょう。

外見やデザインは主観的なものですが、スッキリとしたアッパーとオーバーサイズのミッドソールの側面に大きく配置された「HOKA」のロゴはなんともクールです。本格的な山岳トレイルの100マイルレースを走ったり、早朝から日が暮れるまでトレイルを走るには最適。そしてそんなふうにトレイルを走ることをイメージしながらこのシューズで街を走ったり歩いたりしてみたい。そう思わせてくれる一足です。

かかとには「SG」(Speedgoat)のイニシャルが入っている。

スペック

  • 重さ:メンズ・278g(27.0cm)、ウィメンズ・233g(24.0cm)
  • ドロップ:メンズ・4.5mm(かかと 32mm、前足部 27.5mm)、ウィメンズ・4.5mm(かかと 30mm、前足部 25.5mm)

Speedgoat 2をテスト中。

(協力:デッカーズジャパン

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