ITRAがウェブサイトを更新、PIとITRAポイントをアップデートし、競技カテゴリーも刷新

国際トレイルランニング協会(ITRA)は日本時間6月10日未明にウェブサイトを更新し、競技カテゴリーを従来のXXSからXXLの七段階からVerticalから Enduranceの九段階に改めました。パフォーマンスインデックス(PI)も全ての選手について新たなカテゴリーについてPIが再計算されています。なお、現時点ではITRAは今回の更新について特段の発表をしていません。

5月6日にUTMB®︎ World Seriesが発表された際に、ITRAポイントがUTMB®︎ Mont-Blancのエントリー資格でなくなること、®︎ World Seriesが新たに独自のパフォーマンスインデックスを算出して新たにUTMB®︎ Mont-Blancのエントリー資格とすることが明らかになっていました。この発表に関連して、ITRAでは「UTMBに対して中立的な立場を明らかにするため」(当サイトとUTMB Group会長、カトリーヌ・ポレッティさんのインタビュー)、従来ITRAポイントやPIの運営に用いていたUTMB Groupの所有するシステムの利用を止めることが明らかになっていました。

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今回のITRAのウェブサイト更新により、PIとITRAポイントをITRAが継続的に運営していくかどうか明確になったわけではありませんが、当面はこれらの運営を続ける模様です。

なお、ITRAのPIがITRAの主催者会員の大会やポイント審査を受けた大会で過去36ヶ月以内に記録された成績を対象に算出されるのに対し、UTMBのPIはUTMB®︎ World Seriesを直接構成する約30の大会およびUTMB Qualifiersとなる大会で過去24ヶ月以内に記録された成績を対象に算出されます。

従来、ITRAの競技カテゴリーはKm-effort(コースの距離<キロメーター単位>に累積獲得高度<100メートル単位>を加えた数字)を基準にXXSからXXLの七段階が設けられていました。今回の更新ではKm-effortでは距離を基準に新たにVerticalから Enduranceの九段階が設けられます。

元の競技カテゴリーとその定義。ITRAポイントと定義がリンクしている。

元の競技カテゴリーとその定義。ITRAポイントと定義がリンクしている。

新しい競技カテゴリー。Km-effortではなく距離で定義される。ちなみにUTMB®︎ World Seriesでは20K, 50K, 100K, 100Mの4つのカテゴリーが設けられ、それらはKm-effortで定義される。

新しい競技カテゴリー。Km-effortではなく距離で定義される。ちなみにUTMB®︎ World Seriesでは20K, 50K, 100K, 100Mの4つのカテゴリーが設けられ、それらはKm-effortで定義される。

新旧で「バーティカル」のレースの扱いが異なるのも今回の変更点となります。従来の競技カテゴリーでは「XXS」となり、Km-effortが10未満の場合はPIのもととなるスコアの算出対象となりませんでした(ただし累積獲得高度が1000mD+に達するなどKm-effortが10に達する場合は「バーティカル」と称するレースでも算出対象となります)。新しい競技カテゴリーでは「」が設けられ、距離が2km以上・12km未満で累積の獲得高度と喪失高度の比率が10:1以上、さらにKm-effortが5以上と定義されています。さらにPIの元となるスコアについてもKm-effortが5以上であれば算出の対象となります

また、ITRAが示すPIによるアスリートのレベルのテーブルも更新されており、PIの数値によるブラケットは変わらないもののカテゴリーの名称が簡素化されました。

元のレベルチャート

元のレベルチャート

なお、ITRAポイントの定義については更新後もKm-effortによる定義は変更されていません。従来はITRAポイントと競技カテゴリーがリンクしていたものの、今後は一致しないことになります。

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