ハセツネ30k 2018 リザルト

今年も4月1日日曜日にハセツネ30Kが開催されました。女子のレースは昨年に続いて吉田香織 Kaori Yoshidaが優勝。男子は市民ランナーとしてロードレースで実績を持つ城武雅 Masashi Shirotakeがレース終盤で奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiyaにリードを広げて優勝。トレイルのレースは実質的初めてながらの快勝です。今シーズンのトレイルランニング界を盛り上げてくれるのは誰か、見極めるうえでも興味深い大会となりました。

この日の展開

ハセツネ30Kの行われた1日日曜日は晴れ。32kmのレースのスタートとなる午前8時30分の気温はおよそ13℃。スタート地点の秋川渓谷リバーティオは山と杉の木の影となってひんやりした空気が残っていましたが、スタートするとコース上はまだ春とは思えないほどの強い日差しでした。

午前8時30分に秋川渓谷リバーティオをスタート。

男子のレースはハセツネ30Kでは3度優勝している奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiyaと、市民ランナーとしてロードのマラソンで活躍する城武雅 Masashi Shirotakeがレースをリード、そのあとに大沢正和 Masakazu Osawaが続く、という展開でした。奥宮と城武の二人は第一関門の篠窪峠（16.6km）、第二関門の入山峠（25.2km）とほぼ並んで通過しますが、目標とする春の長距離のレースに向けての連日のトレーニングの疲れが出たのか、最終盤にはペースを落とします。そこを捉えた城武がリードして2時間45分19秒でフィニッシュ。2位となった奥宮に3分半もの差をつけての勝利でした。城武雅はフルマラソンで自己ベストが2時間19分というランナーで、今年2月には今年2月にはいわきサンシャインマラソンで2位（2時間24分23秒）の翌週に高知龍馬マラソンで優勝（2時間24分8秒）しています。今回ほどの大規模なトレイルランニングのレースに出るのは今回が初めてですが、見事なデビューとなりました。3位には上位の二人からはやや間を置いて大沢正和 Masakazu Osawaが2時間51分でフィニッシュ。4位には大学生の平賀太智 Taichi Hiragaが入り、5位に土屋克則 Katsunori Tsuchiya 、6位に伊藤健太 Kenta Itoが続きました。

今回のコースでレースが行われたのは2015年と2016年でしたが、両方で男子優勝の奥宮俊祐のタイムはそれぞれ2時間36分31秒と2時間43分41秒でした。さらに上位6人のタイムをみると、2015年、2016年は2時間50分前後だったので、今回の上位選手のペースはやや遅かったといえます。

女子のレースは昨年のこの大会で優勝している吉田香織 Kaori Yoshidaが最初からレースをリード。3時間9分19秒でフィニッシュしてハセツネ30Kで連覇を果たしました。吉田のタイムは男女総合30位で、2016年女子優勝の松岡宏美の3時間21分52秒を上回っています。なお、2016年に必携装備不携帯で失格となった吉住友里のタイムは3時間8分でした。女子2位には一昨年と昨年のハセツネCUPで優勝している高村貴子　Takamura Takakoが3時間12分でフィニッシュ。高村のタイムは4位だった2015年は3時間37分、2位だった2016年は3時間25分で着実な成長がうかがえます。3位は岩村聖華 Seika Iwamuraで3時間25分。4位に立石ゆう子 Yuko Tateishi、5位に望月千幸 Chiyuki Mochizuki、6位に安ヶ平萌子 Moeko Yasugahiraとなりました。