新型コロナウィルスの影響を受けて、世界選手権に向けた日程も変更を余儀なくされています。
日本トレイルランニング協会は来年2021年に予定されるマウンテン・トレイルランニング世界選手権(World Mountain and Trail Running Championships)に向けた日本代表選手の選考スケジュールについての方針を示しました。すでに発表されている日本代表選考レースを通じて選考するものの、場合によっては来年2021年1月以降に代替する選考レースが指定されます。
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(写真・2018年トレイル世界選手権<スペイン>で男子優勝のルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernando。 Photo by Koichi Iwasa)
2021年世界選手権は世界陸連(WA)の元でトレイルランニングとマウンテンランニングを同じ大会の中で行う、という初めてのフォーマットで開催予定。当初は今年6月に開催をホストする大会が決定する予定でしたが、WAは世界的なコロナ禍で開催地とホスト大会の決定は今年11月8日に延期することを決めています。
今年4月に日本トレイルランニング協会、日本陸連は世界選手権の4種目(クラシック、バーティカル、ショート、ロング)のそれぞれについて今年中に国内で開催される計10大会を代表選考レースとして指定していました。しかし目下のコロナ禍により現在までに霧島えびの高原(8月23日、ショート)、尾瀬岩鞍(10月10日、バーティカル)、IZU Trail Journey(12月を予定、ロング)のほかはいずれも大会が中止になっています。
日本トレイルランニング協会の今回の発表はこうした状況を受けたもの。4月に発表した代表選考レースについては予定通り代表選考の機会とするとしつつも、代表選考レースが開催されない場合や参加資格が居住地により制限される場合には「2020年11月8日の世界陸連による「世界選手権 2021」の開催地発表および大会実施概要の発表を受けて、2021年1月以降に代替の選考競技会を行うものとする。」としています。
WAの世界選手権開催地選考スケジュールによれば、世界選手権の開催は2021年6月15日以前、または2021年9月15日以降とされており、夏の3ヶ月間は開催時期から外れています。開催地の発表が2020年11月8日となることや、各国とも代表選考の場となる大会の中止や延期が相次いでいることからすると、当サイトの予想では世界選手権の開催は2021年の秋となるのでは、と考えます。日本代表選考レースについては、本日から始まる4連休について東京都は不要不急の外出自粛を呼びかけており、今後代表選考レースとなる大会が居住地による参加制限を行う可能性もありそう。代表選考レースは来年2021年春から仕切り直し、というスケジュールも考えられるでしょう。。