先週末の9月28日金曜日、アメリカのトレイルランナーで今年のウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. Fujiで優勝、8月のTDS®︎で2位になったディラン・ボウマン Dylan Bowmanが東京で行われた「A NATURAL BORN HERO TALK SESSION」に登場。今シーズンのレースを振り返ったほか、ラクロスの選手だった学生時代からアメリカを代表するウルトラトレイルランナーとなるまでの経験について話しました。このトークセッションの模様はThe North FaceのYouTubeチャンネルでライブ配信されました。現在も当日配信されたのと同じ動画を見ることができます。
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冒頭、今年4月のUTMFで最後の5kmを残したところで、パウ・カペルを抜き去ってトップに立ったビデオをみたディランは「今でもあの瞬間を思い出すと鳥肌が立つほど興奮する。世界中をみても、トレイルランニングで今年最も印象的なシーンからだったのでは」と話します。
コロラドに生まれ育ち、大学を卒業するまではラクロスの有力選手だったディランは「ラクロスから離れて、何か運動を続けたいと思ってランニングをはじめました」。フルマラソンを完走してまもなく、友人が地元の100マイルトレイルランニングレース、Leadville Trail 100を走った経験を地元紙に投稿したのを読んで、「こんな世界があるんだ」と衝撃を受けます。そして2010年に初めての100マイルであるLeadville Trail 100で3位になります。
「ラクロスというチームスポーツをしていた経験から、目標に向けてコツコツと取り組んでいくことができるようになった。それがトレイルランニングで生きていると思います。」というディランは、その後アメリカの名レース、ウェスタンステイツでトップ10入りを経て、2017年にはUTMB®︎で7位に。世界のトップ選手の一人として活躍するようになります。そしてその経験を通じて世界各地に友達ができ、自分の世界を広げることになりました。
トークセッションでは、THE NORTH FACEアスリートの宮﨑喜美乃さんも参加。ディランのトレーニングやレース中の補給の仕方についての会場の皆さんからの質問に答えました。
今シーズンは11月17日にThe North Face 50mile Championships (カリフォルニア)が控えます。来年はUTMB®︎を最大の目標にするつもりと話してくれました。富士山のヒーローは来年も世界を旅しながらトレイルランニングの世界の頂点を目指します。