スカイランニングの国際的なシリーズ戦であるスカイランナー・ワールドシリーズ Skyrunner®︎ World Seriesは2021年の日程を発表しました。新型コロナウィルスのパンデミックにより中止となった今年2020年に予定されていた各レースのうち、マデイラ島(ポルトガル)のレースがフォーマットを変える予定であるほかは、いずれも2021年のシリーズ戦にラインナップされています。開幕戦は昨年2019年と同じく、4月に新潟県三条市で開催の粟ヶ岳スカイレース Mt. Awa Skyraceとなっています。
2021年のシリーズ戦を構成するレースの数は10カ国の13レースと、今年2020年に予定されていた規模と同様です。しかし、大改革により2019年に導入された「スーパースカイレース」(ポイントを加算される4つのレース)、シーズン最大のイベントとして参加資格を満たしたアスリートのみが参加できる「スカイマスターズ」については2021年は設定されません。またシーズンランキングの年間チャンピオンに贈られる賞金も2019年の1万5千ユーロから2千ユーロに縮小。新型コロナウィルスにより収益面で厳しい状況の中で来年のシーズンを迎えることがうかがえます。
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そのほか、国境を越えて選手がシリーズ各戦に参加することが昨年までのようにできるかどうかについても、不透明な状況が続くかもしれません。このことを反映してか、ランキングの集計対象となるリザルトについても各選手のポイントで上位5つを集計対象としていたものを、2021年については上位4つに変更されました。
スカイランナー・ワールドシリーズの発表資料によれば、今回の発表は「2021年のシリーズ戦を開催にこぎつけ、2022年以降にさらに成長させていくためのステッピングストーンとする」ための戦略だとしています。来年もアスリートにとっては厳しい一年となるかもしれませんが、世界のトップ選手が競う場が早く戻ることを祈りたいと思います。
- 4月18日: 粟ヶ岳スカイレース Mt. Awa Skyrace, 33km 2,300mD+(日本、新潟県三条市)
- 5月16日:スカイレース・デ・メチエジン Skyrace des Matheysins, by La Sportiva 25km 2,000mD+(フランス、サントノレ)
- 【新】5月28-30日:マデイラ・スカイレース Madeira Skyrace, TBA(ポルトガル・マデイラ島)
- 【新】6月5日:ホッホケーニヒ・スカイレース Hochkönig Skyrace, 32.6km 2,720mD+(マリアアルム、オーストリア)
- 6月19日:リビーニョ・スカイマラソン Livigno SkyMarathon, 33km 2,700mD+(リビーニョ、イタリア)
- 【新】6月26日:ミノトール・スカイレース Minotaur Skyrace, 32km 2,817mD+(クラウンズネスト・パス、カナダ)
- 7月25日:スカイレース・コマペドローサ SkyRace Comapedrosa, 21km 2,300mD+(アリンサル、アンドラ)
- 8月7日:トロムソ・スカイレース Tromsø SkyRace, 57km 4,800mD+(トロムソ、ノルウェー)
- 8月20日:マッターホルン・ウルトラクス・エクストリーム Matterhorn Ultraks « Extreme », 25km 2,876mD+(ツェルマット、スイス)
- 【新】9月11日:ピリン・エクストリーム Pirin Extreme, 33km 3,300mD+(バンスコ、ブルガリア)
- 【新】9月19日:グリーネ・スカイマラソン Grigne SkyMarathon, 42km 5,000mD+(パストゥーロ、イタリア)
- 【新】9月26日:ゴルベイア・スシエン Gorbeia Suzien, 31km 2,400mD+(セアヌリ、スペイン)
- 10月16日:リモーネ・スカイレース Limone Skyrace Extreme, 27km 2,600mD+(リモーネ・スル・ガルーダ、イタリア)