今年のUTMB®は日本語でもライブ配信。当サイトの中の人が出演します。 #UTMB18

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UTMB-2016-logo-Columbia来週はインターネットで日本語のライブ配信番組を見ることができます。UTMB®︎は今年も来週8月27日月曜日のPTLで開幕。8月31日金曜日午後6時(日本時間土曜日午前1時)にスタートする171km 10,000mD+のUTMB®︎まで、世界のトレイルランニング・ファンの目を集める一週間となります。

今年も当サイトは来週からUTMB®︎の開催されるシャモニーに入って大会を取材するのですが、今回は新しい試みに挑戦。UTMB®︎がインターネットで配信するライブ番組「UTMB®︎TV」に今年から加わる日本語チャンネルに、当サイトの編集人である岩佐幸一がMCとして出演します。

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UTMB®︎TVでは各レースのスタートからレースの経過速報はもちろん、コース上での各選手の様子、インタビュー、印象的なシーンのプレイバックなどを日本語でご紹介。一緒にMCを務める神田翔大さんやお迎えするゲストとともに、今年のUTMB®︎について余すところなく語り尽くします。UTMB®︎TVは日本時間の水曜日午後のTDS®︎からスタート。木曜日午後はOCC、金曜日午後はCCC®︎、そして金曜日深夜から土曜日夜にかけてはUTMB®︎の模様をお伝えします。

TDS®︎のスタート直前、日本時間の8月29日水曜日の正午ごろから下でUTMB®︎TV日本語チャンネルの配信がスタートする予定です。

このほか、DogsorCaravanではUTMB®︎TVへの出演の合間となりますが、大会の様子についてTwitterアカウント / @DogsorCaravanFacebookページでご紹介するほか、今週はこの後、UTMB®︎の各レースの有力選手紹介をお送りします。そして、レース後はリザルトの解説、有力選手とのインタビューも続きます。

今回のUTMB®︎のレポートはSalomonのご協賛によりお送りします。

今年のUTMB®︎のトピックと主な日程

世界最高峰のトレイルランニングレースとして注目を集めるUTMB®︎は毎年、少しずつ新しい挑戦を続けています。今年のUTMB®︎についてのトピックと、今回の大会の日程を紹介します。

UTMB®︎の5つのイベントのコースマップ。大会公式プログラムより。

  • 40kmの新レース、MCC:今年からUTMB®︎に新しいレースとして「MCC」が加わりました。大会のボランティアやモンブラン山麓エリアの地元住民の皆さんにUTMB®︎にさらに積極的に参加してもらおうという趣旨で、1000人の出場枠はこれらの皆さんに優先して提供されます。8月27日月曜日の午前10時にマルティニ Martigny-Combe(スイス)をスタートして距離は40km、累積獲得高度は2,300mD+でシャモニーにフィニッシュ。コースは標高2,000mを超えるとところもある本格的なもので、これまでのUTMB®︎の各レースとは重ならないパートも。制限時間は10時間です。
  • 上位選手への賞金授与:UTMB®︎では上位入賞者への賞金は設けられていませんでしたが、選手へのアンケートの結果を受けて2018年から賞金を授与することを決めています。UTMB®︎の男女トップ10、TDS®︎とCCC®︎の男女トップ5、OCCの男女トップ3が対象で、UTMB®︎の優勝者には2,000ユーロの賞金が与えられます。
  • 天候条件が厳しい場合の必携装備の追加:UTMB®︎の各レースには必携装備が定められていますが、高気温や低気温が予想されると大会側が発表した場合には、すでに定められている「Basic Kit」に加えて必携装備が追加されることとなりました。UTMB®︎、CCC®︎、TDS®︎については状況に応じて「Hot weather kit」(サングラス、キャップと首を陽射しから守る日除け、日焼け止めクリーム、水分2L以上)、「Cold weather kit」(眼を守るアイウェア<サングラスと共用可>、保温性のあるサードレイヤー<必携装備にあるセカンドレイヤーと防水ジャケットの間に着用するもの>、足を保護できるトレイルランニングシシューズ<ミニマリストシューズは不可>、フリースまたはダウンジャケットの携行を推奨)を指定。OCCとMCCについては「Hot weather kit」と「Bad weather kit」(セカンドレイヤー、保温性のある帽子、保温性・防水性のあるグローブ、防水パンツ)が指定されています。
  • エイドでの食器提供の廃止:今大会からエイドステーションでは使い捨ての皿、ボウル(椀)、ナイフとフォークなどは提供されません。このため、エイドでパスタやスープなどの温かい食事を摂る場合には選手自身が食器を携行する必要があります、ただし果物やエナジーバー、チョコレートなど食器なしで食べられるものだけで補給を済ませる場合には、食器を携行する必要はありません。
  • ヘルス・ページの利用を推奨:ITRAでは大会に参加する選手が自身の健康状態や治療履歴を登録し、これを大会主催者が参加者の健康管理のために活用する「QUARTZ Program」(クオーツプログラム)を立ち上げていますが、UTMB®︎もその趣旨に賛同。ITRAのウェブサイトにあるヘルス・ページに選手が情報を登録することを推奨しています。
  • 応援する際の配慮の要請:特に上位選手について、選手のすぐそばまで近づいて声をかけたり、一緒に写真や動画を撮ったりする行為について、自然な環境で競技に集中することを妨げることになるとして自粛が呼びかけられています。これに関連して、エイドステーションの前後の指定された区間以外では選手に並走することは禁止されており、違反した場合は当該選手のタイムに10分ないし15分のペナルティが加算されること、その結果順位が入れ替わることがあり得ることが注意喚起されています。

8月27日月曜日

  • PTL® (La Petite Trotte à Léon)が午前8時(日本時間同日午後3時)にスタート。300km / 25,000mD+のルートを2人または3人のチームで走破するイベントです。毎年コースが異なるほかコースマーキングがないため、選手は自らナビゲーションをすることになります。して、氷河の横断やテクニカルな岩場での登り下りなどの難度の高いコースを進みます。これまでの山岳活動の経験やスキルを申告し、大会による審査を経て認められた最大300人が参加可能で制限時間は151時間30分。
  • MCCが午前10時(日本時間同日午後5時)にスタート。上述のように大会ボランティアと地元住民が優先的に参加できる40kmのレースですが、他のレースの抽選に漏れた人もエントリー可能でした。

8月28日火曜日

  • 翌日行われるユース向けイベント・#YCCとジュニア向けイベント・YRunの一部としてシャモニーのフィニッシュゲート前を起点とする700mの周回コースを3周する「プロローグ」がスタート。午後6時から年齢別に4つのカテゴリーに分かれて20分おきにスタートします。

8月29日水曜日

  • TDS® (Sur les Traces des Ducs de Savoie)がイタリア側のクールマイユール Courmayeurをスタート(午前6時、日本時間同日午後1時)。121km 7,300mD+のレースの制限時間は33時間、参加者の上限は1600人。昨年に続いてUltra-Trail®︎ World Tourの”Pro”レーベルのレースです。TDSの最初のフィニッシャーは同じ日の午後8時半(日本時間31日木曜日午前1時半)ごろにシャモニーにフィニッシュする見込み。
  • 今回が4回目の16歳から22歳のユース世代を対象とするイベント、YCCは午前10時にクールマイユールで15km 1,200mD+のレースが行われます。
  • 14歳、15歳のジュニア世代のYRunは昨年に続いて2回目。午後2時半にシャモニー(Champs du Savoy)でスタート。行動時間1時間程度のオリエンテーリングのレースです。
  • 3歳から13歳の子どもたちを対象にしたMini UTMB®もこの日の午後3時から4時半にシャモニー(Champs du Savoy)で開催。年齢に応じて400mから3kmまでの6つのミニレースが開催されます。今年もシャモニーだけでなく土曜日にクールマイユール(スイス)、トリアン(スイス)でもMini UTMB®︎が開催されます。

8月30日木曜日

  • 56km 3,500mD+のOCC (Orsières Champex Chamonix)がスイスのオルシエール Orsièresを午前8時15分(日本時間同日午後3時15分)にスタート。定員1200人で制限時間は14時間30分。午後1時半(日本時間同日午後8時半)には最初のフィニッシャーがシャモニーに到着する見込み。
  • この後、シャモニーでは午後3時にTDSの表彰式、午後5時半にチャリティ・ビブでの参加者と寄付を受ける団体との交流会である「The solidarity night」、そして午後7時半のOCC表彰式と続きます。
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リザルト/マウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権(タイ・チェンマイ)

8月31日金曜日

  • CCC® (Courmayeur Champex Chamonix)が午前9時(日本時間同日午後4時)にクールマイユールをスタート。今回が12回目の開催となる101km 6,100mD+のレース、定員は1,900人で制限時間は26時間45分。スタート直後を除いてはUTMBの後半と同じコースを辿ります。最初のフィニッシュは午後8時(日本時間1日土曜日午前3時)ごろの見込み。今年はこのCCC®︎もUltra-Trail®︎ World Tourの”Serie”レーベルのレースです。
  • 午後6時(日本時間1日土曜日午前1時)に171km 10,000mD+のUTMB®がシャモニーをスタート。今年も定員は2,300人で制限時間は46時間30分。トップの選手のシャモニーへのフィニッシュは21時間後、1日土曜日の午後3時分(日本時間同日午後10時)頃。今年もUltra-Trail® World Tourのシリーズ戦第16戦で、全シリーズ中で2つしかない最も高いポイントが得られる”Serie Bonus”レーベルのレースで、ランキングには大きく影響する重要なレースとなります。

9月1日土曜日

  • 午前11時にはCCC®︎の表彰式がシャモニーで行われます。

9月2日日曜日

  • 前日からUTMB®︎のランナーが次々にシャモニーにフィニッシュする中、12時半に年代別の表彰、午後4時に総合順位の表彰が行われ、午後4時半がUTMB®︎の制限時間。同じ時間がPTLの制限時間となっていて、PTLの表彰式が午後5時半に予定されています。

UTMB®︎ 観戦・応援のためのリソース

当サイトのようなトレイルランニングのメディアが各国から集まって報道にしのぎを削るUTMB®︎ですが、大会自身による情報発信も充実しています。従来からSMSによる速報(事前に速報を知りたい選手を登録しておくと、チェックポイント通過の情報がSMSで送られてくる)、GPSによる現在地確認(希望する選手が予めGPS端末をレンタルしてレース中に携行、するとサポートや応援する人がウェブサイトで選手の現在地をリアルタイムで確認できる)が提供されています。今年は次のような観戦・応援のためのリソースが提供されます。

UTMB®︎TVは今年から日本語、中国語が新たにスタート

大会期間中に配信されるインターネットのストリーミング番組が「UTMB®︎TV」です。これはプロフェッショナルのカメラクルーがシャモニーはもちろん、コース上で撮影する映像をリアルタイムで配信する番組です。昨年まで、フランス語、英語、スペイン語で配信されてきましたが、今年は日本語と中国語が加わり、五ヶ国語でのライブ配信番組となります。この日本語チャンネルでは当サイトの岩佐が出演してUTMB®︎についてリアルタイムでお伝えします。

ライブ配信は日本時間の水曜日午後のTDS®︎からスタートし、木曜日午後にはOCCについてお伝えします。そして金曜日午後からはCCC®︎、そして金曜日深夜のUTMB®︎へとノンストップでお伝えします。現地が深夜となる時間帯は一旦配信をお休みして、日本時間の土曜日午後からUTMB®︎の配信を再開。日本時間日曜日も午後から夜の表彰式までライブでお伝えします。

UTMB®︎LIVEはさらに充実、アプリ版のバージョンアップに注目

レースの上位争いはもちろん応援している選手の通過状況や、次のエイドステーションへの到着予定時刻を把握できるツールがLiveTrail。UTMB®︎ではこのLiveTrailの情報をカスタマイズしたUTMB®︎LIVEを提供しています。そしてさらに細かいデータを見るにはLiveTrailのページが役に立ちます。今年もコース上に設置されたウェブカメラの前を通過した選手の様子を捉えた動画を、LiveTrailの各選手のページで見ることができます(なお、大会後にはこれらの動画を一つにまとめたものを選手は購入することができるそうです)。

さらに、LiveTrailのウェブサイトのスマートフォン・アプリ(Google PlayApple Store)は最近LiveInfoと名前を変えてバージョンアップしています。

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