今年8月23-29日に開催が予定されている2021年のUTMB®︎ Mont-Blancはエントリー期間を締め切りました。
UTMB®︎で抽選の対象となったのは定員のわずか2%!
新型コロナウィルスのために昨年2020年の大会が中止されたことから、2021年大会のエントリーは(1)2020年大会の参加権保持者とランニングストーンを持つ応募者、(2)2020年大会エントリーで2度連続の抽選外れとなった応募者、(3)そのほかの応募者という三段階でのエントリー受付となっていました。UTMB®︎ Mont-Blancのプレスリリースによれば、UTMB®、CCC®、OCCの3つのレースは非常に人気が高く、抽選を行う前の段階で残席率はUTMB®で2%、CCC®で22%、OCCで14%でしかなかったとのこと(抽選は第二段階と第三段階で行われる可能性がありましたが、この残席率はどの段階のものかは明らかにされていません)。上記三つのレース以外のレースについては、三つのレースに抽選に外れた希望者がエントリーできるよう、申し込みの締め切りを延長すると発表したところ、こちらも残枠を上回る募集があったといいます。
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欧州以外からの参加者は減った模様
出場権を獲得した選手を国別にみると、上位は例年通りでフランス、スペイン、イギリスの3カ国で合計5,000人以上に達しました。3カ国の他も欧州各国からの参加者が多かったとのこと。欧州以外ではアメリカ合衆国からの参加者が300人を超え、国別で第5位に。一方、2019年に国別で5位となるなど近年参加者が急増していた中国からの参加者数は第13位にとどまりました。とはいうものの、今後のパンデミックに伴う旅行制限の状況により出場を辞退する選手が増える可能性も想定されており、その場合には大会から抽選に外れた希望者に追加エントリーの連絡が行われます。
なお、先週のDC Weeklyの記事の中でも紹介しましたが、当サイトが集計した日本から参加権を獲得したランナーは150人で、集計を始めた2013年の201人を大幅に下回り、最多だった2020年大会の331人からは半減となりました。
世界のトップアスリートが揃ってエントリー
2年ぶりの開催となる大会には、例年にも増して世界トップレベルの選手たちが揃ってエントリーしています。100マイルのUTMB®︎では2019年優勝のコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter(アメリカ)、ラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ)、男子ではパウ・カペル Pau Capell(スペイン)、フランソワ・デンヌ François D’Haene(フランス)、グザビエ・テベナール Xavier Thévenard(フランス)、ルドビック・ポムレ Ludvic Pommret(フランス)などUTMB優勝経験者やジム・ウォルムズレー Jim Walmsley(アメリカ)がエントリー。今年のUTMB®︎ Mont-Blancのエリート選手の一覧はこちらから。
2021年大会は新型コロナウィルス対策を取った上で開催
今回のUTMB®︎ Mont-Blancは感染防止対策を万全に講じた上で開催が予定されています。大会のプレスリリースではその具体的な内容として次のような項目が挙げられています。
- 大会の各会場でのマスク着用と手洗いの義務化
- スタートはウェーブ方式
- 一部の給水・給食ポイントの位置の変更
- 選手自身がセルフサービスで補給する給水・給食ポイントの撤去
- 選手受付の簡易化
- 私的サポートのためのアシスタンス・ゾーンの撤去
- 応援エリアの規模を縮小
- 応援、サポートのための来場者の流れをコントロール
こうした運営のプロトコルについては今後の状況の変化や、フランス、スイス、イタリアで施行されている規制に応じて見直すとしています。
UTMB® MONT-BLANC: REGISTRATION UPDATE