IZU TRAIL Journey 伊豆トレイルジャーニー 2018 リザルト

【編者より:先週末の12月9日日曜日に開催されたIZU TRAIL Journeyでは伊藤康 Ko Itoと大石由美子 Yumiko Oishiが男女それぞれで優勝しました。当サイトでは大会のプレスリリースを元に、一部追記して以下のリザルト記事をお届けします。ITJは昨年に続いて今年もAsia Trail Masterのシリーズ最終戦として開催されました。】

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(写真・表彰式より。Photo courtesy of IZU TRAIL Journey)

週末の12月9日(日)、第6回目となるIZU TRAIL Journey 2018(伊豆トレイルジャーニー 2018、ITJ)は海外17ヶ国・地域の約40人を含む1,581人が参加して開催されました。松崎新港(松崎町)をスタートし、伊豆山稜線歩道を経て修善寺総合会館(伊豆市)へと向かう71.5kmのコースを走るこの大会のコンセプトは「新しい伊豆の旅の創造」。伊豆の自然、歴史、文化を理解・尊重し、トレイルランニングというスポーツと地域の持続的な発展に貢献することを目指しています。このコンセプトに共感する参加選手の輪は年々大きく広がっており、同時に競技レベルも年々上昇。今年の大会では大石由美子 Yumiko Oishi(静岡県)が3回目の女子優勝を達成。男子は伊藤康 Ko Ito(静岡県)が昨年に続く2回目の参加で初優勝。地元の静岡県の選手の活躍が際立った大会となりました。海外からの参加選手からも男子で二人、女子で一人が入賞。この大会が国際的に注目を集めていることを印象付けました。

Photo courtesy of IZU TRAIL Journey

トレイルランニング界の女王は三たび頂点に、男子では新ヒーローが誕生

Photo courtesy of IZU TRAIL Journey

レースがスタートする午前6時は例年より冷え込みも海からの潮風も穏やか。夜が明けて明るくなってからも曇り空でしたが穏やかな天候が続き、トレイルランニングには最適な一日でした。男子のレースで優勝した伊藤康 Ko Itoは前半の未舗装林道では先頭集団には一歩遅れてコースを進みます。その伊藤が先頭に飛び出したのはこがね橋を経て、スタートから40kmの猫越岳(ねっこだけ)を過ぎたあたり。仁科峠(43.5km)には伊藤がトップ、約3分差で菊嶋啓 Kei Kikushima、松原克博 Katsuhiro Matsubaraが続きました。松原がリードする伊藤を追い、土肥駐車場(54.5km)では4分半の差。しかし伊藤はコース後半もリードを守りきって6時間53分13秒で修善寺総合会館にフィニッシュして初優勝を勝ち取りました。31歳の伊藤は昨年のこの大会で13位、今年のSTYで10位という成績を残していますが、今回は鮮やかなレース展開で勝利を掴みました。昨年のこの大会での自身のタイムからみると50分短縮しています。レース後には「前半は抑えて後半はマイペース、と考えて走っていたら気づいたらトップに立っていた」と振り返りました。次の目標は来年春のUTMFという伊藤は「地元の富士市で開催されるUTMFで力を出しきりたい」と話しました。2位の松原克博も優勝した伊藤からは4分差でフィニッシュ。岡山県在住で今年5月には比叡山50kで2位、10月のOSJ氷ノ山で2位の実力の持ち主で、今回は関東で好成績を挙げました。3位には香港から参加したピエール・アンドレ・フェリエ Pierre-Andre Ferriere(フランス)が入りました。

女子は2013年、2016年にこの大会で優勝している大石由美子 Yumiko Oishi(静岡県)が3度目の優勝。レース前半の林道では田中真紀 Maki Tanaka(東京都)が後続を10分以上引き離して女子のレースをリードしましたが、スタートから50kmを過ぎる頃には大石が先頭に。今シーズンは足のケガで十分に走れない日が続いていましたがこの日は快調な走りをみせました。「今朝はすっかり寝坊してしまって慌ててスタートへ。それでかえってリラックスできたのかも」と笑顔をみせました。女子2位は昨年に続いて浅原かおり Kaori Asahara(静岡県)で優勝した大石から7分差。序盤をリードした田中真紀は3位でフィニッシュ。この大会に初挑戦でトップ3に入りました。

2018年アジア・トレイルマスターの年間ランキングも決定

Asia_Trail_MasterIZU TRAIL Journeyは昨年に続いてアジア各国の魅力的な大会で構成される「アジア・トレイルマスター」(Asia Trail Master、ATM)の最終戦でした。一年間にわたるシリーズ各大会の順位に基づいて与えられるポイント数の合計で争われる年間ランキングは、今回のITJで13位のアレサンドロ・シェルパ Alessandro Sherpa(イタリア、シンガポール在住)が年間チャンピオンと決まりました。同じく今回のITJで20位のサルバドル・ラムブラ Salvador Rambla(スペイン)が年間ランキング2位、今回21位の水越友洋 Tomohiro Mizukoshiが年間ランキング3位と決まりました。ATMのディレクターのクリス・バンデベルデ Kris Van de Verdeは「今年のシリーズ戦では日本の水越友洋選手が一年を通じて各地の大会で活躍してくれた。ITJはシリーズの最終戦としてアジア各国の選手たちにとって大きな目標として定着しており、今後さらに多くの選手がアジアから参加することになると思う」と話していました。

Photo courtesy of IZU TRAIL Journey

今回のITJでは1,581人がスタートし、1,341人が制限時間の14時間以内に完走。完走率は84.8%となりました。

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IZU TRAIL Journey 2018 リザルト

リザルトはこちらから。

男子

  1. 伊藤康 Ko ITO 6:53:13
  2. 松原克博 Katsuhiro MATSUBARA 6:57:15
  3. ピエール・アンドレ・フェリエ Pierre-Andre Ferriere(フランス、香港在住) 7:03:22
  4. 谷允弥 Nobuya TANI 7:12:01
  5. 辻友寛 Tomohiro TSUJI 7:19:13
  6. 町田知宏 Tomohiro MACHIDA 7:21:22
  7. 渋川裕二 Yuji SHIBUKAWA 7:28:00
  8. 鈴木雄介 Yusuke SUZUKI 7:30:16
  9. リチャード・コフラン Richard COGHLAN(ニュージーランド、日本在住) 7:31:06
  10. 木村隼人 Hayato KIMURA 7:32:00

女子

  1. 大石由美子 Yumiko OISHI 8:14:50
  2. 浅原かおり Kaori ASAHARA 8:21:37
  3. 田中真紀 Maki TANAKA 8:29:04
  4. 星野緑 Midori HOSHINO 9:03:58
  5. キャロル・フック Carole FUCHS (フランス、日本在住) 9:25:46
  6. 折戸小百合 Sayuri ORITO 9:26:22
  7. 小沼興 Ko KONUMA 9:41:12
  8. 池内明子 Akiko IKEUCHI 9:47:56
  9. 鈴木栞奈 Kanna SUZUKI 9:50:31
  10. 内山みちこ Michiko UCHIYAMA 9:59:15
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