DC Weekly 2019年9月5日 – UTMB、The Rut、安達太良、チェンマイ、須坂米子、水上村、白山ジオトレイル

先週はUTMB®︎が開催され、当サイトの岩佐が大会公式ライブ番組・UTMBTVに大会期間中を通して出演しました。このため、UTMBのリザルト記事もこのDC Weeklyも少々遅れております。今週末からイタリア・アオスタ自治州で開催のトル・デ・ジアンが開幕。通常の330kmのレースに先立って、10回記念の特別な450kmのレースが6日金曜日午後8時(日本時間7日土曜日午前3時)にスタートします。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

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(写真・UTMBが開催された今年のシャモニーにて。 Koichi Iwasa, DogsorCaravan)

先週末のイベント

8月26日月曜日 – 9月1日日曜日:UTMB

  • UTMB®︎(300km, 171km, 121km, 101km, 56km, 40km): フランス・シャモニーを拠点に開催された世界最高峰のトレイルランニングレース。TDS®︎、CCC®︎、UTMB®︎がそれぞれUltra-Trail World Tourのシリーズ戦。UTMB®︎の各レースの結果については追ってリザルト紹介記事をお届けします。

8月30日金曜日 – 9月1日日曜日:The Rut

  • The Rut(VK、28k、50k):アメリカ・モンタナ州のBig Sky Resortで開催。日曜日に開催の50kでは男子はコディ・リンド Cody Lind(5時間29分)、女子はエリカ・フラワーズ Erika Flowers(6時間51分)がそれぞれ優勝。リザルトはこちら

8月31日土曜日 – 9月1日日曜日:安達太良、チェンマイ

  • OSJ安達太良山トレイル(10k50k):福島県二本松市の岳温泉、あだたら高原スキー場で開催。土曜日に10K女子は今野祥子(1:48)、服部美里(1:52)、飯田由美子(1:56)、同男子は栗原孝浩(1:22)、高村純太(1:26)、川端純一(1:28)がそれぞれトップ3入り。リザルトはこちら。日曜日の50K女子は太田美紀子(9:33)、今野祥子(11:11)、大濱侑季(11:26)、同男子は須賀暁(7:33)、工藤祐輔(7:55)、木村隼人(8:02)が表彰台に立ちました。リザルトはこちら
  • Asia_Trail_MasterUltra Trail Chiang Mai (104k, 65k): タイ・チェンマイで開催されたAsia Trail Masterの一戦。この日は雨の一日となり、104kmのレースは安全確保のため途中でコースをショートカットする形で変更されました。ただ、男子トップから女子上位の6選手までは変更されるポイントをすでに変更前に通過していました。フィニッシュラインには変更前のコースを完走した選手と変更後のショートカットされたコースを完走した選手が相次いでやってくることになりました。しかし、変更に伴う順位の整理が遅れた(あるいは現在まで完全には整理されていない)模様です。そうした事情の中、Asia Trail Masterによれば男子では松山優太 Yuta Matsuyama、女子はクリスティン・ロー Christine Lohが優勝者となりました。
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8月31日土曜日:須坂米子

  • 須坂米子大瀑布スカイレース SUZAKA YONAKO-falls Skyrace(30k、13k): 長野県須坂市の峰の原高原で開催。ロング30kは高村貴子 Takako Takamuraが3時間44分で優勝、枝元香菜子 Kanako Edamoto(4時間11分)、南條愛 Ai Najo(4時間39分)が2位、3位で続きました。男子は小笠原光研 Koken Ogasawaraが3時間30分で優勝、丸山智明 Tomoaki Maruyama(3時間31分)、土屋克則 Katsunori Tsuchiya(3時間34分)が続きました。ショート13kmでは小林華蓮 Karen Kobayashi渡部春雅 Kasuga Watabeに36秒差をつけて1時間31分で優勝。男子は沖本聖射 Seiya Okimotoが1時間17分で優勝しています。リザルトはこちら

9月1日日曜日:水上村

  • Mizukami Mountain Party(60km, 25km): 熊本県水上村。ロング60km男子は三池浩介(8時間41分)、中村卓也(9時間5分)、荒木諭志(9時間6分)、同女子は前田美帆(11時間8分)、野中京奈(11時間50分)、坪根由紀(12時間9分)がトップ3でした。リザルトはこちら

8月25日日曜日 – 31日土曜日:白山ジオトレイル

  • 白山ジオトレイル(6ステージ、250km): 石川県・白山で開催のステージレース。テント泊、行動中の食料はスタート時に背負ったものだけで途中の補給不可、というスタイルで行われ、今回で6回目。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

9月4日水曜日 – 7日土曜日:Ultra Tour Monte Rosa

  • Ultra Tour Monte Rosa (170km – single stage / 4 day stage, 110k, 23k):マッターホルン、モンテローザを南に臨むスイス・ヴァレー州のグレヘン Grächenを拠点に開催。コースはグレヘンを起点・終点とする170kmのコース(13,000mD+)とグレソネイ・ラ・トリニテ Gressoney-la-Trinitéをスタートする100kmのコース(6,420mD+)があり、170kmのコースでは4日・4ステージのステージレースも合わせて開催。最終日には23kmのレースが今年から加わりました。

9月6日金曜日 – 14日土曜日:Albania

  • Albania – The Hidden Treasure (220km 6 stages):東欧・アルバニアで開催されるステージレース。世界遺産となっている史跡をたどりながら進む合計220kmの累積獲得高度は8,800mD+。大会の模様は主催者のGlobalLimitsのFacebookページでみることができます。
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9月6日金曜日 – 7日土曜日:Wasatch

  • Wasatch Front 100:ユタ州で開催される100マイルのトレイルランニングレース。2016年UTWT男子年間チャンピオンのゲディミナス・グリニウス Gediminas GriniusがGrand Slum of Ultrarunningの4つのレースのうち最後のレースを走ることになります。

9月6日金曜日 – 8日日曜日:Ultra-Trail® Harricana、Superior

  • Ultra-Trail® Harricana (125k, 65k, 42k): カナダ・ケベック州のラ・マルベー La Malbaieで開催。125km 4000mD+のレースがUltra-Trail World Tourの第17戦、Challengerレーベルのレースです。有力選手の紹介はこちらから。
  • Superior 100:ミネソタ州のスペリオル湖に沿って設けられているロングトレイルをコースとした100マイルなどのトレイルランニングレース。

9月7日土曜日:Ben Nevis、Eco Trail Brussels、Devil’s Ridge

  • Ben Nevis Race:イギリス・湖水地方で1951年から続くフェル・ランニング / Fell Runningの代表的なイベントです。
  • Eco Trail Brussels (80k, 42k, 21k, 10k):都市と近郊をつなぐトレイルをコースとする「Eco Trail」シリーズのイベントで、ベルギーの首都・ブリュッセルで開催。80km 1600mD+などのレースが行われます。
  • Devil’s Ridge Ultra (60k, 25k):中国・ゴビ砂漠で開催。Yading Skyrunの主催者チームが開催するレースは砂漠から標高3300mの雪に覆われた高山エリアを含むコースで行われます。

9月8日日曜日:多摩川源流、白山白川郷

9月8日日曜日 – 14日土曜日:Tor des Geants

  • Tor des Geants (330k):イタリア・ヴァッレダオスタ自治州のクールマイユールを拠点に今回で10回目の開催となります。第一回から続く二つのロングトレイルを繋ぐ330kmのコースで行われるシングルステージの山岳レースは8日日曜日午後12時(日本時間同日午後7時)にスタートします。制限時間は150時間。男子では2014年に続いて昨年優勝のフランコ・コレ Franco Collé(イタリア)、2016年優勝のオリビエロ・ボサテリ Oliviero Bosatelli(イタリア)、昨年2位、3位のガーレン・レイノルズ Galen Reynolds(カナダ)、ピーター・キーンゼル Peter Kienzl(イタリア)。女子では2016年、2017年優勝のリサ・ボルザニ Lisa Borzani(イタリア)、第一回(2010年)・第二回優勝のアン・マリ・グロス Anne Marie Gross(イタリア)、2018年優勝のシルビア・トリゲロス Silvia Trigueros Garrote(スペイン)、2015年優勝のデニス・ジンマーマン Denise Zimmermann(スイス)、2014年優勝のエミリー・ルコント Emilie Lecomte(フランス)が揃ってエントリー。日本からは丹羽薫 Kaori Niwaが参戦します。さらに今回は10回目の開催を記念して特別に開催される450km 32,000mD+、制限時間190時間の「TOR des Glaciers」も合わせて行われます。スタートは6日金曜日午後8時(日本時間7日土曜日午前3時)です。この他では3回目となる320kmのコース後半部をコースとする「TOR 130 – TOR DRET」(130km 12,000mD+)が開始されるのに加えて、今年は30km 2,300mD+の「TOR30」が新たに開催されます。
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