米国勢が全カテゴリーで優勝・HOKA Canyons Endurance Runs by UTMB リザルト

国際的なレベルのエリート選手を含む2,500人以上のランナーが参加して、4月26-27日にHOKA Canyons Endurance Runs by UTMBがアメリカ・カリフォルニア州オーバーンで開催されました。この大会は10周年を迎えており、昨年に続いて2024年の米州におけるUTMB World Series Majorの大会となっています。さらに100kmカテゴリーのレースは男女それぞれ上位2名の選手にウェスタン・ステイツ Western Statesへの出場権が授与されるGolden Ticket Raceのうち、6月のウェスタン・ステイツに向けた最後のレースとして注目を集めました。

(All photo © UTMB )

Sponsored link


160.9km 5,181mD+の「100M」の女子のレースにおいてはエレナ・ホートン Elena Horton が21:35で完走、初の100マイルレースへの挑戦で優勝を勝ち取りました。2位にはジャッキー・マンハード Jacquie Mannhard (22:35) 、3位はソニア・アフジャ Sonia Ahuja (23:11) が続きました。男子ではキャニオン・ウッドワード Canyon Woodwardが18:54で優勝しました。ウッドワードは昨年の同じレースでの3位を経ての勝利となりました。ニコラス・ライトボディ Nicholas Lightbody (CAN) が19:14で2位、ニック・クリフオール Nick CliffOrr が19:55で3位でした。

女子優勝のホートンは、「いくつか厳しい部分があったけれど、美しいコースを楽しみながら走ることができた。次は新婚旅行の一環として、夫と一緒にLa Sportiva Lavaredo Ultra Trail by UTMBに参加します。」と話しました。

UTMBワールドシリーズメジャーとGolden Ticket Raceのダブルとなることで注目を集めたのが距離101.5km、累積獲得高度3,247mD+の「100K」でした。この日のこのレースで圧倒的なパフォーマンスを見せたのが2022年のUTMBチャンピオン、ケイティ・シャイド Katie Schide でした。スタート直後から女子のレースをリードして、最後は続く女子選手にリードを1時間以上に広げて9:10でフィニッシュ。男女を通した総合順位では6位となります。シャイドはフィニッシュ後に「すべてをスムーズに、エイドステーションでは手順をこなすことに集中しました。チャンスだと思えば、男性選手についていくようにしました。失敗につながる愚かなことをしないように集中しました。」とコメントしました。女子のレースではエムケイ・サリバン EmKay Sullivanが10:01で2位に、アンナ・カシウス Anna Kacius が10:24で3位に。シャイドは昨年のウェスタン・ステイツで2位となっていて今年の出場権を得ていることから、サリバン、カシウスが授与対象となります。日本から参加の宮﨑喜美乃 Kimino Miyazakiは12:10でフィニッシュし、女子16位でした。

50K女子の表彰台、左から2位のエムケイ・サリバン、優勝のケイティ・シャイド、3位のアンナ・カシウス。

50K女子の表彰台、左から2位のエムケイ・サリバン、優勝のケイティ・シャイド、3位のアンナ・カシウス。

「100K」の男子は接戦となり、50kmを過ぎても20人が先頭集団を形成していました。その中から抜け出したのがロッド・ファーヴァード Rod Farvardで、最後は8:44で勝利を掴みました。6分差でドリュー・ホルメン Drew Holmen が8:51で準優勝、ペーター・エンダール Petter Engdahl (SWE) が8:55で3位となりました。ウェスタン・ステイツへのチケットは2位のホルメンが辞退しており、授与対象は現在のところファーヴァードとエンダールの二人となります。

「50k」は50.2kmのコースで累積獲得高度は1,553mD+となります。ダニ・モレノ Dani Morenoが3:52で優勝、ジェニファー・リヒター Jennifer Lichterが3:57で続き、タボール・ヘミング Tabor Hemmingが3:59で続きました。男子はイーライ・ヘミング Eli Hemming が3:25で優勝し、女子3位のタボールとともに夫妻揃って表彰台に立ちました。ダニエル・ジョーンズ Daniel Jones (NZL) が3:28で2位、コール・ワトソン Cole Watsonが3:32で3位に。日本から参戦の甲斐大貴 Hiroki Kaiは3:52で男子10位となり、今年のOCCへの出場権を獲得しました。

これも読む
【第一ステージ】レミ・ボネ、アリー・マクラフリンが初日を制す、上田瑠偉は9位で発進・Golden Trail Series Grand Final 2022 ダイジェスト

リザルトはこちらから。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link