何が変わった?アスリート注目の全部入りスポーツ・スマートウォッチ、Garmin fēnix 6 シリーズ・レビュー(前編)

今年8月、®︎が開催されていたシャモニーでGarminのfēnix 6シリーズが発表されました。トレイルランニング・ファンの間ではGarminのスポーツウォッチは定番のアイテム。アウトドアスポーツに必要な機能をフル装備するfēnixの新シリーズのお披露目の場として、世界で最も有名なトレイルランニングレースを選んだところからは、Garminの本気が伝わってきます。

当サイトにもGaminからfēnix 6シリーズのウォッチを提供していただき、2週間の間に数回の充電した以外はずっと左腕につけ続けてその機能を試しています。結論からいえば、fēnix 6シリーズは機能満載で柔軟にカスタマイズ可能な最強のスポーツウォッチ、スマートウォッチ。特に日常的にスポーツをしている人、自分の身体のフィットネス(健康さ)という点から生活の質をキープしたいという人なら、文字通り24時間肌身離さず活用したいアイテムだ、という結論に至りました。

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Garmin fēnix 6X Sapphire Black DLC

fēnix 6X Sapphire Black DLC

この記事では外観・機能編としてfēnix 6の概要を紹介します。別途、続編として実際に当サイトの中の人が活用している様子を紹介する予定です。

fēnix 6シリーズの中でもサイズが大きく、バッテリー稼働時間が長い「6X」ではディスプレイのサイズ、解像度が向上してさらに見やすくなった。

fēnix 6シリーズの中でもサイズが大きく、バッテリー稼働時間が長い「6X」ではディスプレイのサイズ、解像度が向上してさらに見やすくなった。

スマートウォッチは場合に応じて使い分ける、でもできるなら一つにまとめたい

トレイルランニングを始めてから、走る時にはGPS機能の付いたランニングウォッチが手放せません。トレーニングのビルドアップ走では手元でラップタイムを確認、後で振り返ることができるので独りでも質の高い練習に。リアルタイムで心拍数をモニターすると、どれくらい追い込めているかが客観的に分かるので充実感があります。トレイルを走った後にウォッチで取ったGPSログを見るのはランニングの後の楽しみ。登りや下りでどれくらい自分が頑張ったか確かめます。地図上で自分が走ったコースを見直しているうちに、あの分岐をこっちに進めばあの山に行けるといった具合に新しいコースのアイデアも浮かんできます。

一方、最近ではスマートフォンと連携したり、運動量や健康状態をトラッキングできる「スマートウォッチ」が人気で、各社からさまざまな製品が発売されています。最近の私もランニングウォッチとしてはSuunto 9 BaroとGarmin fēnix 5 Plusを使っていて、さらに最近発売されたApple Watch Series 5も使うようになりました。Suuntoはバッテリーの持ちやGPSログを補正する独自機能、Garminはスマートフォンとの連携の良さやアプリ機能によるカスタム性の高さがそれぞれ魅力。一方Apple Watchは小さくて軽く、iPhoneなどAppleの製品との連携が魅力ですが、1日に一度は充電することになります。いろいろ試行錯誤した結果、こうしたスマートウォッチはそれぞれ強みとする機能や用途があるので場合に応じて使い分けるほかない、というのがとりあえずの結論です。というわけで私の腕には左右それぞれにスマートウォッチが常に装着されている次第。

筆者の手元にあるスポーツウォッチ、スマートウォッチ。左からSuunto 9 Baro、fēnix 5 Plus、fēnix 6X、Apple Watch Series 5 (40mm)。

筆者の手元にあるスポーツウォッチ、スマートウォッチ。左からSuunto 9 Baro、fēnix 5 Plus、fēnix 6X、Apple Watch Series 5 (40mm)。

そんな私のもとにやってきたfēnix 6を、とりあえず先行モデルのfēnix 5 Plusと入れ替わりで使い始めました。しかし歴代のGarminウォッチの長所にさらに磨きがかかったこの新モデルを使い始めたら、もうこれだけ左腕につけておけばいいのかもしれないとも思うようになりました。

6X、6、6Sの三つのライン、太陽光を利用する注目の「Pro Dual Power」もまもなく発売

fēnix 6シリーズは主に「サイズ・バッテリー稼働時間」と「プラスアルファのプレミアムなスペック」の二つの軸で製品が展開されています。「サイズ・バッテリー稼働時間」では次の三つに大きく分かれます。

  • 「6X」:直径51mm・厚み14.9mm、バッテリー稼働時間がスマートウォッチモードで最大21日間、+光学心拍計モードで最大60時間
  • 「6」:直径47mm・厚み14.7mm、バッテリー稼働時間がスマートウォッチモードで最大13日間、GPS+光学心拍計モードで最大36時間
  • 「6S」:直径42mm・厚み13.8mm、バッテリー稼働時間がスマートウォッチモードで最大9日間、GPS+光学心拍計モードで最大25時間

一方、「プラスアルファのプレミアムなスペック」には次のような点があります。ただ、これらのスペック違いのモデルが6X、6、6Sの全てに展開されているわけではなく、例えばディスプレイにサファイアレンズを使わないエントリーモデルは6と6Sのみとなります。

  • ディスプレイ:耐スクラッチ性に優れたサファイアレンズを用いた「サファイアエディション」
  • バンド:シリコンに替えてナイロンやレザー、チタニウムを使ったモデル
  • ベゼル:ステンレスに替えてDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングステンレス、チタニウムを使ったモデル

これらに加えて、今回のfēnix 6シリーズの目玉としてシャモニーでの発表会でも注目を集めたのがディスプレイに太陽光充電機能を持つパワーグラスを使用した「fēnix 6X Pro Dual Power」の各モデル。太陽エネルギーを利用することでバッテリーがさらに長く持つといい、バッテリー稼働時間はスマートウォッチモードで最大24日間、GPS+光学心拍計モードで最大66時間に。一方、サイズは6Xと同じですが重量は6Xのサファイアモデルが93gであるのに対して82gと軽量化されています。「fēnix 6X Pro Dual Power」は「今冬発売予定」となっています。

太陽光による充電でバッテリー稼働時間をのばすことができるfēnix 6X Pro Dual Powerはまもなく発売予定。

太陽光による充電でバッテリー稼働時間をのばすことができるfēnix 6X Pro Dual Powerはまもなく発売予定。(Garminのウェブサイトより)

前シリーズと外径は同じでより薄く、ディスプレイはより大きく、バッテリー関連の機能が向上

筆者のようにすでにfēnixシリーズを愛用している人たちにとっては、fēnix 6シリーズの新しくなった点が気になるところです。ここではfēnix 5 Plusシリーズからの変更点を紹介します。

まず細かいところでは、ウォッチの外径は同じですがケースからバンドを留めるために伸びている突起が短くなりました。例えば「fēnix 5X Plus」各モデルと「fēnix 6X」各モデルのサイズは直径51mmなのですが、そこから伸びている突起は前者の11mm(筆者の手元にある、「fēnix 5X Plus」よりひと回り小さい「fēnix 5 Plus」を測りました)に対して後者は9mm。わずかな差ですがフィット感が高まっています。特に外径が小さい「fēnix 6S」ではさらにメリットが大きいはずで腕の細い人にとっては大きな改善点でしょう。

上が「6X」、下が「5 Plus」でバンドを取り外してある。「6X」の方がバンド取り付け部の突起が小さく、ケースにくぼみを持たせることでケースからの出っ張りが小さくなっている。

上が「6X」、下が「5 Plus」でバンドを取り外してある。「6X」の方がバンド取り付け部の突起が小さく、ケースにくぼみを持たせることでケースからの出っ張りが小さくなっている。

ケースの厚みはfēnix 5 Plusシリーズの各モデルと比べてfēnix 6シリーズは薄くなりました。例えば「fēnix 5X Plus」各モデルの17.5mmに対して「fēnix 6X」各モデルは14.9mm。外径の小さい「5S Plus」は15.4mmから「6S」で13.8mmとなっているのですが、これは同じGarminの「ForeAthlete 945」の13.7mmに迫る薄さ。fēnixシリーズのケースの厚みが気になってForeAthleteシリーズを選んでいた人には朗報です。

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fēnix 5 Plusシリーズでは「5X Plus」、「5 Plus」、「5S Plus」で外径の大きさが異なるものの、ディスプレイは直径30.5mm(240×240ピクセル)で同じでした。しかし、fēnix 6シリーズでは最も外径の小さい「6S」は「5S Plus」と同じですが、「6」は直径33.02mm(260×260ピクセル)、「6X」では直径35.56 mm(280×280ピクセル)とディスプレイのサイズが大きく、解像度が高くなっています。手元の「6X」は解像度が高くなったことでスクリーンの情報が見やすくなりました。日本語フォントがさらに滑らかで見やすくなったことにも気づきます。

トレイルランニングやウルトラマラソンを走る人、数日にわたるステージレースやバックパッキングを予定している人にとっては、fēnix 6シリーズで強化されたバッテリー関連の機能に注目です。fēnix 5 Plusシリーズと比べて、同じ使い方でバッテリー稼働時間が延びているのに加えて、機能を制限することで数週間から数ヶ月にわたって充電が不要な「Expeditionモード」、「バッテリー節約ウォッチモード」が新たに加わったほか、バッテリーに関係する機能の設定を細かく確認してカスタマイズが可能な「パワーマネージャー」機能が設けられています。それぞれのバッテリー稼働時間をまとめると次の通り。

6S 6 6X 5S Plus 5 Plus 5X Plus
スマートウォッチモード 最大9日間 最大13日間 最大21日間 最大6日間 最大10日間 最大18日間
GPS+光学心拍計 最大25時間 最大36時間 最大60時間 最大10時間 最大18時間 最大30時間
GPS+音楽再生+光学心拍計 最大7時間 最大11時間 最大16時間 最大4時間 最大7時間 最大11時間
UltraTracモード 最大30時間 最大42時間 最大70時間 最大22時間 最大38時間 最大64時間
Expedition モード 最大16日間 最大22日間 最大36日間
バッテリー節約ウォッチモード 最大27日間 最大38日間 最大64日間

従来からある「UltraTracモード」はGPSデータの取得頻度を減らすことでバッテリー稼働時間を延長するGPSモードで、ウルトラマラソンやトレイルランニングに適したモードです。

これに対して新たに加わった「Expedition モード」はスマートフォンとの Bluetooth接続や光学心拍計などの機能をシャットダウンしてGPSデータの取得を1時間に一回(頻度は設定で15分から90分まで変更可能)に減らすことでGPSログを取り続ける、というもの。例えばアメリカのロングトレイルをスルーハイクするというような、途中で充電できないところを何週間もかけて行動する、というシーンを想定しているようです。

アクティビティの選択メニューの中に「エクスペディション」というアクティビティがある。

アクティビティの選択メニューの中に「エクスペディション」というアクティビティがある。

「エクスペディション」を起動したところ。メイン画面はバッテリー消費を減らすためシンプル。デフォルトでは1時間に1回、GPS信号を取得。写真のfēnix 6Xなら満充電から最大36日間、充電なしで稼働する。

「エクスペディション」を起動したところ。メイン画面はバッテリー消費を減らすためシンプル。デフォルトでは1時間に1回、GPS信号を取得。写真のfēnix 6Xなら満充電から最大36日間、充電なしで稼働する。

「エクスペディション」のデータ画面の二枚目。これらの表示項目や、省電力のための機能を絞り込む設定はカスタマイズできる。

「エクスペディション」のデータ画面の二枚目。これらの表示項目や、省電力のための機能を絞り込む設定はカスタマイズできる。

一方、「バッテリー節約ウォッチモード」はアクティビティをしていない間にウォッチの各種機能をシャットダウンするというもの。スマートフォンとの接続、光学心拍計などのセンサー類がオフになるので、歩数などのトラッキング機能がオフとなり、ディスプレイには時刻(秒表示はなし)と日付、バッテリー残量のみが表示されます。ただし、ランニングなどのアクティビティ中はフルに機能します。これは日常的に使っていて充電するタイミングがなくてバッテリー残量がわずかなことに気付いた時に使えそう。他にも、レースのスタート直前までバッテリー消費を抑えたいという場面でも使えるかもしれません。

左上ボタンを押すと表れる「コントロール」の中で「バッテリー節約ウォッチモード」のオン・オフを切り替えることができ、現在のバッテリー残量でそれぞれの場合に何日間稼働するかの目安も表示される。

左上ボタンを押すと表れる「コントロール」の中で「バッテリー節約ウォッチモード」のオン・オフを切り替えることができ、現在のバッテリー残量でそれぞれの場合に何日間稼働するかの目安も表示される。

左中ボタンを長押しすると合わられるメニューの中にある「パワー管理」の中で「バッテリー節約ウォッチモード」をカスタマイズできる。

左中ボタンを長押しすると合わられるメニューの中にある「パワー管理」の中で「バッテリー節約ウォッチモード」をカスタマイズできる。

「バッテリー節約ウォッチモード」の設定画面。デフォルトの設定からシャットダウンする機能を選び直すことができる。

「バッテリー節約ウォッチモード」の設定画面。デフォルトの設定からシャットダウンする機能を選び直すことができる。

「パワーマネージャー」機能はバッテリーの稼働時間に影響する機能を細かく設定できる、という機能。他社製品のSuunto 9にあるのと同じような機能です。「バッテリー節約ウォッチモード」について音楽、スマートフォン接続、WiFi接続、ライフログ取得、光学式心拍計、バックライトのそれぞれについてオン・オフを設定可能。さらにランニングなどのアクティビティ中の「パワーモード」をカスタマイズして設定を保存しておくことが可能です。次の設定項目があり、それぞれバッテリー稼働時間に何時間のプラスまたはマイナスとなるか確認しながら設定ができるようになっています。

  • GPS:「標準」、「Ultrac」、「GPS+GLONASS」、「GPS+GALILEO」
  • 音楽機能:有効、無効
  • スマートフォン:接続、未接続
  • 光学式心拍計:オン、オフ
  • 地図機能:オン・オフ
  • ディスプレイ:オン・オフ
  • バックライト:オン・オフ
  • 外部センサーなどのアクセサリー:接続、未接続
それぞれのアクティビティを起動(写真)。アクティビティを右上ボタンでスタートさせる前に左下ボタンを押すとオプション画面が開く。

それぞれのアクティビティを起動(写真)。アクティビティを右上ボタンでスタートさせる前に左下ボタンを押すとオプション画面が開く。

オプション画面を開いたところ。メニューからパワーモードを選ぶとバッテリー稼働時間に影響する機能のオンオフの設定を選択できる。

オプション画面を開いたところ。メニューからパワーモードを選ぶとバッテリー稼働時間に影響する機能のオンオフの設定を選択できる。

パワーモードの設定はデフォルトではそのスポーツに適した設定となっている。それを上の「バッテリー最長モード」を選択するとGPS取得をUltracモードにして、光学心拍計、スマートフォン接続、音楽機能がオフとなり、満充電時にはバッテリー時間が120時間となる(6Xの場合)。

パワーモードの設定はデフォルトではそのスポーツに適した設定となっている。それを上の「バッテリー最長モード」に変更するとGPS取得をUltracモードにして、光学心拍計、スマートフォン接続、音楽機能がオフとなり、満充電時にはバッテリー時間が120時間となる(6Xの場合)。

レース戦略を組み立てて、本番で進捗を確認できる新機能「PacePro」

もう一つ、fēnix 6シリーズに新たに登場した注目の新機能が目標タイムに対してペース展開を予め算出して、本番ではその進捗状況を確認しながら走ることができるという「PacePro」という機能。

例えばロードのフルマラソンを走る場合にサブフォー(4時間以内の完走)を目標とするなら、レースを通してキロ5分41秒のペースをキープすることが目標になります。しかし、レース中にはいわゆるネガティブスプリット(レースの前半に比べて後半でより速いペースで走る)のがよい、といわれることがあります。「PacePro」では「ペース戦略」というスライダーをネガティブスプリットとポジティブスプリット(レースの前半により速いペースで走る)の間で調整することで、レース中のラップごとのスプリット・タイムを算出。そのデータをfēnixに同期することで、レース中には設定したペースと実際の自分のペースを比較しながら走ることができます。

スマートフォンアプリ「Garmin Connect」でPacePro機能の設定をするところ。ここでは「レース距離を選択」を選んでみる。

スマートフォンアプリ「」でPacePro機能の設定をするところ。ここでは「レース距離を選択」を選んでみる。

マラソンのPacePro戦略の設定画面。初期状態ではスタートからフィニッシュまで5分41秒/キロのイーブンペースでサブフォーとなる。

マラソンのPacePro戦略の設定画面。初期状態ではスタートからフィニッシュまで5分41秒/キロのイーブンペースでサブフォーとなる。

「ペース戦略」のスライダーを右のマイナス側に動かすと、レース後半でペースを上げる「ネガティブスプリット」に。スタートは6分2秒/キロだが、最後は5分22秒/キロまで上げることになる。

「ペース戦略」のスライダーを右のマイナス側に動かすと、レース後半でペースを上げる「ネガティブスプリット」に。スタートは6分2秒/キロだが、最後は5分22秒/キロまで上げることになる。

ただ、トレイルランニングの場合はコースに高低差の変化があってロードのマラソンのようにはいきません。でもご心配なく。Garmin Connect(PCのブラウザ上のウェブアプリまたはスマートフォンアプリ)で作成したコースについて「PacePro」機能を使うこともでき、この場合は最初に高低差を考慮して調整したそれぞれのラップのスプリット・タイムがいわばイーブンペースとして算出されます。そしてこれに対して「ペース戦略」を適用することができます。さらに高低差のあるコースに対してはもう一つ「上り坂の運動量」というスライダーもアプリに現れます。これは登りをハードに攻めるか、イージーにこなすかという選択。短めのレースならスライダーをハードの方に調整する人もいるでしょう。長いレースではイージーにしておいた方が後半でペースが維持できるかもしれません。

Garmin Connectにはコースを保存しておく機能がある。コースは過去のアクティビティからやGarmin Connectのコース作成機能を使って作るが、GPX形式などのファイルをインポートして作ることもできる。ここでは今年2019年のUTMFのコースをインポートして作ったコース(最上段)を選んでみる。

Garmin Connectにはコースを保存しておく機能がある。コースは過去のアクティビティからやGarmin Connectのコース作成機能を使って作るが、GPX形式などのファイルをインポートして作ることもできる。ここでは今年2019年のUTMFのコースをインポートして作ったコース(最上段)を選んでみる。

目標時間を設定。19時間36分26秒は今年男子優勝のグザビエ・テベナール選手のタイム。

目標時間を設定。19時間36分26秒は今年男子優勝のグザビエ・テベナール選手のタイム。

UTMFのコースをPaceProの戦略作成機能に読み込んだところ。

UTMFのコースをPaceProの戦略作成機能に読み込んだところ。

UTMFのコースの高低差を考慮して「イーブンペース」が算出されている。下りではスプリットタイムが短く設定されている。

UTMFのコースの高低差を考慮して「イーブンペース」が算出されている。下りではスプリットタイムが短く設定されている。

グザビエ・テベナール選手の優勝タイムを目標に「ペース戦略」、「上り坂の運動量」のスライダーを動かしてスタートからフィニッシュまでのラップタイムを調整する。実際のエイド通過タイムを参考にテベナール選手の戦略をシミュレーションすると、「極端にポシティブスプリット」で「登りはイージー」ということになった。前半はレース展開をみながら進むが後半にリードを確保したら無理をしない、という戦略なのかもしれない。このPacePro戦略をfēnix 6に取り込んで、手元で進捗をみながら走ることができる。

グザビエ・テベナール選手の優勝タイムを目標に「ペース戦略」、「上り坂の運動量」のスライダーを動かしてスタートからフィニッシュまでのラップタイムを調整してみた。実際のエイド通過タイムを参考にテベナール選手の戦略をシミュレーションすると、「極端にポシティブスプリット」で「登りはイージー」ということに。

ストイックに自己ベスト更新や目標タイムの達成を目指すシリアスなランナーには、「PacePro」は気になる機能でしょう。ただ、トレイルランナーの場合は細かくペースを意識して走ることに興味がない人も多いかもしれません。でも、トレイルの登りでどれくらいゆっくりしていてもいいかの目安になるとすれば、結構役に立つ機能に思えませんか?

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まとめ:一つのウォッチに全てが集約されている魅力

Garminの製品の中では「プレミアムマルチスポーツGPSウォッチ」と位置付けられるのがfēnixシリーズ。ランニングやバイク(自転車)、スイム、ハイキング、ローイング(ボート)、スキー、ゴルフなどなど様々なスポーツに適した機能に、ライフトラッキングによる健康管理や音楽機能、スマートフォンと連携した通知などのスマートウォッチ機能を備えたいわば「全部入り」の製品です。

その最新モデルのfēnix 6シリーズは紹介し切れないほど多機能。これほど多機能だと、どのボタンを押して機能を呼び出したらいいか迷うことがあるのも正直なところ。あと、筆者が使用している「fēnix 6X Sapphire Black DLC」は重さが93g。並行して使っているApple Watch Series 5の40mmアルミニウムケースモデルと比べるとかなり大振りでずっしりと感じるのは確かです。Apple WatchやGaminの他のモデル、あるいは他社のスポーツウォッチでも、fēnix 6シリーズの持つ機能の多くはカバーされています。

でも実際にfēnix 6シリーズを使ってみると、やっぱりこの一つのウォッチに全てが集約されているのが魅力です。日々の近くでのランニングから、トレイルを走る計画を立てて無事に走る終えるまで、どんなアクティビティも安全で実りあるものにできる。日々ほどほどに体を動かして「整った」状態を保つ。いつも腕に着けたウォッチで最新の情報を確認して、音楽を聞いたり、電子マネーを使ったりすることで、スマートフォンからちょっと自由になれる。それを一つに詰め込んだ究極の形がfēnix 6シリーズです。

このレビュー記事では前編としてfēnix 6シリーズのスペックや注目の新機能を紹介しました。追って公開予定の後編では実際に筆者がランニングや日々の生活の中で便利で気に入っている機能を具体的に紹介したいと思います。

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