アメリカ・ユタ州を拠点にランナーのためのワイヤレスイヤホンを開発している「Jaybird」(ジェイバード)は2時間のフル充電で14時間連続再生可能で、音質などで最高性能となる「Jaybird TARAH PRO」(タラ・プロ)を12月6日に発売。10月に発売された「Jaybird TARAH」と「Jaybird X4」と同様に、左右のイヤホンがコードでつながっているワイヤレスイヤホンで、イヤーピースに「イヤージェル」を採用して高いフィット感を実現。100kmなどのウルトラマラソンにも対応できる14時間のバッテリー持続時間に加え、左右のイヤホンをマグネットで留める「スナップロック」やケーブルにしなやかで取り回しのよいファブリック素材を使用。「TARAH PRO」はJaybirdのフラッグシップモデルとなります。
東京で開催された製品発表会で行われたJaybirdアスリートの川内鮮輝 Yoshiki Kawauchiさん、吉住友里 Yuri Yoshizumiさんのトークセッションについても紹介します。
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高いフィット感、手軽な「TARAH」とカスタム可能な「X4」
今回新登場の「TARAH PRO」はイヤーフィンがシリコン製の外皮の内側にジェルが入っている「イアージェル」であること、IPX7を満たす防水性能(水深1mで30分水没しても浸水しない)を持つことなど、基本的な機能は、「TARAH」や「X4」と共通。耳の中に入るイアーチップと耳のふちに沿わせるイヤーフィンが一体化しているのは「TARAH」と同じデザインです。このほか、スマートフォンアプリ「Jaybird」でビジュアルイコライザーによる音色の調整が出来るのも先行モデルと同様。
「TARAH PRO」が先行モデルと異なるのは次の点になります。
- 音質はJaybirdで最強:「スポーツ向けイヤホンは音質が犠牲になる」という常識を覆したJaybirdですが、「TARAH PRO」は音質も向上。スペックで比較しても、先行モデルを最大出力や入力感度で上回っています。
- 連続再生時間14時間:2時間の充電で14時間もバッテリーが持ちます。ウルトラマラソンのレースで使う他にも、長時間のトレーニングでもバッテリー切れの心配はなさそう。レースや旅行の移動中や旅先で使うだけなら帰宅するまで充電せずに済むことも多そうです。ちなみに「TARAH」は1時間半の充電で6時間、「X4」は2時間の充電で8時間。急速充電は5分で2時間使用可で、先行モデルは10分で1時間使用可、となります。
- ケーブルは上からも下からもOKな「スイッチフィット」対応:イヤホンから延びるケーブルをそのまま下に垂らす掛け方と、上に延ばして耳の裏に回す上からの掛け方の両方に対応。イヤホンのハウジング自体が回転するので、イヤーフィンをつけ直すことなく両方の掛け方ができます。
- 左右をマグネットで留めると電源オフとなる「スナップロック」:これも先行モデルにはなかった機能。ランニング中にイヤホンを外した時にも肩でブラブラさせずに首元で落ち着いてくれるのでスマート。
- ファブリック素材のケーブル:左右のイヤホンをつなぐケーブルには繊維を編みこんだファブリック素材が使われています。先行モデルのプラスチックのケーブルよりもしなやかに曲がって肌触りもいいのが特徴。ファブリックには反射素材も織り込まれています。
- 少し重くなっているはずだがそう気づかない:大幅にバッテリーが強化されている「TARAH PRO」は、重量は19.6g(イヤーフィン含む)で「TARAH」の13.85g(イヤーフィンを含まず)から増加。しかし、手に取ったり装着してみたりしてもあまり大きいとか重いという感じはしませんでした。
川内鮮輝さん、吉住友里 Yuri Yoshizumiさんがトークセッションに登場
「TARAH PRO」の発表会では製品の説明に続いてJaybirdアスリートの川内鮮輝 Yoshiki Kawauchiさん、吉住友里 Yuri Yoshizumiさんのトークセッションが行われました。吉住友里さんはバーティカルキロメーターでは国内では現在無敵の女王で、当サイトではおなじみのトップアスリート。バーティカル以外にも今シーズンはSTYでの優勝、富士登山競走での連覇も印象的でした。川内鮮輝さんは学生時代に陸上競技の長距離走に取り組み、社会人生活を経て2016年からプロランナーに。トラックからウルトラマラソンまで幅広く挑戦していて、ウルトラマラソンでは昨年の柴又100k、四万十ウルトラマラソンで優勝。今年のサロマ湖100kmでは4位となっています。
川内さんは100kmのウルトラマラソンに現在焦点を合わせていて、練習を通じて「100kmという距離を当たり前に走れるように日常生活でも意識している」とのこと。音楽については「日本のロックで、歌詞から前向きなメッセージや四季の美しさが伝わってくる曲」を聞いて走ることの質を高めているといいます。
吉住さんは関西在住ですが最近は各地の大会や講習会、イベントに参加するため各地を旅する日々。時間を見つけて旅先の山を走っていますが、山を走るときは「五感をフルに使って山を楽しみたいから」音楽を聴きながら走ることはないそうです。吉住さんが音楽を楽しむのは「旅の移動の途中で音楽を聴いて疲れを癒してます」とのことでした。
川内さんは次のIAU100km世界選手権、吉住さんはスカイランニング世界選手権が大きな目標でいずれも次の開催は再来年の2020年となります。お二人ともJaybirdとともに音楽とともにランニングを楽しむことでそれぞれの挑戦への力を蓄えていくことでしょう。
製品概要
- Jaybird TARAH PRO
- 参考価格:19,880円(税抜)
- 発売予定日:2018年12月6日(木)<BLACK/FLASH以外は1月以降発売>
- タイプ:インイヤー(カナル型)
- 装着方法:オーバーイヤー/アンダーイヤー
- 重量:19.6g(本体のみ+中サイズイヤジェル)