第15回湘南国際マラソンは2月28日開催へ、トレイルランニングではおなじみのマイボトルで走るロードマラソンは「世界初」

ロードマラソンもこれからはマイボトル、マイカップで走る時代になるのかも。

大会で使用するマイボトル、マイカップのイメージ(大会配布資料より)

大会で使用するマイボトル、マイカップのイメージ(大会配布資料より)

湘南国際マラソンは8月4日(火)に行った記者発表で今年12月6日に開催予定だった第15回湘南国際マラソンを延期して来年2021年2月28日に開催すると発表。同時にこの大会ではゴミを出さない大会を目指し、給水所に使い捨てカップを置かず、選手は給水を受けるためにマイボトル、マイカップを用意して参加することとなりました。具体的にはスタート時に満水にしたマイボトルを携帯することが競技規則に加わり、マイカップの携帯も「強くお勧め」。従来の13箇所の給水ポイントに代わり、10個ほどの蛇口を備えた給水ポイントを500箇所用意する予定。大会では湘南国際マラソンは世界初のマイボトル・マラソンとなる、としています。また、今回の大会は新型コロナウィルスの感染防止対策もあわせて行うこととなります。

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新型コロナの状況を見極める必要から開催可否の判断を12月10日に行う予定。なお、2月の開催とするのは今回だけで、今後は「従来通りに毎年12月に開催する予定」としています。

これまでの湘南国際マラソンでは毎年2万5千人の参加選手に対して、13箇所の給水ポイントを設け、水とスポーツドリンクのペットボトルをあわせて3万1500本、使い捨てカップは50万個を用意していたといいます。新しい給水のやり方については検討中ながら、給水ポイントを500箇所へと大幅に増やし、20リットルの金属製ジャグおよび12リットルのリターナブルボトルを一箇所につきあわせて10個ほど用意。「あわせてコース上には5000個ほどの蛇口があることになり、給水で密になる状況は避けられる」としています。水だけではなく、スポーツドリンクなども用意する予定です。

河野太郎・大会名誉会長

河野太郎・大会名誉会長

河野太郎・大会名誉会長は「コース上の給水ポイントからペットボトルや使い捨てのカップを全部なくすと二酸化炭素の排出量を約6トン削減できる、と試算している。そして選手のために50トンの水を給水するシステムは、災害時には地域に水を供給する防災のためのシステムとなる。地域の皆さんがボランティアなどの形で参加してくださることで成り立っている大会だが、いざというときには恩返しができるマラソン大会にしていきたい。選手のみなさんには自分自身のためにマラソンを走るのに加えて、地球環境そして防災についても考えていただければと思う。」と話しました。

大会のプラスティックフリー監修を務める高田秀重・東京農工大学教授は、プラスティックゴミは世界的な問題となっており、プラスティックが破砕され、微細化したマイクロプラスティックは有害な化学物質を生物に取り込む運び屋にもなっており、人間への影響も大きいと説明。感染予防監修の玉城英彦・北海道大学名誉・客員教授は3密の回避やソーシャルディスタンシングといった感染予防の基本を駅から大会会場、コースまで立体的に適用していくとして「湘南国際マラソンをコロナ禍を乗り越えていく世界初の試みにしていこう」と訴えました。

高田秀重・東京農工大学教授

高田秀重・東京農工大学教授

玉城英彦・北海道大学名誉・客員教授

玉城英彦・北海道大学名誉・客員教授

マイボトルといえば、トレイルランニングでは必携品といえるアイテム。マイカップも自然環境への配慮のためとして、トレイルランニングの大会では必携品として使い捨てのカップは使わないという大会が増えています。今回の湘南国際マラソンで新たにスポンサーとなるザ・ノース・フェイスでは「トレイルランニングの普及に努めてきた経験を生かし、一石を投じるつもりで湘南国際マラソンに環境に配慮したロードランニングのレースのあり方を提案させていただいた」(森光・株式会社ゴールドウイン常務執行役員)とのこと。

実際のところ、順位やタイムのことを考えればマイカップとかマイボトルを身につけて走るのは選手にとって不利に違いないでしょう。また、高田教授によればマイボトルやマイカップの材質も理想をいえば金属が望ましいそうです。

しかし、世界中が新型コロナウィルスによって有無をいわさず新しい生活様式を求められるようになった今は、地球環境についても新しい考え方を実行する好機なのでしょう。新しい挑戦への決意を「Take Action, Be Better」のキャッチフレーズにこめた第15回湘南国際マラソンのエントリーは9月5日に始まります。

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